オーシャンズ11のストーリーを簡単に解説!見所やキャストもご紹介

オーシャンズ11は2001年に公開された、スティーブン・ソダーバーグ監督によるクライムコメディです。ジョージ・クルーニーやブラッド・ピット、マット・デイモンなど豪華俳優陣が集結し、ラスベガスのカジノ強盗を巡る騙し合いを描いた作品として高い評価を得ています。本記事では、そんなオーシャンズ11のストーリーを簡単に解説します。合わせて見所やキャスト陣の紹介もしていきますので、ぜひ本編を楽しむための予備知識としてご活用ください。

オーシャンズ11とは?基本情報まとめ

シリーズ第1作目にして最高傑作

オーシャンズ11は、1960年に公開された同名映画のリメイク作品であり、オーシャンズシリーズの第1作目に当たります。2004年に続編のオーシャンズ12、2007年にはオーシャンズ13が制作され、大ヒットシリーズとなりました。中でも本作は豪華キャストとスリリングな展開、そしてどんでん返しのラストが光る傑作と評されています。

スティーブン・ソダーバーグ監督、豪華キャスト勢揃い

本作の監督を務めたのは、「セックス・ライズ&ビデオテープ」でパルムドールを受賞したスティーブン・ソダーバーグ。主演はジョージ・クルーニーとブラッド・ピットで、マット・デイモンやアンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツなどの豪華俳優陣も脇を固めています。クルーニーとソダーバーグはその後も「オーシャンズ」シリーズで組むなど、本作がきっかけで名コンビが誕生しました。

全世界で大ヒット、興行収入は4億ドル超

本作は製作費8,500万ドルに対し、全世界での興行収入が4億5,072万ドルを記録する大ヒット作となりました。その後に続編2作が製作されたほか、女性メンバーを主人公としたスピンオフ「オーシャンズ8」も2018年に公開されています。「オーシャンズ」シリーズの発端となった記念すべき1作と言えるでしょう。

オーシャンズ11のあらすじ【ネタバレあり】

物語の発端:ダニーの出所シーン

物語は主人公のダニー・オーシャンが、4年の刑期を終えて刑務所から出所するシーンから始まります。仮釈放中であるにも関わらず、ダニーはすぐにカジノに向かい、昔の仲間ラスティに再会。刑務所の中で温めてきた、ラスベガスの3つのカジノを同時に襲う計画を打ち明け、ラスティを計画に引き込んでいきます。

集められた11人の仲間たち

計画を実行するためにダニーとラスティは、腕利きの犯罪スペシャリストを集めていきます。金庫破りのリヴィングストン、爆破のバシャー、変装の達人ソール、若き天才スリのライナスなど、11人の個性的なメンバーが集結。それぞれが専門分野を担当し、チームを作り上げていきます。

ベラージオ強盗計画の内容

一行が狙うのは、ラスベガスを代表する3つのカジノ「ベラージオ」「ミラージュ」「MGMグランド」。ボクシングの試合当日に、カジノの地下金庫に集められる1億6,000万ドルもの現金を強奪するという、前代未聞の計画です。カジノのオーナーでダニーの宿敵でもあるテリー・ベネディクトから大金を奪うことが、ダニーの復讐も兼ねた目的でした。

強盗実行前日からの綿密な準備

チームは強盗当日に向けて、カジノ内に潜入したメンバーから情報を集め、セキュリティの把握や、必要な装置の設置を進めていきます。ダニーは、ベネディクトの恋人でもある元妻テスとの再会を果たすなど、私的な目的も同時に果たしていきます。チームは役割分担をしながら、強盗に向けた準備を着々と整えていくのでした。

いざ強盗決行、ベネディクトとの駆け引き

いよいよ強盗当日、チームは変装や潜入を開始。ダニーは目的のためにわざと捕まり、金庫室内に潜んでいきます。一方、ベネディクトはダニーの存在に気づき、警戒を強めていきます。

波乱のラストシーン、真相と騙し合い

ベネディクトの抵抗も空しく、チームは金庫室から現金を強奪することに成功。しかし、逃走の最中にベネディクトの差し向けた警備員に阻まれ、金庫室は爆破されてしまいます。ダニー達は一部の現金だけを持ち逃げしたように見せかけますが、実はそれは最初からの計画で、全額を強奪していたのでした。テスの裏切りや陰謀が明らかになり、ダニーとベネディクトの対決が最高潮に。しかし結局、ダニーの周到な計画によってベネディクトは出し抜かれ、チームは無事に大金を手に入れるのでした。

登場人物紹介

ダニー・オーシャン:ジョージ・クルーニー演じる主人公

本作の主人公。かつては一流の泥棒&詐欺師でしたが、失敗の末に投獄されていました。出所後は大胆不敵な強盗計画を立案。元妻テスへの未練もありつつ、仲間を集めて計画を実行に移します。事件の全てを巧みに操る、頭脳明晰なリーダーです。

ラスティ・ライアン:ブラッド・ピット演じるダニーの右腕

ダニーの相棒にして盗賊稼業の相方。ダニーの計画に最初は乗り気ではありませんでしたが、持ち前のユーモアと判断力で、チームになくてはならない存在となります。ダニーを支え、時にツッコミを入れる重要な役割を担います。

テリー・ベネディクト:アンディ・ガルシア演じるカジノオーナー

ダニー達が狙う3大カジノのオーナーにして、ダニーの宿敵。その豪腕ぶりは「ラスベガスの帝王」と呼ばれるほど。ダニーの元妻テスの現在の恋人でもあり、私生活でもダニーとは因縁の関係にあります。常に用心深く、油断のない危険な相手です。

ライナス・コールドウェル:マット・デイモン演じる天才的なスリ

伝説的な泥棒の息子にして、10本の指を持つ天才スリ。チームでは最年少ながら腕は超一流で、ベネディクトのポケットから財布をすることさえ容易くこなします。作中でもダニー達に振り回されつつ、持ち前の才能を遺憾なく発揮していきます。

オーシャンズ11の見どころ3選

緻密に計算された強盗シーンの妙

本作最大の魅力は、周到に練られた強盗シーンの数々でしょう。メンバーそれぞれの特技を活かした潜入、ベネディクトを欺くためのトリックなど、ゴールに向けて徐々に計画を実行していくスリルは見応え十分。ダニーの頭脳と、チームワークの妙が楽しめるはずです。

ダニーとラスティのイケメンコンビぶり

クルーニーとピット演じる、ダニーとラスティの掛け合いにも注目。ダニーの颯爽としたリーダーシップに、ラスティの的確なフォローが冴えわたります。二人の友情や信頼関係が画面から伝わってくるような名コンビぶりは、本作の重要な要素と言えるでしょう。

どんでん返しの最後の最後まで目が離せない

ラストの どんでん返しは本作最大の見せ場。一度は失敗に終わったかに見えた強盗が、実は全てダニーの思惑通りだったと明かされるシーンは爽快この上ありません。最後の最後まで騙し合いが続く展開は、オーシャンズシリーズお馴染みの醍醐味と言えます。結末を知ってから再度見返すと、また違った面白さを感じられるはずです。

映画の評価と影響

興行的にも批評的にも大成功を収める

本作は全米公開32日で早くも興行収入1億ドルを突破、最終的に全世界で4億ドル超を記録する大ヒット作となりました。批評的にも高い評価を得ており、ロジャー・イーバートは4つ星満点中3.5つ星を付けるなど、数多くの映画賞にノミネートされています。娯楽作としてだけでなく、しっかりとしたクオリティを兼ね備えた作品と言えます。

後に続編やスピンオフが制作されるきっかけに

本作の成功が、シリーズ化への導火線となったのは間違いありません。続編の「オーシャンズ12」はさらに豪華なゲストを迎え、ヨーロッパを舞台に壮大なスケールで描かれました。「オーシャンズ13」では再びラスベガスが舞台となり、シリーズをしっかりと締めくくっています。さらに2018年には女性チームを主役に据えた「オーシャンズ8」も公開。本作から始まった「オーシャンズ」シリーズは、名実ともに21世紀を代表する強盗映画シリーズとなったのです。