映画『ミスト』のあらすじネタバレ!ラストの衝撃的な結末もご紹介!

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映画『ミスト』の基本情報

公開年と原作について

『ミスト』は、2007年に公開されたアメリカのSFホラー映画です。原作は、スティーヴン・キングが1980年に発表した同名の中編小説『霧』です。小説は、カービー・マッコーリー編のホラーアンソロジー『闇の展覧会』に収録されていました。

キャストと製作陣

本作の監督は、過去にキング原作の『ショーシャンクの空に』と『グリーンマイル』も手がけたフランク・ダラボンが務めました。主演はトーマス・ジェーンで、そのほかのキャストはマーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン、アンドレ・ブラウアーなどが名を連ねています。

『ミスト』のあらすじ – 前半

奇妙な霧に包まれた町

ある日、小さな町に激しい嵐が襲います。画家のデヴィッドは、嵐の被害を確認した後、息子のビリーと隣人のブレント・ノートンとともに食料の買い出しに出かけます。その最中、町は奇妙な濃い霧に覆われていきます。

スーパーマーケットに閉じ込められた人々

デヴィッドたちが訪れたスーパーマーケットには多くの住民が集まっていました。そこに鼻血を流した男が駆け込み、霧の中に何かがいると叫びます。恐怖から店内に閉じこもる人々。皆が不安に怯える中、霧の脅威について疑うノートンら数人が外の様子を見に出ていきました。

恐怖の触手と犠牲者

ノートンたちはロープを腰に巻いて霧の中へ。しかしロープは途中で切れ、男の下半身だけが店に引き戻されます。その後、光に誘われた巨大な羽虫や翼竜のような怪物が店を襲撃。必死に撃退しますが、犠牲者が出てしまいました。

『ミスト』のあらすじ – 後半

ミセス・カーモディと彼女の信者たち

店内では、宗教に傾倒したミセス・カーモディが「これは黙示録の前兆だ」と説き、徐々に信者を増やしていきます。一方、デヴィッドは薬局に医療品を取りに向かいますが、そこは奇妙な蜘蛛の巣に覆われていました。

脱出を試みるデヴィッドたち

薬局から戻ると、店内の混乱はさらにエスカレート。カーモディはデヴィッドの息子ビリーを生贄に差し出そうとします。撃ち合いの末、デヴィッドたちは車で脱出。しかし霧の中を進むうちに、次々と仲間が怪物に殺されていきます。

衝撃の結末とネタバレ

ガス欠で動けなくなった車内で、デヴィッドはビリーを含む生存者を銃で撃ち、彼らを苦しみから解放します。一人生き残った彼は車外に飛び出しますが、直後に軍の救助部隊が到着。絶望から息子を殺めてしまったことを悟り、デヴィッドは泣き叫ぶのでした。

映画『ミスト』の評価と興行収入

映画批評家やサイトでの評価

『ミスト』は批評家から概ね好意的に受け止められました。映画レビュー集積サイトの「Rotten Tomatoes」では73%の支持率を得ています。緊張感のある展開と、原作を踏襲しつつもアレンジを加えた衝撃のラストが高く評価されました。

興行成績と観客の反応

本作の製作費は約1800万ドルで、全世界での興行収入は約5700万ドルを記録しました。スティーヴン・キング原作の映画としては健闘したと言えますが、公開当時は賛否両論の評価もありました。エンディングの衝撃性が話題を呼び、今なお語り継がれる作品となっています。

原作小説『霧』との比較

小説版との主なストーリーの違い

映画版の基本的なストーリー展開は、原作小説の内容に沿っています。ただし小説では主人公デヴィッドと女性のアマンダが親密な関係になる描写がありますが、映画ではそのシーンはカットされました。

ラストシーンの原作と映画の決定的な違い

二作品の最大の違いは結末にあります。原作では、デヴィッドたちは霧の中へ運命を託して車で走り去るという比較的開かれたラストでした。しかし映画版では、絶望したデヴィッドが仲間を銃殺するという衝撃的な結末が用意されています。このどんでん返しは、原作者キングをも驚かせたと言われています。

まとめ

『ミスト』は、スティーヴン・キングの中編小説を基にしたサスペンスホラーです。濃霧に包まれた町で、正体不明の怪物に襲われる人々の恐怖が描かれました。ショッキングな結末も話題となった本作は、キングとダラボンのタッグならではの傑作と言えるでしょう。原作ファンのみならず、ホラー映画好きなら一度は観ておきたい、スリリングな作品です。