トイストーリー4 あらすじ 【ネタバレあり】トイストーリー4のあらすじと見どころを解説!ウッディの選択は?

トイストーリー4の基本情報

公開日・上映時間・監督

トイストーリー4は、2019年6月21日にアメリカで公開されました。日本では同年7月12日に封切られ、上映時間は100分です。 監督は、前3作に脚本として参加していたジョシュ・クーリーが務めました。ピクサー・アニメーション・スタジオの長編映画としては21作目の作品となります。

キャスト(声優)

主要キャラクターの声優は以下の通りです。

  • ウッディ:トム・ハンクス(唐沢寿明)
  • バズ・ライトイヤー:ティム・アレン(所ジョージ)
  • ボー・ピープ:アニー・ポッツ(戸田恵子)
  • フォーキー:トニー・ヘイル(竜星涼)
  • ダッキー:キーガン・マイケル・キー(松尾駿)
  • バニー:ジョーダン・ピール(長田庄平)
  • ギャビー・ギャビー:クリスティーナ・ヘンドリックス(新木優子)

日本語吹替版では、これまでシリーズを支えてきた唐沢寿明や所ジョージらが続投。一方、新キャラクターのフォーキーやギャビー・ギャビーには、若手俳優の竜星涼や新木優子が抜擢されています。

ストーリーのあらすじ(ネタバレあり)

新キャラクター・フォーキーの登場

主人公の女の子、ボニーが初めて幼稚園に通うことになりました。内気なボニーは園生活に馴染めずにいましたが、ウッディの助けもあり、クラフトの時間に先割れスプーンや輪ゴムなどを使って「フォーキー」という手作りのおもちゃを作ります。 ボニーはフォーキーをお気に入りのおもちゃにしますが、フォーキーは自分を「ゴミ」だと思っているため、なかなかおもちゃとしての自覚が持てません。ウッディはそんなフォーキーの面倒を見ることになります。

ボー・ピープとの再会

ボニー一家のキャンプ旅行の最中、フォーキーがキャンピングカーから飛び出してしまい、ウッディは彼を連れ戻しに行きます。 その途中で、ウッディはかつてアンディの部屋にいたボー・ピープと再会します。 ボーはアンディの妹に譲られた後、おもちゃとして飼い主に仕える生き方に疑問を感じ、自由を求めて1人旅に出ていました。 再会を喜ぶ2人でしたが、すぐにフォーキーが「セカンドチャンス・アンティーク」という骨董品店に連れ去られてしまいます。

ウッディの葛藤と選択

ウッディはフォーキーを助けるため、1人でアンティークショップに乗り込みます。 そこで、ウッディは壊れたボイスボックスのために誰からも選ばれなかった人形のギャビー・ギャビーと出会います。 ギャビーはウッディのボイスボックスを狙っており、一度はウッディから奪い取ることに成功。しかし結局、店主の孫娘に気に入られることはありませんでした。 一方、再びフォーキーを連れて店を出たウッディでしたが、今度はボーから新しい生き方を提案されます。 それは、おもちゃは子供に仕えるだけが人生ではないという考え方でした。 ウッディはボニーのもとに帰るか、ボーとともに自由に生きるか、大きな選択を迫られることになります。 結果的に、ウッディは仲間たちにこれまでの別れを告げ、ボーとともに新しい旅に出ることを決意するのでした。

トイストーリー4の見どころ3選

新旧キャラクターの活躍と成長

本作では、これまでのシリーズでお馴染みのキャラクターたちが、それぞれ新たな一面を見せてくれます。 ウッディは、自身の存在意義について悩み、新しい生き方を模索します。 バズは、自分の「内なる声」に従って行動する勇気を学びます。 ボーは、自由を求める強い意志を持った、頼れるリーダーとして登場します。 一方、新キャラクターにも注目です。 おもちゃとしての自覚がないフォーキーや、持ち主を求めるギャビーの苦悩と成長も、物語に深みを与えています。

冒険とユーモアあふれるストーリー展開

本作のアクションシーンの舞台は、アンティークショップや遊園地など、これまでのシリーズとはひと味違った場所が登場します。 特に、不気味な品揃えのアンティークショップは、スリリングな展開の連続です。 一方で、キャラクター同士のユーモラスなやりとりや、チームワークを発揮するシーンには、感動だけでなく愉快さもあります。 ストーリー全編を通して、冒険とユーモアのバランスが絶妙です。

シリーズの集大成としての感動

トイストーリーシリーズは、「大切なもの」や「自分の居場所」といったテーマを丁寧に積み重ねてきました。 4作目となる本作は、その集大成ともいえる物語に仕上がっています。 ウッディが運命を選択するクライマックスでは、これまで積み上げてきたテーマが美しく昇華されます。 おもちゃと子供の絆、そして別れと旅立ち。 感動のエンディングは、長年シリーズを追ってきたファンにこそ、刺さるはずです。

シリーズを通して見るトイストーリーの世界

トイストーリー1~3までのあらすじと、各作品の意義

ここで、シリーズのこれまでを振り返ってみましょう。

  • トイストーリー(1995年): 初代作品。ウッディとバズの確執と友情が描かれました。
  • トイストーリー2(1999年): ウッディが骨董品店に盗まれてしまい、バズたちが救出に向かいます。自身のアイデンティティを問う物語でした。
  • トイストーリー3(2010年): 成長したアンディが大学に旅立つ中、おもちゃたちは新たな居場所を見つけます。「大切なものとの別れ」がテーマの感動作でした。

各作品は、おもちゃと子供の絆を軸に、普遍的なテーマを映画というフォーマットで見事に昇華してきました。 だからこそ、シリーズは子供から大人まで幅広い世代に愛され続けているのです。

トイストーリー4によるシリーズの完結と、その評価

トイストーリー3で、アンディとの別れという大きな区切りを迎えたシリーズ。 本作は、その先の物語として、ウッディの新たな旅立ちを美しく描き切りました。 ウッディが、自分の幸せを探し求め、新しい人生を選択するラストシーンは、本当の意味でシリーズに終止符を打つ結論だったと言えるでしょう。 批評家からも「完璧なフィナーレ」と評される本作は、観客に勇気と感動を与える素晴らしい作品に仕上がっています。

まとめ:トイストーリー4が伝えるメッセージ

大切なものとの別れと、新しい一歩を踏み出す勇気

本作のテーマは、「大切なものとの別れ」、そして「新しい一歩を踏み出す勇気」だと言えます。 ウッディにとって、ボニーは掛け替えのない存在でした。 しかし、「おもちゃとしてボニーに仕える」ことだけが、ウッディの幸せではないということに気づきます。 勇気を出して、自分の人生を選び取る。 その決断は、子供を見守る保護者の背中を押してくれるメッセージにもなっているはずです。

おもちゃと子供の絆、そして成長と旅立ちの物語

トイ・ストーリーが描いてきたのは、おもちゃと子供の絆だけではありません。 同時に、子供の成長と旅立ち、そしておもちゃたち自身の冒険と自立の物語でもあったのです。 本作では、それぞれが自分の道を歩み始める姿が印象的です。 バズがウッディの後を継ぎ、リーダーとなって仲間たちをまとめていく姿。 ボーが自由を求めて、新しい冒険に乗り出す姿。 そしてウッディが、新たな人生を歩み始める姿。 彼らの旅立ちを見守ることで、観客もまた、自分の人生を前向きに生きるヒントをもらえるはずです。

トイストーリー4は、持ち主とおもちゃの絆という普遍的なテーマを軸に、私たち一人一人に問いかけます。 本当に大切なものは何か。 自分らしく生きるとはどういうことなのか。 その答えは、これからの人生の中で、私たち自身が見つけていくしかありません。 本作は、そんな旅のスタート地点に、私たちを優しく送り出してくれる感動の物語なのです。