ディズニーの名作『魔法にかけられて』あらすじと見どころ

『魔法にかけられて』の基本情報

『魔法にかけられて』はディズニーが2007年に公開したミュージカル映画です。おとぎ話の世界とニューヨークの日常を行き来するファンタジーの物語を描いています。

ストーリー概要

おとぎ話の国アンダレーシアに住むジゼル姫が、現実世界のニューヨークに迷い込んでしまうというストーリー。ジゼル姫を演じるのはエイミー・アダムス、ニューヨークの弁護士ロバート役はパトリック・デンプシーが務めます。

主要登場人物

主人公のジゼル姫の他にも、現実世界で彼女を助けるロバートとその娘モーガン、ジゼル姫の婚約者エドワード王子、そして彼女を嫌うナリッサ女王など、多彩なキャラクターが登場します。

公開・興行収入・評価


2007年11月に全米公開され、初登場1位を獲得。最終的な興行収入は全米で1億2700万ドル、日本でも29億円を超える大ヒットとなりました。従来のディズニー映画の伝統を生かしつつ、新しい物語の形を提示した作品として評価されています。

『魔法にかけられて』のあらすじ

ディズニー映画『魔法にかけられて』のストーリーを、主要な場面に分けて追っていきましょう。

アンダレーシアでの出会い

物語の始まりは、おとぎ話の国アンダレーシアの森の中。歌い踊る動物たちに囲まれて暮らす美しい娘ジゼルは、いつかまじめな心の通じ合う人に出会って恋をし、結婚するのが夢でした。ある日、エドワード王子と運命的な出会いを果たし、その日のうちに婚約するに至ります。

魔女の罠に落ちるジゼル

しかし、エドワード王子の継母で悪の女王ナリッサは、ジゼル姫が自分の地位を脅かすと考えます。そこで、ジゼル姫を井戸に落とし、「永遠の幸せなど存在しないニューヨーク」へと追放してしまうのでした。井戸を通じて現代のニューヨークへ送られたジゼル姫は、そこが魔法のない世界だと知って途方に暮れます。

現実世界ニューヨークでの混乱

アニメの世界から現実世界に迷い込んだジゼル姫は、すぐに困難に直面します。しかし、偶然出会った弁護士のロバートとその娘モーガンに助けられ、彼らの自宅で世話になることに。ジゼル姫の明るさと一生懸命さに、冷めていたロバートの心も徐々に開かれていきます。

ロバートとの心の通い合い

現実世界での生活に馴染んでいくジゼル姫。ロバートへの想いを募らせる一方、エドワード王子を助けて迎えに来たリスのピップを見て、自分の居場所について悩み始めます。ジゼルはロバートと心を通わせつつも、エドワードとの婚約を果たすため、舞踏会の場に向かうのでした。

ラストの感動的なシーン

舞踏会に乱入したナリッサ女王は、ドラゴンに姿を変えてジゼル姫に襲いかかります。しかしロバートとエドワード王子が力を合わせ、無事に女王を倒すことに成功。ジゼルはロバートへの愛を自覚し、エドワードはロバートの元婚約者ナンシーと結ばれます。こうして皆が自分らしい幸せを掴んだところで、物語は感動的な結末を迎えるのでした。

『魔法にかけられて』の見どころ5選

ディズニー映画『魔法にかけられて』の魅力は、いくつもの要素が絡み合って生まれています。ここでは特に注目したいポイントを5つピックアップして解説しましょう。

実写とアニメーションの融合

本作最大の見どころは、古典的なディズニーアニメと現代の実写映画が融合している点です。ニューヨークを舞台にした実写パートと、おとぎ話の国アンダレーシアを描いたアニメーションパートが次々と切り替わり、ジゼル姫の心情の変化を巧みに表現しています。この演出によって、現実と非現実の対比が鮮やかに浮かび上がります。

ディズニー作品へのオマージュ

本作には、過去のディズニー長編アニメ作品に対するリスペクトが随所に込められています。例えば冒頭では、白雪姫を思わせるジゼル姫が森の動物と歌って踊る姿が描かれ、『眠れる森の美女』のオーロラ姫のようなドレス姿も登場します。こうした演出は、ディズニーファンにはたまらない注目ポイントと言えるでしょう。

印象的な音楽シーン

ディズニー作品の特徴である音楽シーンも、本作の大きな魅力です。劇中歌の「True Love’s Kiss」は、昔ながらのディズニー映画の主題歌を彷彿とさせるメロディアスな楽曲。ジゼルが歌う「That’s How You Know」では、セントラルパークが総踊りの舞台と化す壮大なミュージカルシーンが繰り広げられます。心躍る名曲の数々は必聴です。

主人公ジゼルの魅力

ヒロインのジゼル姫を演じるのは、本作で注目を集めたエイミー・アダムス。無邪気でひたむきなジゼル姫を、表情豊かに好演しています。現実世界に飛び込んだ後も、健気に理想の愛を追い求める姿は、観る者の胸を打ちます。アダムスの魅力が存分に発揮された、キャリアを代表する演技と言えるでしょう。

現実世界とおとぎ話の対比

『魔法にかけられて』は単なるファンタジー作品ではなく、「夢」と「現実」のギャップを浮き彫りにするラブストーリーとしての顔も持っています。現実の厳しさを知るロバートと、理想の愛を信じて疑わないジゼルの姿を通して、私たちは「本当の愛とは何か」を問われているのです。夢と現実の狭間で揺れ動く、人間らしい物語の機微に注目したいところです。

『魔法にかけられて』の関連情報

『魔法にかけられて』に関する情報をいくつかご紹介しましょう。本作を取り巻く興味深い事実をお伝えします。

ディズニー作品としての位置づけ

本作は、ディズニーのアニメーション映画としては新たな境地を切り開いた作品と言えます。3DCGとの融合により、クラシックなセルアニメーションの手法を現代によみがえらせた点が高く評価されています。また、『リトル・マーメイド』以来のミュージカル作品としても注目されました。

キャストの紹介

ジゼル姫役のエイミー・アダムスは、本作での好演をきっかけに一躍有名になりました。端正な容姿と類まれなる歌唱力を兼ね備えた彼女は、現在もディズニー作品の吹き替えを多数担当しています。一方、ロバート役のパトリック・デンプシーは、ヒットドラマ『グレイズ・アナトミー』で知られる実力派。2人の名コンビぶりも見どころです。

続編『魔法にかけられて2』

ファンの期待に応える形で、2022年11月に『魔法にかけられて2』が公開されました。前作から15年後の設定で、ジゼルが継母となったモーガンとの確執を中心に、再びおとぎ話の世界へ迷い込む様子が描かれます。前作のキャストが勢揃いするほか、マーラ・ウィルソンら新キャストも参加した注目作です。

視聴可能な配信サービス

『魔法にかけられて』は現在、ディズニー公式のストリーミングサービス Disney+ にて配信中です。自宅のテレビやスマートフォンで、あの感動をいつでも味わうことができます。続編公開に合わせて予習復習をするのもおすすめ。ぜひDisney+でお楽しみください。