キャッチミーイフユーキャンって何の映画？基本情報まとめ
2002年公開のアメリカ映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は、伝説の詐欺師フランク・アバグネイルの半生を描いたクライムサスペンス映画の傑作です。監督は名匠スティーヴン・スピルバーグ、主演は当時若干28歳のレオナルド・ディカプリオが務めました。共演にはトム・ハンクスやクリストファー・ウォーケンら豪華キャストが名を連ねています。
原作は、アバグネイル自身の自伝『世界をだました男』。1960年代、10代にしてパイロットや医師、弁護士などになりすまし、小切手偽造で一攫千金を狙った天才詐欺師の実話を映画化しました。第75回アカデミー賞では作品賞や助演男優賞などにノミネート。2002年の全米興行収入ランキングでも年間14位を記録する大ヒットを飾り、スピルバーグとディカプリオのタッグに大きな注目が集まりました。
キャッチミーイフユーキャンのあらすじを簡単解説
1963年、主人公フランク（レオナルド・ディカプリオ）は、高校を中退しパイロットになりすまし、偽造小切手で荒稼ぎする日々を送っていました。ところがFBI捜査官カール（トム・ハンクス）に追われる身となり、医師や弁護士と次々に職を変えながら、警察から逃亡を続けます。
やがてフランクはカールへの逆恨みを募らせるようになり、執拗に挑発を繰り返すように。期せずして二人の間には奇妙な絆のようなものが生まれていきます。最後はフランスで逮捕されたフランクでしたが、FBIと協力関係を結び、経済犯罪のスペシャリストとしてカールと共に詐欺師狩りをすることに。天才的な頭脳を持つ若者が、FBIのプロファイラーへと転身を遂げる姿を印象的に描いた作品です。
キャッチミーイフユーキャンの見どころ3選
1. レオナルド・ディカプリオの神演技に脱帽
本作で主人公フランクを演じたレオナルド・ディカプリオの演技力は圧巻の一言。10代とは思えないほどの大人びた佇まいで、パイロットや医師になりすましている時の自信に満ちた態度や、逮捕された後に見せる少年のような無邪気さなど、まるで別人のように演じ分けています。
特に、偽パイロット時代に搭乗員たちを騙すシーンでは、タバコを軽く振りながら「信じるか信じないかは君次第だ」と余裕の表情で去っていく姿が印象的。ディカプリオの魅力が存分に発揮された傑作シーンと言えるでしょう。まだ若干28歳で本作に臨んだ彼の演技は、まさに神の領域に達していたと言っても過言ではありません。
2. スピルバーグ監督らしい洗練された映像美
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の見どころの一つは、スティーブン・スピルバーグ監督による洗練された映像美です。本作では1960年代のアメリカを舞台に、カラフルでノスタルジックな色彩が随所に散りばめられています。
例えば、フランクが初めてパイロットの制服に身を包むシーンでは、キャビンアテンダントたちとのやりとりを通してその喜びが巧みに表現されています。また、コンコルドをバックにパイロット姿で颯爽と歩くシーンなど、まるでファッション誌の一ページのようなお洒落な映像も印象的。スピルバーグ監督の美意識が遺憾なく発揮された、スタイリッシュな一作に仕上がっています。
3. 事実は小説より奇なり！映画の外に広がる真実の物語
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の原作となったのは、フランク・アバグネイル本人が手掛けた自伝です。映画のエンドロールでも触れられているように、彼の波瀾万丈の半生は事実に基づいたものだったのです。
アバグネイルは10代半ばから5年間に亘り、400万ドル以上もの偽造小切手を振り出したと言われています。パイロットや医師、弁護士などになりすまして世界26か国を駆け巡った、まさに史上最高の詐欺師と呼ぶにふさわしい人物です。その後も経済犯罪のスペシャリストとして世界中で活躍し、FBIの捜査官と共に事件解決に尽力しました。映画を見終わった後は、ぜひ原作にも触れてみてはいかがでしょうか。真実の物語に触れ、さらにこの作品の魅力にハマること間違いなしですよ。
まとめ：一度は見るべきクライムサスペンス大作
以上、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のあらすじと見どころを紹介しました。天才的な頭脳を悪用した若き詐欺師の半生を、スピルバーグ監督とディカプリオ主演という最強タッグで見事に映画化。スタイリッシュな映像美と骨太なストーリー展開は、一度見たら忘れられない強烈な印象を残すことでしょう。
心躍る冒険とスリリングなサスペンス、そして違法だけど憎めない主人公の姿に感情移入すること間違いなし。騙す側と騙される側、両者の心理戦を見事に描き切った傑作クライムムービーを、ぜひ劇場で体感してみてください。もしまだ見ていないという方は、今すぐ動画配信サービスでチェックすることをおすすめします！
