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『グラディエーター』基本情報
ストーリー
『グラディエーター』は、古代ローマ帝国を舞台に、将軍から奴隷となった主人公マキシマスの壮大な復讐劇を描いた歴史スペクタクル大作です。
スタッフ・キャスト
本作は、『エイリアン』などで知られるリドリー・スコット監督がメガホンを取り、ラッセル・クロウが主人公マキシマスを熱演。制作はドリームワークスが担当しました。第73回アカデミー賞では作品賞や主演男優賞など5部門を制し、第58回ゴールデングローブ賞でも作品賞(ドラマ部門)を受賞するなど、高い評価を得ています。
『グラディエーター』あらすじ【ネタバレあり】
壮大な古代ローマを舞台にした復讐劇
『グラディエーター』の物語は、西暦180年頃の古代ローマ帝国が舞台。老皇帝マルクス・アウレリウスに仕える将軍マキシマスが主人公です。全編を通して、スペクタクル感溢れる古代ローマの世界観の中で、愛する者を奪われた英雄の壮絶な復讐劇が展開されます。
ストーリー前半:将軍から奴隷へ
マキシマスはゲルマニア遠征を終えて凱旋しますが、皇帝アウレリウスの跡を継ぐ器として指名されたことで皇子コンモドゥスの逆鱗に触れてしまいます。コンモドゥスはアウレリウスを毒殺して帝位を奪取。反逆者の汚名を着せられたマキシマスは投獄され、ローマを追放されて奴隷の身分に落とされます。
ストーリー後半:剣闘士として復讐の機会を狙う
北アフリカのザマで剣闘士養成所に売り飛ばされたマキシマスは、そこで鍛錬を積んで頭角を現します。「スペインの剣闘士」と呼ばれるようになった彼は、ついに剣闘士の祭典が開かれるローマのコロッセウムへと向かいます。
復讐のチャンスを狙うマキシマスでしたが、コロッセウムの大舞台でコンモドゥスと対峙した時、彼は不意打ちの奸計で瀕死の傷を負わされます。それでも最後の力を振り絞り、マキシマスはコンモドゥスを討ち果たすことに成功。しかし、自らも命を落として散っていきました。
『グラディエーター』の見所を3つ解説
古代ローマの再現度の高さ
『グラディエーター』の最大の魅力は、圧倒的なスケール感で描かれる古代ローマの世界観でしょう。コロッセウムを始めとする壮大なセットは本物のローマにタイムスリップしたかのような臨場感を生み出します。CGも駆使されていますが、それ以上に実物大のセット造りのクオリティの高さが光ります。衣装や調度品のディテールに至るまで徹底的にこだわり抜いた考証も見事です。
個性的なキャラクター造形
もう一つ注目したいのが、ラッセル・クロウ演じる主人公マキシマスを筆頭に、濃密に造形された登場人物たちです。男気溢れるヒーローであると同時に妻子を思う繊細さも持ち合わせたマキシマス。対するホアキン・フェニックス扮する皇帝コンモドゥスは、権力に溺れた末に狂気じみた残虐性を見せる複雑なキャラクターとして描かれます。その他権力闘争に翻弄される宮廷人たちも、物語に奥行きを与えています。
リドリー・スコット監督ならではの映像美
『エイリアン』『ブレードランナー』など、SFの金字塔を生み出してきたリドリー・スコット監督ならではの映像表現も見逃せません。剣闘士としての戦いを、スピード感あふれるカメラワークでダイナミックに切り取ります。随所に感じられる緻密な映像設計は、まさに円熟期のスコット監督の真骨頂。『グラディエーター』ならではのリアルな質感と、絵画的とも言える美しい構図の数々は、スクリーンから目が離せなくなります。
まとめ:名作の理由がわかる歴史スペクタクル大作
以上、駆け足で『グラディエーター』の魅力を紹介してきました。巨費を投じて古代ローマの世界を再現したスケールの大きさ、リドリー・スコット監督の手腕が冴え渡る映像美、そしてラッセル・クロウを始めとする俳優陣の名演。その完成度の高さゆえに、本作は第73回アカデミー賞で作品賞を含む5部門を制覇するなど、世界中で絶賛されるべくして名作の誉れ高い一本となったのです。古代ローマ映画の金字塔として、歴史映画ファンなら絶対に見逃せない作品だと言えるでしょう。