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映画「ニューヨークの恋人」の基本情報
監督・脚本・キャストなど
「ニューヨークの恋人」は、「ウォーク・ザ・ライン」などで知られるジェームズ・マンゴールド監督がメガホンを取った作品です。脚本は、マンゴールド監督とスティーヴン・ロジャースによる共同執筆。主演は、ロマンティック・コメディの 女王的存在のメグ・ライアンと、本作で存在感を発揮したヒュー・ジャックマンが務めました。重要な脇役として、リーヴ・シュレイバーも出演しています。
公開日と興行成績
「ニューヨークの恋人」は2001年12月25日にアメリカで公開され、日本でも翌2002年6月に公開されました。製作費4800万ドルに対し、全世界興行収入は約7600万ドルを記録。メグ・ライアンの出演料だけで1500万ドルを要した意欲作です。
映画「ニューヨークの恋人」の登場人物
ケイト・マッケイ(演:メグ・ライアン)
ケイト・マッケイは、マーケティング企画の仕事に打ち込むキャリアウーマン。恋愛よりも仕事を優先するタイプで、理想の相手との出会いを望みつつも、なかなか良い縁に恵まれません。そんなケイトの前に、ある日突然レオポルドが現れます。メグ・ライアンは、「めぐり逢えたら」などで知られるロマコメ女優として、本作でも持ち前の魅力を発揮しています。
レオポルド(演:ヒュー・ジャックマン)
19世紀のニューヨークからタイムスリップしてきた英国貴族レオポルド。現代社会に戸惑いながらも、その洗練された立ち振る舞いとユーモアで周囲の人々を魅了します。ケイトとの出会いによって、次第に現代に馴染んでいきます。当時は無名に近かったヒュー・ジャックマンにとって、本作は重要な転機となった作品と言えるでしょう。
スチュアート・ベッサー(演:リーヴ・シュレイバー)
スチュアートは、レオポルドの子孫であり、発明家としてタイムトラベルの研究を行っている風変わりな男性。ケイトの元恋人でもあります。現代とヴィクトリア朝を行き来するタイムスリップ装置の発明に心血を注いでいます。
「ニューヨークの恋人」のあらすじ【ネタバレあり】
レオポルドが過去からやってくる
物語は1876年のニューヨークから始まります。英国貴族レオポルド公爵(演:ヒュー・ジャックマン)は、ブルックリン橋の建設現場で不審な男を追跡中、突如現れた異次元への扉に吸い込まれてしまいます。目を覚ますと、そこは驚くべきことに21世紀のニューヨークの真ん中でした。
ケイトとの出会い
時空を超えて現代にやって来たレオポルドは、アパートの階段で偶然ケイト(演:メグ・ライアン)と出会います。ケイトは広告代理店で働くキャリアウーマンで、彼女の元彼スチュアート(演:リーヴ・シュレイバー)はレオポルドの子孫にあたる発明家でした。行き場を失ったレオポルドをケイトが一時的に自宅に泊めることになります。
現代社会へのレオポルドの適応
19世紀の価値観を持つレオポルドは、当初、現代社会の常識になじめずにいました。しかし、ケイトとの交流を通じて徐々に21世紀の生活に馴染んでいきます。一方のケイトも、紳士的で思慮深いレオポルドの人柄に次第に惹かれていくのです。2人の間には、時空を超えた特別な絆が芽生え始めます。
ふたりの恋の行方は
ケイトとレオポルドの仲は順調に深まっていきました。しかしスチュアートは、レオポルドを19世紀へ帰そうと躍起になります。歴史的な矛盾を解消するためにも、レオポルドを過去へ送り返す必要があると訴えるのです。レオポルドは苦渋の決断を迫られることに。果たして、2人の運命やいかに。
物語のラストシーン
スチュアートの説得に応じ、レオポルドは19世紀への帰還を決意します。別れを惜しむケイトでしたが、彼を引き止めることはできません。永遠の別れが訪れたかに思えましたが、なんとケイトも1876年へ旅立つことを選ぶのです。チャーリーの助けも得て、無事に過去にたどり着いたケイトを、レオポルドが優しく迎え入れます。こうして2人は、時空を超えた奇跡の恋を成就させるのでした。
「ニューヨークの恋人」の見所と注目ポイント
コメディとしての面白さ
「ニューヨークの恋人」の大きな魅力は、時空を超えた設定によるコメディタッチの物語展開です。19世紀の価値観を持つレオポルドが現代社会で引き起こすカルチャーショックの数々は、思わず笑みがこぼれるシーンの連続。彼のまっすぐで一生懸命な姿勢が、現代人の常識との面白いギャップを生み出しています。
ヒュー・ジャックマンの魅力
本作で最も注目すべきは、ヒュー・ジャックマンの存在感です。貴族然とした佇まいからは品格が漂い、どこか寂しげな表情からは内面の優しさが伝わってきます。作中で見せるユーモアのセンスも抜群。このレオポルド役により、ジャックマンは一躍スターダムにのし上がりました。本作は、彼の魅力を堪能できる絶好の機会と言えるでしょう。
ニューヨークの街並みと音楽
現代と19世紀、2つの時代のニューヨークが美しく描かれているのも見逃せません。荘厳なブルックリン橋のシーンから、摩天楼が立ち並ぶ現代の街角まで、ロケーションの数々は見る者を魅了してやみません。印象的なオープニング曲とエンディング曲も相まって、ニューヨークの街が放つロマンチックな雰囲気を盛り上げています。