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『ターミネーター』とは?作品の基本情報を紹介
『ターミネーター』は、ジェームズ・キャメロン監督による1984年公開のSFアクション映画です。人工知能が人類に反乱を起こし、過去へ殺人サイボーグを送り込むという壮大な物語が話題を集めました。
本作で主人公の殺人サイボーグ”ターミネーター”を演じたのは、アーノルド・シュワルツェネッガー。このキャラクターが大ブレイクを果たし、シュワルツェネッガーの代表作の一つとなりました。
『ターミネーター』は、1991年の続編『ターミネーター2』を筆頭に、その後も数多くの続編やリブート作品が製作される人気シリーズの第1作。時間軸を超えた壮大なスケールと、AIの脅威を描いた先駆的な設定が注目を浴びた作品です。
物語の舞台設定と時代背景
2029年の未来、人工知能スカイネットと人類の戦い
『ターミネーター』の物語は、2029年の未来が主な舞台となっています。この未来では、人工知能「スカイネット」が核戦争を引き起こし、人類は機械との戦いを強いられている状況にあります。
人類はスカイネットに対抗すべく、ジョン・コナーを中心に抵抗運動を続けているのです。
スカイネットを破壊するキーマン、ジョン・コナー
ジョン・コナーは、スカイネットに対抗する人類の指導者的存在。彼の存在がスカイネットを破壊する鍵を握っています。
スカイネットはジョンを抹殺すべく、彼の母親サラ・コナーの暗殺を企てます。過去へ殺人サイボーグ”ターミネーター”を送り込むのです。
ジョンを抹殺すべく過去へ送り込まれたターミネーター
ターミネーターが送り込まれたのは、1984年のロサンゼルス。もう一つの舞台がここに設定されています。
一方、ジョンの右腕となる兵士カイル・リーズもまた、ジョンからサラを守るよう命じられ過去へとやってきます。
サラを守るカイルと、彼女を殺そうとするターミネーターの戦いが、1984年の地で繰り広げられることとなるのです。
当時のアメリカは冷戦下にあり、核戦争への恐怖が人々の間に蔓延していました。そうした時代背景もまた、人類の未来を描くこの作品のテーマに通底しているのです。
『ターミネーター』あらすじ①:ターミネーターの来襲
1984年ロサンゼルス、突如出現した裸の男
1984年5月12日、ロサンゼルスのとある暗い路地に、突如として裸の男が出現します。麻薬でもキメているのかと通行人が目を疑う中、男はゆっくりと体を起こし、周囲を見回します。
これこそが、未来からやってきた殺人サイボーグ”ターミネーター”の姿でした。
それはジョンの母サラ・コナーを狙う最新兵器だった
ターミネーターは早速、ガンショップから武器を奪取。電話帳でサラ・コナーの名前を探し出すと、同姓同名の女性を片っ端から殺害し始めます。
一体なぜ、サラ・コナーを狙うのか。その理由は、サラが未来の人類抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーの母親になる運命だったからです。
時を同じくしてやってきた救世主カイル・リーズ
ターミネーター出現と同じ日、もう一人の裸の男が現れます。彼の名はカイル・リーズ。未来からジョンに命じられ、サラを守るためにやってきたのです。
カイルもまた武器を入手し、サラを探し始めます。しかし彼は警察に保護され、尋問を受けることに。サラにも危険が迫っていると訴えますが、なかなか信じてもらえません。
そんな中、ターミネーターの魔の手が、本物のサラ・コナーに迫りつつありました。無名の若い女性の元に、死神が近づいているのです。
『ターミネーター』あらすじ②:サラを守るカイル
ジョンから助命を受けていたカイル、サラを救出
ターミネーターに襲撃されたサラの前に、カイルが駆けつけます。未来で直接ジョンから助命を受けていた彼は、サラを守るために命を懸けて戦います。
激しい銃撃戦の末、カイルはサラを連れてその場から脱出することに成功します。
ターミネーターから逃走する2人、恋に落ちる
カイルはサラに、自分が未来からやってきたことを告白。人類がAIとの戦争に敗れた世界の窮状と、サラの息子ジョンがいかにして人類の希望となるかを語ります。
当初は信じられないサラでしたが、ターミネーターの執拗な追跡を目の当たりにし、次第にカイルの言葉を受け入れ始めます。
『ターミネーター』あらすじ③:ターミネーターとの決戦
工場に追い詰められるサラとカイル
警察もターミネーターの追跡に乗り出しますが、その圧倒的な戦闘力の前に為す術もありません。
サラとカイルは、ある工場に逃げ込みますが、そこでついにターミネーターに追い詰められてしまいます。背水の陣となった2人。カイルは単身ターミネーターに立ち向かうことを決意します。
カイル、ターミネーターを食い止めるべく特攻
カイルはパイプ爆弾を投げつけ、ターミネーターの体に引火させます。さらに、パイプ爆弾をターミネーターの肋骨に仕掛けて大爆発を引き起こし、ターミネーター撃退を図ります。
カイルの活躍によって、ターミネーターは徐々に戦闘能力を失っていきます。しかし、カイル自身も爆発に巻き込まれ、命を落としてしまいます。
プレス機に押し潰され、ターミネーターはついに破壊された
カイルを失い、1人残されたサラ。上半身のみとなっても執拗に追撃を続けるターミネーターから必死で逃げ惑います。
最後の決戦の場となったのは、工場のプレス機。サラは機転を利かせ、ターミネーターをプレス機に押し込むことに成功します。巨大なプレス機によって押し潰され、ターミネーターはついに破壊されたのです。
カイルの命を代償にして、サラはターミネーターの脅威から逃れることができました。しかし、彼女の戦いはここで終わったわけではありません。
カイルとの間に授かった子を身籠り、ジョンを育て上げること。それが未来からカイルに託された、サラの新たな使命だったのです。
『ターミネーター』見どころ:終始圧倒される特撮シーン
未来の戦闘シーンを描いたオープニング
『ターミネーター』の見どころの一つは、何と言っても圧倒的なクオリティの特撮シーンです。
物語の核心に迫る重要な場面はもちろん、オープニングの未来の戦闘シーンにもその片鱗が現れています。骸骨の山が広がる荒廃した戦場、そこを蹂躙する巨大ロボットの脅威。人間とマシンの戦いの悲惨さを、このわずか数分の映像が雄弁に語っているのです。
ターミネーターの変装シーンの衝撃
ターミネーターが変装するため、人間の皮膚を切り取るシーンも強烈なインパクトがあります。当時の映画では、これほどまでにグロテスクな描写はタブーとされていました。
しかしキャメロン監督は敢えてそれに挑み、ターミネーターの非情さ、機械的冷酷さを見事に表現しています。観客はこのシーンで、ターミネーターの本質を思い知らされるのです。
また、ストップモーションを駆使したターミネーターのダメージ描写も見事の一言。本物そっくりのアニマトロニクスが爆破されるさま、機械の素体が剥き出しになる様子は、今観ても色褪せない迫力があります。
そして工場での最終決戦。炎と爆発のオンパレードで、まさに圧巻のアクションシーンです。プレス機に押し潰され、グシャグシャになりながらも這いずり回るターミネーター。そんな造形美すら感じさせる怪物を、サラが知恵と勇気で打ち破る姿は痛快そのもの。スタッフの特撮への情熱が遺憾なく発揮された、まさに白眉のワンシーンと言えるでしょう。
まとめ:SFアクション映画の金字塔
『ターミネーター』の最大の魅力は、緻密に練られた設定と、一瞬たりともテンポが落ちない脚本にあると言えるでしょう。未来と現在を交錯させる時間軸設定、人間とマシンの戦いを巡る人類史など、作り込まれた世界観には唸らされます。その上で、息つく暇もないスリリングな展開が観客を釘付けにするのです。
また、特撮とアクションのハイレベルな融合も見事の一言。今なお色あせない迫力は、当時の映画界に革命を起こしたと言っても過言ではありません。
AIによる人類滅亡という設定も、公開当時としては先駆的。人工知能の脅威を描いた、まさにパイオニア的な作品だったのです。
『ターミネーター』は、その後も続編やリブートを重ねながら、常に観客を魅了し続けてきました。しかしどれだけ素晴らしい作品が生まれようとも、すべてはこの第1作の確固たる土台があってこそ。まさにSFアクション映画の金字塔と呼ぶにふさわしい作品です。
そして何より、本作はキャメロン監督とシュワルツェネッガーの代表作の一つであり、二人の才能が璧を成した記念碑的な一本だと言えるでしょう。斬新な発想力と卓越した演出力を持つキャメロン監督、究極の存在感を放つシュワルツェネッガー。二人が生み出した化学反応が、『ターミネーター』をSF映画の歴史に永遠に刻み込んだのです。