【ネタバレ】映画『変な家』の結末の意味を考察！謎だらけの間取りと雑木林の事件の真相に迫る

『変な家』は、不気味な間取りの家を舞台に、連続殺人事件の謎に迫るホラーミステリー映画だ。原作小説の緻密なストーリーを、映画ならではの演出でスリリングに描き出す。本記事では、物語のあらすじから、衝撃の結末の考察、原作との違いまで、『変な家』の魅力を徹底的に解説する。

『変な家』（2024）あらすじ

オカルト専門YouTuberが巻き込まれた事件

主人公の雨宮（演:間宮祥太朗）は、オカルト専門の動画制作者。ある日、マネージャー（演:DJ松永）から1軒の家の不可解な間取りについて相談を受ける。その家の近くでは、不気味な殺人事件も起きていた。雨宮は仲間の建築家、栗原（演:佐藤二朗）と共に調査を開始する。

柚希の協力を得て、殺人事件の調査を開始

事件の調査に乗り出した雨宮のもとに、1本の電話が。かけてきたのは、宮江柚希（演:川栄李奈）という女性だった。柚希は、自分の夫・宮江恭一が、雨宮たちが調べているのと同じような不可解な間取りの家の近くで亡くなったという。柚希は、2つの事件の関連性を指摘し、雨宮に協力を申し出る。

物語の発端となる”変”な間取りの謎

1階の台所とリビングの間の謎の空間

雨宮が調査を始めた家の間取りには、不自然な点が多数あった。1階の台所とリビングの間には、壁に囲まれた謎の空間が存在する。この空間の正体は何なのか。雨宮と栗原は、その謎を追い始める。

2階の子供部屋の不可解な造り

間取りのもう1つの謎は、2階の子供部屋。部屋には窓がなく、扉は二重。まるで、誰かを閉じ込めるための部屋のようだ。この不気味な造りには、一体どんな意味があるのだろうか。

柚希の正体と本家の秘密

殺された宮江恭一と柚希の関係は？

雨宮たちの調査により、柚希の正体が明らかになる。柚希は、宮江恭一の妻ではなく、東京の”変な家”に住む一家の娘だったのだ。そして、殺された宮江恭一は柚希の姉の夫で、その姉も行方不明になっていた。

変な家に隠された呪いの儀式とは

柚希の告白により、”変な家”に代々伝わる恐ろしい儀式の存在が明らかになる。その儀式は、一家に伝わる呪いを鎮めるためのもの。だが、儀式のために必要なのは、生贄だった。

雑木林の遺体遺棄事件の真相

儀式の犠牲になっていた人々

調査を進める雨宮たちは、雑木林で発見された遺体の身元が、儀式の生贄になった人々だったことを突き止める。彼らは皆、”変な家”の近くで失踪した人々だった。

犯人は一体誰だったのか

だが、その生贄を殺したのは誰なのか。容疑者として浮上したのは、行方不明になっていた柚希の姉・綾乃の夫だった。しかし、真犯人は別にいた。

映画『変な家』の結末の意味を考察

呪いの連鎖は断ち切れるのか？

生贄の殺人に手を染めていたのは、柚希の母・喜江だった。喜江は、娘を呪いから守るために、犠牲者を選んでいたのだ。しかし、その代償は大きく、呪いの連鎖は断ち切れないまま。果たして、この悲劇に終止符を打つ方法はあるのだろうか。

ラストシーンから読み取れるメッセージ

ラストシーンでは、呪いにとらわれ続ける綾乃の姿が映し出される。そして、喜江はホームレスに視線を送る。これは、儀式がまだ続くことを暗示している。同時に、犠牲の連鎖を生む呪いの恐ろしさ、そして、それを断ち切ることの難しさを物語っているようだ。

原作『変な家』との違いを解説

小説と映画の物語の進め方の違い

映画『変な家』は、雨穴氏による同名小説が原作だ。小説は情報量が多く、複雑なミステリーとなっている。一方、映画はホラー色が強く、原作の設定を分かりやすくアレンジ。ストーリーの核心は同じだが、映画ならではの演出が光る。

映画オリジナルの演出と表現について

映画版の見どころは、不気味な呪いの儀式のシーン。生々しい描写と音響によって、恐怖が増幅される。また、”変な間取り”を舞台にした、息をのむようなサスペンスの数々。観客を物語に引き込む、巧みな演出が光っている。

まとめ：『変な家』の魅力と謎解きの面白さ

『変な家』は、ミステリーとホラーが絶妙に融合した作品だ。“変な間取り”という斬新な設定を軸に、様々な謎が散りばめられている。そして、その謎が1つずつ明らかになっていくさまは、まさに快感。ラストに待ち受ける衝撃の真相は、見る者の心に深く突き刺さるだろう。原作ファンも、ミステリー好きも、ホラー好きも満足できる、スリリングな謎解きの旅が、そこにはある。