「ロビンフッドの冒険」は1938年に公開されたアメリカ映画の金字塔です。圧政に苦しむ民衆のために立ち上がる勇敢なヒーロー、ロビンフッドの活躍を描いた冒険活劇で、スリリングなアクションとロマンスを見事に融合させた娯楽大作です。本記事では、映画「ロビンフッドの冒険」のあらすじをネタバレありで10分で解説！見所やキャスト、作品情報もまとめました。
「ロビンフッドの冒険」の作品情報
- 1938年5月14日 アメリカで公開
- 上映時間：102分
- 製作費：当時のワーナー作品で最高額の200万ドル
- 監督：マイケル・カーティス、ウィリアム・キーリー
- 製作：ハル・B・ウォリス
- 脚本：ノーマン・ライリー・レイン、シートン・I・ミラー
- 主演：エロール・フリン、オリビア・デ・ハビランド
- 音楽：エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
- 撮影：トニー・ガウディオ、ソル・ポリート
- 公開時の興行成績：全米で大ヒット
- 主な受賞：アカデミー賞の撮影賞、美術監督賞、録音賞、編集賞の4部門を受賞
- 現在の視聴方法：DVD・ブルーレイでのリリースのほか、AmazonプライムビデオやU-NEXTなどの動画配信サービスで観ることができる
映画「ロビンフッドの冒険」のあらすじを10分で解説！
1. 国王不在の混乱
イングランド国王リチャードが十字軍の帰路に捕らわれ、弟のジョン王子が重税を課して国を混乱に陥れています。
リチャードの側近は「国王不在のこの混乱を、しっかりと収めねばならぬ」と危機感を募らせるのでした。
2. ロビンフッドの反乱
サクソン人貴族の青年ロビンフッドは、圧政に苦しむ民のため、ジョンに反旗を翻します。
「弱き者のために戦うのだ！」とロビンが仲間を鼓舞するシーンは、正義感が胸に迫ります。
3. 森での活躍と名声
シャーウッドの森に拠点を構え、ジョン一派から奪った財をロビンは貧しい民に分け与え、名声を上げていきます。
「ロビンにあやかれ！」と民衆に言わしめた、鮮やかな弓さばきのシーンは圧巻です。
4. マリアン姫との出会い
リチャード王の養女マリアン姫と出会ったロビン。二人は惹かれ合います。
「あなたの心意気に惚れました」とロビンに言わせるマリアンの凛とした美しさにうっとり。
5. 弓術大会への参加
ジョン王が開いた弓術大会に変装して出場するロビン。優勝を果たすも、マリアンから褒美を受け取った時に正体がばれ、その場で捕らえられます。
「私はロビンフッド！」と叫ぶロビンの勇ましさに胸が熱くなります。
6. ロビンの処刑
絞首刑に処されそうになったロビンでしたが、マリアンの機転により仲間の手引きで脱出に成功。
「さらばだ！」と敵に啖呵を切って去るロビンの凛々しい後ろ姿が印象的です。
7. リチャード王暗殺計画の阻止
ジョンはさらなる野望のためリチャード王暗殺を企てますが、ロビンとリチャードのタッグにより未然に防がれます。
「よくぞ参った！」と固い握手を交わす二人の義兄弟。男気あふれる友情に感動です。
8. ジョンの追放とハッピーエンド
王位を取り戻したリチャードは、弟ジョンをイングランドから追放。めでたくロビンとマリアンの結婚式が執り行われ、シャーウッドの森は歓喜に包まれます。
鮮やかな緑の森を背景に、二人の門出を祝福するラストシーンに、清々しい爽快感が漂います。
「ロビンフッドの冒険」のキャスト紹介
ロビンフッド：（演:エロール・フリン）
本作で一躍スターダムにのし上がった伝説のアクション俳優。颯爽としたルックスと193cmの長身が、「ロビンフッド」のイメージを決定づけました。正義感に溢れるセリフ回しも実に爽快です。
他の代表作に『海の霸王』『プライベート・ライヴズ』など。
マリアン姫：（演:オリビア・デ・ハビランド）
上品な佇まいと気高さを感じさせる美貌で「マリアン姫」を好演。リチャード王に忠実でありながら、ロビンとの恋にときめく乙女心も絶妙に表現しています。
フリンとは『風と共に去りぬ』でも共演した名コンビ。アカデミー賞主演女優賞に2度輝いた名女優です。
「ロビンフッドの冒険」の見どころ４選
1. リアルな剣戟と迫力の戦闘シーン
本物の剣と弓矢を使った白熱の戦闘シーンは必見。重厚な鎧を身にまとった騎士たちによる壮絶な攻防は圧倒的な迫力です。的確なアクションの数々に、思わず目が釘付けになります。
2. ロビンフッドとマリアン姫の切ないラブストーリー
身分違いのふたりの恋の行方にハラハラ・ドキドキが止まりません。ロビンを思うマリアンのせつない想いや、二人を引き裂こうとする悪者たちの画策。
すれ違いながらもついに結ばれる姿に、胸が熱くなること間違いなしです。
3. 名優エロール・フリンの颯爽としたロビン
ワイルドで快活な魅力にあふれるフリンが「ロビンフッド」のイメージを作り上げました。弓の腕前はもちろん、機転の利く頭脳、正義感、ユーモアのセンスまで申し分なし。
観る者すべてを虜にするほどのカリスマ性は、まさに主人公そのものです。
4. テクニカラーで彩られる美しい映像美
シャーウッドの森の深い緑、鮮やかな原色の衣装、豪華絢爛な舞踏会の風景など、色彩あふれるシーンの連続にうっとり。
カラー映画隆盛期の走りとなった、テクニカラー製法による美しい光と影の芸術をご堪能あれ。
「ロビンフッドの冒険」まとめ
「ロビンフッドの冒険」は冒険活劇の金字塔というべき不朽の名作です。弱き民のために戦う勇敢なヒーロー像は、観る者の胸に熱い正義感をよみがえらせてくれます。
迫力のアクションに胸躍るロマンス、豪華絢爛な映像美。現代の目で見ても色褪せないエンターテインメント性は特筆もの。まるで中世の絵巻物を繰り広げているような躍動感あふれる冒険譚は、子どもから大人まで幅広い層を魅了してやみません。
