ジュラシック・ワールド あらすじと見どころ解説 – 前作ファンも必見!新たな驚きと冒険

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1. ジュラシック・ワールドとは?

シリーズの概要と本作の位置づけ

ジュラシック・パークシリーズは、1993年に第1作目「ジュラシック・パーク」が公開され、マイケル・クライトン原作の小説を基に、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したSFアドベンチャーの金字塔です。絶滅した恐竜を遺伝子工学によって蘇らせることに成功した科学者たちが、恐竜をテーマにした壮大な動物園「ジュラシック・パーク」を作るものの、思わぬ事態によって恐竜たちが逃げ出し、人間に襲いかかるという、スリリングな展開が話題となりました。

1997年には「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」、2001年に「ジュラシック・パークIII」と続編が制作され、世界中で大ヒットを記録。そして14年の時を経て、2015年に製作されたのが本作「ジュラシック・ワールド」です。前3作品の設定から数年後を舞台に、再建された恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」を舞台に、新種の恐竜の脱走とパークの崩壊を描く、シリーズの新たな幕開けとなる作品となっています。

2. ジュラシック・ワールド作品情報

公開日、上映時間、興行収入など

  • 公開日: 2015年8月5日(日本)、2015年6月12日(北米)
  • 上映時間: 125分
  • 興行収入: 全世界 約16億7153万7444ドル、日本 約95億3000万円

「ジュラシック・ワールド」は全世界で大ヒットを記録し、当時の全世界興行収入ランキングで歴代3位にランクイン。日本でも約95億円を稼ぎ出し、2015年の映画興行収入ランキングで1位となる大成功を収めました。

監督、キャスト、スタッフ

本作の監督は、「SAFTY NOT GUARANTEED 僕らのいる時間」で注目を集めたコリン・トレヴォロウ。脚本も「それでも恋するバルセロナ」のデレク・コノリーと共に手掛けています。

主人公オーウェン役はクリス・プラット、ヒロインのクレア役はブライス・ダラス・ハワードが演じ、その他ヴィンセント・ドノフリオ、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソンらが出演。「ジュラシック・パーク」でDr.ヘンリー・ウー役を演じたB・D・ウォンも再登場を果たしています。

音楽は「ジュラシック・パーク」でもおなじみのジョン・ウィリアムズから、本作では「スター・トレック」シリーズなどで知られるマイケル・ジアッチーノが引き継ぎ、迫力あるサウンドを聴かせます。スピルバーグは製作総指揮として本作にも参加しています。

3. ストーリーのあらすじ

ジュラシック・ワールド稼働までの経緯

「ジュラシック・パーク」の悲劇から22年。コスタリカのイスラ・ヌブラル島では、かつての夢が受け継がれ、新たな恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」がオープンを迎えていました。経営企業は「マスラニ社」。遺伝子工学企業「インジェン」の研究も後押しし、パークには多種多様な恐竜たちが蘇っています。

主人公たちの登場

訓練されたベロキラプトルを率いるオーウェン(演:クリス・プラット)は、マスラニ社のクレア(演:ブライス・ダラス・ハワード)から、新種の肉食恐竜「インドミナス・レックス」の調教を依頼されます。一方、クレアの姉の息子ザックとグレイの兄弟は、ジュラシック・ワールドへと旅立ちます。

新種恐竜インドミナス・レックスの脱走

インドミナス・レックスは、過去の肉食恐竜の遺伝子を組み合わせ、より強く、賢く作られた恐竜でした。しかし、オーウェンの警告にも関わらず、インドミナス・レックスは巧妙にパークのスタッフを欺き、とうとう脱走してしまいます。

パーク崩壊の危機

森に逃げ込んだインドミナス・レックスは、次々と他の恐竜を襲撃。クレアの姪のザックとグレイの兄弟もまた、パーク内で恐竜に遭遇し、危機に陥ります。オーウェンとクレアは、インドミナス・レックスを止めるべく立ち上がりますが、事態はどんどん悪化していきます。

クライマックスバトル

パークの危機を食い止めるため、オーウェンはラプトルたちと共闘し、クレアたちと合流。ついにインドミナス・レックスとの対決の時を迎えます。絶体絶命のピンチに、前作でも猛威を振るったティラノサウルス・レックスも加わり、壮絶なバトルが繰り広げられることに。はたして、オーウェンたちは無事に恐竜を止め、パークと訪れた人々を救うことができるのでしょうか。ラストの結末は、ぜひ劇場でご確認ください!

4.「ジュラシック・ワールド」 見どころ解説

圧巻の恐竜描写とアクション

(C)ユニバーサル・ピクチャーズ(C)アンブリン・エンターテインメント(C)ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニー(C)レジェンダリー・ピクチャーズ(C)パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ

「ジュラシック・ワールド」最大の見どころは、何といっても圧倒的なクオリティで蘇った恐竜たちです。コンピュータ・グラフィックスの進化により、リアルな質感と躍動感を備えた恐竜たちが、スクリーンの中で息づいています。インドミナス・レックス、ティラノサウルス、ベロキラプトルをはじめ、水中から巨大な顎で襲いかかるモササウルスなど、次々と登場する恐竜たちの姿は圧巻の一言。そのスケールの大きさに圧倒されること間違いなしです。

また、クライマックスに向けて大迫力のアクションシーンが展開。ジャングルを疾走するオーウェンのバイクアクション、インドミナス・レックスの猛攻から必死に逃げるシーン、ヘリコプターを襲撃する翼竜の大群など、息をのむようなシーンが続きます。ラストの恐竜たちの激突は、まさに圧巻。映画館のスクリーンだからこその、全身で体感できる興奮が待っています。

インドミナス・レックスという驚愕の恐竜

(C)ユニバーサル・ピクチャーズ(C)アンブリン・エンターテインメント(C)ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニー(C)レジェンダリー・ピクチャーズ(C)パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ

本作の物語の鍵を握るのが、遺伝子操作によって生み出された架空の恐竜、インドミナス・レックスの存在です。T・レックスよりも大きな体躯に鋭い知能を併せ持ち、過去の肉食恐竜の特性を組み合わせて作られた恐竜は、今までのシリーズの想像を超えるほどの脅威として立ちはだかります。

パークから脱走した後の、森の中での出現シーンは本当に衝撃的。見た目以上の狡猾さと残虐性で次々と恐竜や人間を襲う姿は、比類なきモンスターそのもの。今までの常識が通用しないからこそ、オーウェンたちの苦悩や戦いが引き立ちます。インドミナス・レックスの登場により、物語はさらなる緊迫感を増していきます。

人間ドラマの機微

(C)ユニバーサル・ピクチャーズ(C)アンブリン・エンターテインメント(C)ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニー(C)レジェンダリー・ピクチャーズ(C)パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ

壮大なスケールのSFアクションでありながら、「ジュラシック・ワールド」では人間ドラマの機微も丁寧に描かれています。主人公オーウェンは、ラプトルとの絆と自然への畏怖を感じながらも、パークの危機に立ち向かっていく勇敢なヒーロー。一方でクレアは、営利主義に偏っていた経営者の視点から、家族の絆や命の尊さに目覚めていく姿が印象的です。

恐竜に翻弄される中で芽生える2人の信頼と絆。それはザックとグレイの兄弟の成長とも重なり合い、次第に物語の核心へと迫っていきます。ダイナミックな恐竜アクションと共に、登場人物たちの内面の機微も感じ取ってみてください。

シリーズ作品へのリスペクト

「ジュラシック・ワールド」では、過去のシリーズ作品への愛情がふんだんに込められています。登場人物の設定や台詞、美術のディテールに至るまで、前3作品への感謝とオマージュが散りばめられているのです。

例えば、オーウェンがかつてネイビー・シールズの隊員だったことは、「ジュラシック・パーク」で主人公アランが得意としていた「ヴェロキラプトル」との関わりを想起させます。また、B・D・ウォンが再び演じたDr.ウーの登場は、インジェン社の知られざる歴史を思い出すきっかけに。1作目の小道具の数々や、お馴染みのフレーズの登場にも注目です。シリーズファンにとっては、たまらない仕掛けが満載と言えるでしょう。

5. 映画を楽しむためのポイント

前作との関係性

「ジュラシック・ワールド」を観る前に、シリーズ1作目の「ジュラシック・パーク」を観ておくのがおすすめです。今作の舞台となるイスラ・ヌブラル島や、恐竜復活のきっかけを作ったインジェン社の存在など、物語の根幹に関わる多くの設定が1作目から続いています。特に、ティラノサウルスやベロキラプトルとの因縁や、豪雨の中の恐竜との対決など、1作目を思い出すとより一層楽しめるシーンが満載です。

また、「ロスト・ワールド」「ジュラシック・パークIII」では、恐竜たちの生態系や、現代社会に復活した恐竜がもたらす脅威が描かれてきました。そうしたシリーズを通して積み重ねられてきた世界観を念頭に置くことで、本作への理解もより深まるはずです。

小ネタや復活したキャラクター

本編中には、シリーズファンにはたまらない小ネタが多数散りばめられています。例えば、オーウェンが暮らすトレーラーハウスには、1作目でティムが愛読していた本「Raptor Red」が置かれています。また、クレアの部屋には過去の「ジュラシック・パーク」時代のポスターが飾られているのも興味深いポイント。こうした細かなリンクを見つけ出すのも一興です。

また、本作には「ジュラシック・パーク」から復活したキャラクターも登場します。オリジナルのジープやナイトビジョンゴーグルの再登場には興奮を禁じ得ません。中でもやはり目を引くのは、B.D.ウォンが再び演じたDr.ウーの姿。22年の時を経て、遺伝子工学の権威としてカムバックを果たした彼の存在は、シリーズの重みを倍増させています。

6. 結末と続編への展望

ネタバレは避けますが、「ジュラシック・ワールド」のクライマックスは、これまでのシリーズの常識をくつがえす、予想外の展開が待ち受けています。ラストで明かされる衝撃の事実は、単なるパニック映画の枠を超えた、「ジュラシック」シリーズならではのテーマを浮き彫りにしています。

そして本作のエンディングは、同時に新たなシリーズの幕開けでもあります。事件の顛末と共に明かされるある伏線は、世界中の観客に大きな興奮と期待を抱かせることとなりました。なぜあの恐竜が登場したのか、インジェン社の真の目的とは?次なる物語への想像をかき立てながら、本作は幕を閉じます。

「ジュラシック・ワールド」は、前作から受け継がれたテーマをさらに進化させ、恐竜パニック映画の新たな地平を切り拓いた傑作です。圧倒的なスケールとリアリティで蘇った恐竜の脅威、人間ドラマの機微、シリーズへの愛情が見事に融合した映画体験は、他に代えがたい充実感に満ちています。ぜひ劇場の大スクリーンで、この興奮をご堪能ください!