映画「レオン」のあらすじを8分で簡潔に解説!見どころも押さえよう

1. 映画「レオン」の基本情報

公開年、監督、主演俳優など

「レオン」は1994年に公開されたフランス映画です。監督は「ニキータ」などで知られるリュック・ベッソンで、本作は彼の代表作の1つと言えるでしょう。主演はジャン・レノ、当時12歳の新星ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマンが務めました。「レオン」はフランス映画ですが、舞台はニューヨーク。アクション、クライム、ドラマ要素を含んだ作品で、オリジナル版の上映時間は110分、完全版は133分となっています。北米での興行収入は約1,900万ドルを記録。なお、「レオン」は英題「The Professional」の方が世界的に知名度が高いです。

物語の舞台設定と主要登場人物の紹介

「レオン」は1990年代前半のニューヨークを舞台に、孤独なプロの暗殺者レオンと、12歳の少女マチルダの交流を中心に物語が展開します。マチルダの一家は、腐敗警官スタンスフィールド率いる麻薬組織に惨殺されてしまいます。絶望の淵にいたマチルダは、隣人のレオンに助けを求め、2人の奇妙な共同生活が始まります。ショックから立ち直ったマチルダは、家族の仇を討つため、レオンに暗殺術の指導を懇願。一方、レオンはマチルダから読み書きを教わります。ある日、単身復讐に向かったマチルダは窮地に陥りますが、レオンに救出されます。物語はレオンとスタンスフィールドの壮絶な対決へと向かっていくのでした。

3. ストーリー前半:レオンとマチルダの出会い

マチルダの過酷な日常とレオンとの運命的な出会い

12歳のマチルダは、冷め切った家族関係に苦しんでいました。両親や姉からの虐待を受け、学校をサボって外をふらつく日々。そんなある日、父親が麻薬組織のボスから預かった荷物を横取りしたことで、スタンスフィールド率いる一味が一家に凄惨な制裁を加えます。偶然その場にいなかったマチルダは、隣人のレオンに助けを求めるのでした。
レオンはマチルダを匿いますが、彼自身プロの暗殺者であることが判明します。こうしてマチルダはしばらくレオンの部屋で暮らし始めるのです。

暗殺の技術と読み書きを教え合うレオンとマチルダ

マチルダはレオンに、暗殺術の特訓を施してもらいます。的確な判断力や観察眼を養い、隠密行動や変装術を学び、様々な武器の扱いをレクチャーされます。一方、マチルダはレオンに読み書きを教えます。文字の読み方や発音を丁寧に指導し、レオンの読み書き能力も上達していきます。
2人の奇妙な共同生活は、街へのショッピングや公園への外出なども含まれました。変装したレオンの姿に笑うマチルダ。公園でアイスクリームを食べる何気ない時間。徐々に2人は心を通わせ、辛い過去も打ち明けるようになります。
ある日、マチルダの単独行動でスタンスフィールドに気付かれてしまいます。レオンは彼女を叱責しつつも的確なアドバイスを与えますが、いよいよ本格的な戦いが近づいているのでした。

5. ストーリー後半:スタンスフィールドとの対決

マチルダの復讐とレオンの窮地

ある日、マチルダはレオンに内緒で単身復讐に向かいます。麻薬組織のアジトに潜入し、犯人の一人を射殺することに成功しますが、最終的にはスタンスフィールドに捕らえられてしまいます。
マチルダが人質となっていることを知ったレオンは、彼女を救出すべく単身で敵のアジトに乗り込みます。激しい銃撃戦の末、レオンはなんとかマチルダを救出することに成功します。
しかし、スタンスフィールドの巧みな罠が待ち受けていました。警察特殊部隊があっという間にレオンのアパートを包囲します。絶体絶命のピンチに陥ったレオンは、マチルダを逃がすため、自らおとりになる決心をするのでした。

スタンスフィールドとの最終決戦と感動の結末

警察に変装して脱出しようとしたレオンでしたが、スタンスフィールドに正体を見破られ、銃撃戦となります。致命傷を負ったレオンは、スタンスフィールドに近づき、ある物を手渡します。
「これはマチルダからだ」
レオンの握りしめた手から転がり落ちたのは、手榴弾の安全ピンでした。レオンはスタンスフィールドを道連れに壮絶な最期を遂げたのです。

レオンとの思い出を胸に、マチルダは人生の次のステージへ

レオンの死から数週間後、マチルダはレオンの遺産を受け継ぎ、新しい学校への入学を果たします。彼女はレオンゆかりの観葉植物を、学校の中庭に植えるのでした。
悲しみに暮れながらも、レオンとの思い出を胸に、マチルダは人生の新たな一歩を踏み出します。彼女の顔には、希望に満ちた微笑みが浮かんでいました。

8. 映画「レオン」の見どころ

ジャン・レノとナタリー・ポートマンの素晴らしい演技

若きナタリー・ポートマンの鮮烈デビューと、ジャン・レノの渋味あふれる演技は必見。2人の珠玉の掛け合いが、作品に深みを与えています。

泣ける感動のエンディング

ラストシーンのマチルダの心情描写は、観る者の心を揺さぶります。悲しみを乗り越え、前を向いて生きるマチルダの姿に、感動せずにはいられません。

印象的なテーマ曲(スティングの『Shape of My Heart』)

エンディングを飾るスティングの楽曲『Shape of My Heart』は、物語の余韻を美しく引き立てます。切なくも温かいメロディは、レオンとマチルダの絆を思い起こさせずにはいられません。