聖闘士星矢とは？作品の概要を簡単に紹介！
車田正美による伝説的バトル漫画
聖闘士星矢は、車田正美による日本の漫画作品です。1985年から週刊少年ジャンプで連載が始まり、1980年代を代表する看板作品となりました。「聖衣（クロス）」と呼ばれる星座をモチーフにした鎧や、ギリシア神話を下敷きにしたストーリーが大きな人気を博しました。2022年時点での全世界累計発行部数は5000万部を超える大ヒット作です。
アニメ化・映画化も果たした人気シリーズ
1986年にはテレビアニメ化もされ、聖闘士ブームに火をつけました。聖闘士を象った可動フィギュアなど関連グッズも大人気となりました。劇場版アニメは4作、新作アニメ映画も公開されるなど、今なお高い人気を誇っています。さらに外伝作品やスピンオフ漫画なども数多く制作され、「聖闘士星矢」は一大コンテンツに成長しました。
原作版聖闘士星矢の全ストーリーを時系列でおさらい
ギリシア神話を下敷きにしたスペクタクルバトル
物語の舞台は現代のギリシア。主人公の星矢は女神アテナに仕える「聖闘士（セイント）」の一人です。聖闘士は宇宙の星座のパワーを得た強靭な肉体と「小宇宙」を駆使して戦います。その目的は、地上の平和を脅かす邪悪な神々から、アテナと世界を守ること。ギリシア神話のモチーフを取り入れた壮大なスケールのバトルアクションが繰り広げられます。
銀河戦争編：全てのはじまり
物語は、10人の若き聖闘士たちによるトーナメントバトル「銀河戦争」から始まります。優勝賞品である黄金聖衣をめぐり、主人公の星矢や龍星座の紫龍、白鳥星座の氷河ら若き青銅聖闘士が熱戦を繰り広げます。しかし、途中で鳳凰星座の一輝率いる暗黒聖闘士が乱入し、聖衣は強奪されてしまいます。星矢たちは一輝と死闘を繰り広げ、聖衣を取り返すことに成功します。
黄金十二宮編：女神アテナをめぐる黄金聖闘士（ゴールドセイント）との聖戦
一輝との戦いの最中、星矢は自身がアテナの生まれ変わりである城戸沙織を守護する宿命にあると知ります。一方、聖域は偽りの教皇により乗っ取られていました。教皇を打倒し沙織を救うため、青銅聖闘士5人は十二宮の頂上を目指します。しかしそこには、黄道十二星座にちなんだ十二宮を守護する、最強の黄金聖闘士が立ちはだかります。激闘の末、偽教皇は倒され、平和が訪れます。
ポセイドン編：海の神ポセイドン復活と壮絶な戦い
ポセイドンが人間に扮して復活し、人類滅亡のため海底神殿から世界に海水を注ごうとします。沙織は海底神殿に囚われてしまいます。星矢たちはポセイドン配下の海将軍（ジェネラル）と対決し、7本の海底の柱を破壊しなければなりません。死闘の末、ポセイドンは封印され、沙織は救出されます。しかし、次なる脅威の到来を予感させる結末を迎えます。
ハーデス編：冥界の帝王ハーデスを倒し、平和を勝ち取れ！
遂に冥王ハーデスが復活、聖域に侵攻を開始します。アテナは冥界に向かい、星矢たちは冥闘士（スペクター）と聖戦を繰り広げることになります。冥界の死の支配者ハーデスに挑む星矢たち。冥界の「エリシオン」を目指す旅は、数々の犠牲と絶望を伴うものでした。最終決戦では女神アテナも聖闘士とともに立ち上がります。そして星矢の究極の犠牲によって、ハーデスは滅び、世界に平和が取り戻されるのでした。
テレビアニメ版の見所を解説！原作との違いにも注目
オリジナルエピソードで話数が大幅に増加
原作漫画をベースとしつつ、テレビアニメならではのオリジナルストーリーが大幅に追加されています。特に人気だったのが、アスガルド編と呼ばれる完全オリジナルのエピソード。北欧神話の世界を舞台に、新たな強敵との戦いが展開されました。また、ポセイドン編やハーデス編なども大幅に話数が増えて、より深みのあるストーリーとなっています。
名シーンの数々！星矢VS紫龍、キグナスの愛、最終決戦…
アニメ版には原作以上の熱い名バトルが詰まっています。中でも星矢と紫龍の宿命の対決、白鳥座の氷河とその師・水瓶座のカミュとの愛憎劇は必見。ハーデス編でのアテナの活躍や、聖闘士たちの絆も深く描かれています。そして何と言っても、ハーデスとの最終決戦の盛り上がりは圧巻。原作にはないアレンジも加えられ、TVアニメならではのエンターテインメント性の高さを感じさせてくれます。
主題歌の数々も心に残る名曲ぞろい
「ペガサス幻想」に始まり、「聖闘士神話」「青の戦士」など、シリーズを通して数々の名曲が生まれました。これらの楽曲は聖闘士星矢の世界観とシンクロし、作品の盛り上げに一役買っています。バトルシーンにはもちろん、心情描写などにもうまく使われており、音楽の力で感動を何倍にも増幅させてくれます。主題歌の数々は聖闘士星矢という作品の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
映画版、外伝作品などスピンオフ作品も続々登場
劇場版4作品＆新作アニメ映画の見所を紹介
劇場版アニメは1987年から1989年にかけて4作品が製作されました。オリジナルストーリーが展開されるこれらの映画版は、TVシリーズとは一味違ったスケールの大きなバトルが魅力。また2014年には、最新の映像技術を駆使したフル3DCGアニメーション映画「LEGEND of SANCTUARY」も公開されました。原作の黄金十二宮編をベースとしつつ、さらにパワーアップした聖闘士たちの活躍は必見です。
黄金聖闘士たちの活躍を描くEPISODE.G
原作・アニメ本編では脇役的な存在だった黄金聖闘士にスポットを当てたスピンオフ漫画。その名も「EPISODE.G」。本編より遡ること数年、ギリシア神話に登場する巨人族との戦いが描かれます。黄金聖闘士それぞれの個性や背景にも迫った人気シリーズです。画力の高さとストーリーの面白さから熱狂的なファンも多く、本編とはひと味違う「聖闘士星矢」の世界が堪能できます。
前日譚にあたるLOST CANVASの悲劇的ストーリー
本編の243年前を舞台とした外伝作品「THE LOST CANVAS 冥王神話」。画力に定評のある手代木史織による漫画作品で、のちにアニメ化もされました。主人公は、ペガサスの聖衣を身にまとう天馬。若き天馬と仲間たちが、ハーデス軍団との戦いに身を投じる様が描かれています。前作とはまた違った聖闘士星矢ワールドが広がっており、本編ファン以外からも高く評価されている作品です。
女性聖闘士が主役のセインティア翔
「聖闘士星矢」初の女性聖闘士を主役としたスピンオフ漫画。舞台は原作・アニメ本編と同じ時代ですが、アテナに仕える女性聖闘士「セインティア」の活躍が描かれています。シリーズ初の女性目線の物語で、男性聖闘士とはまた異なる切り口と魅力があります。原作者・車田正美の監修のもと、久織ちまきにより「月刊チャンピオンRED」で連載。2018年にはアニメ化も果たしました。
聖闘士星矢の世界をより深く知るための豆知識
聖闘士（セイント）の種類と聖衣（クロス）のランク
聖闘士は守護星座に応じて、黄金・白銀・青銅の三階級に分かれています。一番上が黄金聖闘士で、実力・地位ともに頂点に立つ存在。88星座に48人の青銅、24人の白銀、12人の黄金聖闘士がいるとされています。聖闘士の証である聖衣（クロス）も同様に三種類あり、その素材や強度が異なります。また、聖衣は古代から存在する神聖な鎧で、小宇宙の力に呼応して、攻撃・防御に絶大な効果を発揮します。
小宇宙（コスモ）のパワーと必殺技の秘密
聖闘士の源であり、究極の力の根源が「小宇宙」。生命エネルギーとも言うべき燃え上がる魂の力です。小宇宙を極限まで高めると神にも匹敵する力が得られます。また、小宇宙をさらに高めることで「セブンセンシズ（第七感）」を会得。五感を超越した領域に至ることができます。それぞれの聖闘士には、小宇宙を用いた必殺技があり、その種類は星座の特性に応じて実に様々。原作やアニメで多彩な必殺技が炸裂します。
聖域（サンクチュアリ）と十二宮、アテナの役割
聖闘士たちの総本山となるのが、ギリシアにある「聖域（サンクチュアリ）」です。聖域の頂上には、女神アテナの神殿が鎮座しています。その神殿に至るまでの間に、黄道十二星座にちなんだ十二の宮「黄金十二宮」が立ち並びます。十二宮にはそれぞれ黄金聖闘士が配されており、聖域防衛の要となっています。アテナは正義と愛の女神であり、聖闘士たちはその生まれ変わりとされる乙女を守護します。つまり、アテナと聖闘士の宿命的な絆が世界の平和を紡ぐのです。
まとめ：聖闘士星矢は時代を超えて愛される名作！
古代ギリシア神話×現代の少年バトルが織りなす壮大な物語
聖闘士星矢は、古代ギリシア神話をモチーフにしつつ、現代日本の少年漫画的なエッセンスを絶妙に融合させた作品です。人類の守護者として戦う若き聖闘士たちの活躍は、スリリングで、熱く、そして感動的。車田正美ならではの迫力あるバトルシーンと、仲間との絆、愛と正義をかけた戦いが読者の心を揺さぶります。神話とアクションのロマンを見事に昇華させた物語は、30年以上経った今なお多くの人を魅了してやみません。
まずはアニメから！原作漫画にも挑戦してみよう！
聖闘士星矢の世界を存分に味わうなら、まずはテレビアニメシリーズがおすすめ。原作の名場面を過不足なく押さえつつ、絢爛豪華な作画と音楽で、聖闘士星矢の魅力を最大限に引き出しています。そしてアニメにどっぷりハマったら、ぜひ原作漫画にも挑戦してみてください。より凝縮された物語、重厚なキャラクター描写など、漫画ならではの面白さがあります。さらに外伝作品群も視野に入れれば、聖闘士星矢の広大な世界を存分に堪能できるはず！ぜひ聖域の扉を開いて、聖闘士の世界に飛び込んでみてください！
