【進撃の巨人】衝撃のあらすじを徹底解説!重要シーンと見どころも

進撃の巨人は、諫山創による日本の漫画作品であり、アニメーション化もされた大ヒット作品です。巨人に支配された世界を舞台に、人類の存亡を賭けた戦いを描いたダークファンタジーであり、謎が謎を呼ぶ衝撃のストーリー展開が特徴です。主人公のエレン・イェーガーをはじめとする魅力的な登場人物たちが織りなす、絶望と希望の物語は多くの読者を魅了してきました。

この記事では、進撃の巨人のストーリーを時系列に沿ってあらすじ形式で丁寧に解説します。さらに、作中の名シーンや見どころを厳選して紹介し、ネタバレを避けつつ物語の魅力を余すところなくお伝えしたいと思います。また、この作品が多くの人に愛され続ける理由についても考察していきます。

人類の自由と存亡を賭けた戦い、巨人の謎を解き明かす冒険、そして登場人物たちの揺れ動く心模様。進撃の巨人の魅力を存分に味わっていただければ幸いです。ネタバレを恐れず、ぜひご一読ください!

目次

進撃の巨人とは?作品の概要をサクッと解説!

人類vs巨人の戦いを描いたダークファンタジー巨編

進撃の巨人は、諫山創による日本の漫画作品です。2009年から2021年まで「別冊少年マガジン」で連載され、全34巻で完結しました。巨人の脅威にさらされ絶滅の危機に瀕した人類が、必死にサバイバルする姿を描いたダークファンタジー巨編です。
物語の舞台は、人類が巨大な壁の内側に篭って暮らす世界。壁の外には人を喰らう巨人が跋扈しており、人類は長きにわたり平和に暮らしていました。しかしある日、超大型巨人の出現により壁が破られ、巨人の侵攻が始まります。この絶望的な状況の中、主人公のエレン・イェーガーは仲間と共に、人類の存亡をかけた戦いに身を投じることになるのです。

諫山創による大ヒットコミック、アニメも第5期まで放送

進撃の巨人は諫山創のデビュー作にして代表作。緻密な世界観、予測不能な展開、魅力的なキャラクターなどが読者を魅了し、社会現象となるほどの大ヒットを記録しました。単行本の累計発行部数は1億部を超え、数々の漫画賞を受賞。
2013年にはTVアニメ第1期が放送され、原作同様に大きな話題を呼びました。その後も第2期、第3期と制作が続き、2023年11月14日、ついに完結。WIT STUDIOとMAPPAによる迫力のアニメーションと、梶裕貴や神谷浩史ら豪華声優陣の熱演が原作ファンのみならず多くの層を魅了し、今なお根強い人気を誇っています

進撃の巨人のあらすじ①:巨人の脅威とウォール内の日常

巨人に家族を奪われた少年・エレン・イェーガーの悲劇

物語は、巨人の脅威から人類を守るために築かれた3重の巨大な壁に囲まれた世界から始まります。主人公のエレン・イェーガーは、一番外側のウォール・マリアに位置するシガンシナ区で、両親と穏やかな日々を送っていました。
しかしある日、壁の外から超大型巨人が出現。想像を絶する巨体で一撃のもとに壁を破壊したのです。巨人がシガンシナ区に侵入し、街は瞬く間に地獄絵図と化します。逃げ惑う人々を巨人が次々と喰らっていく中、エレンは目の前で母親を巨人に喰われてしまいました

ウォール・マリア陥落、人類の平和は突如崩れ去る

超大型巨人によって、人類は100年守り続けた壁を突如として破られ、平和な日常は終わりを告げます。
巨人に蹂躙されたシガンシナ区の惨状は悪夢のようでした。幸いにも逃げ延びたエレンでしたが、両親を失った絶望と、巨人への復讐心に胸を焦がします。そしてエレンは生き残った人々と共に、ウォール・マリアとローゼの間に逃げ込むのでした。

調査兵団への入団を志すエレン、ミカサ、アルミン

壁が破られた恐怖と屈辱から、エレンは「お前らを駆逐してやる!」と力強く巨人への復讐を誓います。そして幼馴染のミカサとアルミンと共に、訓練兵団への入団を志すのでした。
訓練兵団は、エリート精鋭部隊である調査兵団への選抜を目指す。調査兵団は、ウォールの外の世界を探索し、巨人の脅威に立ち向かう使命を担っていました。過酷な訓練に耐え抜き、人類の希望となるべく3人は訓練に身を投じます。
こうして、エレンら104期生たちの戦いの日々が始まったのでした。巨人という絶対的な脅威を前に、果たして彼らに未来を勝ち取ることはできるのか。物語は大きな転換点を迎えようとしています。

進撃の巨人のあらすじ②:トロスト区攻防戦と新たな希望

トロスト区に巨人出現、104期生たちの命がけの戦い

エレンら104期生は訓練兵団を卒業し、晴れて兵士となりました。しかし、彼らに安息の時間は与えられません。就任式の最中、出身地のシガンシナ区と同じくウォール・ローゼ南端のトロスト区に、再び超大型巨人が出現したのです。
あの悪夢の再来に、兵団は総力を挙げて迎撃を開始。だがトロスト区の城壁に穴を開けられてしまい、巨人の侵入を許してしまいます。街には戦慄が走り、緒戦から多くの兵士が命を落としていきました。
それでも必死に戦う104期生たち。アルミンの機転で見事作戦を成功させるなど健闘をみせますが、整備不足の装備と燃料切れにより、窮地に追い込まれていきます。そして遂にはエレンまでもが巨人の口に飲み込まれ、絶望的な状況に陥るのでした。

エレンに秘められた「巨人化」能力が発動

絶体絶命のトロスト区に、一筋の光明が差します。街に突如現れた奇行種の巨人が、他の巨人を執拗に喰らい始めたのです。人間に興味を示さず、巨人だけを狩る不思議な巨人。
アルミンはその姿に、生き残っていたエレンの面影を見出しました。実はエレンには、巨人へと変身する「巨人化」の力が秘められていたのです。しかも巨人化したエレンは、人間の知性を保ったまま巨人を滅ぼす力を発揮する、人類の希望となる存在でした。
最後の賭けに出た兵団は、巨人と化したエレンの力を利用する作戦を立案。巨人エレンに巨石を運ばせ、見事トロスト区の壁の穴を塞ぐことに成功したのです。人間の意思を持つ巨人の登場は、人類に新たな希望をもたらしました。
かくして、人知を超えた巨人の力が存在することが明らかに。104期生の活躍もあり、人類は再び壁の穴を塞ぎ、勝利を手にしたのでした。トロスト区攻防戦は、エレンという希望を生み出すとともに、物語に大きな謎を投げかける出来事となりました。平和と絶望、そして未知なる力を巡る戦いの行方は、さらに大きな展開を見せようとしています。

進撃の巨人のあらすじ③:女型の巨人との死闘

正体不明の「女型の巨人」、調査兵団に牙を剥く

トロスト区での勝利をきっかけに、巨人化の能力を持つエレンは、人類の切り札として調査兵団へと配属されることになります。彼の力は、壁の外の世界の謎を解き明かす鍵になると期待されていました。
しかし、彼らを待ち受けていたのは新たな強敵でした。第57回壁外調査で、金髪の髪を持つ「女型の巨人」が出現したのです。鎧のような硬質な皮膚と、知性を感じさせる立ち振る舞い。そして何より、執拗にエレンを追い求める姿勢は、ただ者ではないことを物語っていました。
調査兵団は女型の巨人に攻撃を仕掛けますが、一撃で多くの兵士が命を落とす惨状に。あまりの強さと俊敏さに、為す術を失っていきます。

エレンを守れ、エルヴィン団長の秘策と決死の作戦

窮地に陥った調査兵団を率いるのは、エルヴィン・スミス団長。彼は密かに、女型の巨人捕獲のための奇策を用意していました。森林地帯で馬を捨て、立体機動装置で木々を駆けて対峙する、というものです。
リヴァイ兵長率いる特別作戦班が女型の巨人に挑みます。エレンも捕獲作戦に加わることに。壁の中で待機組・斥候・誘導役に分かれ、階層的な包囲網を敷いて女型の巨人を追い詰めていきます
しかし、作戦は想定外の事態に。調査兵団は自らの戦力を明かしてしまい、逆に女型の巨人の策略に嵌ってしまうのでした。まんまと誘い出されたエレンは、女型の巨人に追い詰められ、窮地に陥ります。

「人類最強」リヴァイ兵長vs女型の巨人の激闘

絶体絶命のエレンを救ったのは、リヴァイ兵長でした。「人類最強」の肩書を持つ彼の圧倒的な立体機動の技量は、女型の巨人をも翻弄します。
華麗な身のこなしで、女型の巨人に深手を負わせるリヴァイ。傷つき弱体化した女型の巨人は、観念したかに見えました。しかし土壇場で、硬質化の能力により水晶のように硬化、身を守ったのです。
リヴァイは硬質化した皮膚の合間から、女型の巨人の本体を引きずり出そうとします。しかし間一髪のところで女型の巨人は脱出。正体は明かされないまま、調査兵団の手を逃れていったのでした。
人知を超えた力を持つ女型の巨人。その意図は依然謎に包まれたまま。エレンの力を狙う巨人の存在は、人類の未来に大きな影を落とすことになります。勝利と敗北が混沌とする戦いの中で、物語は新たな局面を迎えようとしているのでした。

進撃の巨人のあらすじ④:物語は新たなステージへ

次々と明らかになる巨人の正体と物語の核心

女型の巨人との死闘から間もなく、調査兵団はある事実を知ります。女型の巨人の正体が、エレンの同期兵であるアニ・レオンハートだったのです。エレンのように巨人化能力を持つ人間が、他にも存在していたのでした。
アニの裏切りは、エレンたちを大きく動揺させます。人類の敵は、もはや巨人だけではありません。ウォールの中にも潜伏した脅威があったのです。
一方、「ウォール・マリア奪還作戦」の真の目的が明かされます。それはエレンの父グリシャが残した地下室の秘密を解き明かすことにありました。巨人の謎を解く鍵は、そこに隠されているというのです。

エレンら104期生の隠された過去と驚愕の事実

次第に、104期生たちの知られざる過去も明らかになっていきます。
クリスタの出自、ユミルの巨人化能力、そしてライナーとベルトルトの二重生活。彼らの隠された真実が、物語を大きく動かしていくのでした。
そして遂に、グリシャの地下室の扉が開かれます。そこで明かされたのは、この世界の衝撃の真実でした。パラディ島の外に広がる世界、エルディア人とマーレの確執、そして巨人の力の真の起源。登場人物たちを翻弄する運命の歯車が、加速度的に回転を始めるのです。

人類の反撃のため、エレンたちは再び立ち上がる

新たな局面を迎えた物語の中で、エレンら104期生は再び立ち上がります。背負った使命は、もはや単なる巨人討伐ではありません。
自由を求めて戦う者、正義を求めて戦う者、仲間を守るために戦う者。それぞれの想いを胸に、彼らは人類の存亡を賭けた戦いに身を投じるのです。
かつての仲間が敵となり、世界の真相が次々と暴かれていく中で、果たしてエレンたちに平和をもたらすことができるのか。少年少女たちの、絶望と希望が交錯する戦いが幕を開けようとしているのでした。

【ネタバレなし】進撃の巨人の名シーン3選!


進撃の巨人は、衝撃の展開と感動のドラマが詰まった名シーンの宝庫です。ここではネタバレを避けつつ、物語を彩った印象的な場面をピックアップしてみましょう。

地下室に隠された衝撃の真実とは?

物語のスタートから一貫して、エレンを突き動かしていたのが地下室の謎。なぜ巨人は現れたのか、どうすれば巨人を倒せるのか。その真実はエレンの故郷にあると信じて戦い続けてきました。
そしてついに、幾多の犠牲を乗り越えてエレンたちはその地下室へとたどり着きます。そこで明かされる真実とは一体…?衝撃の事実の数々が、物語を大きく動かしていくことになるでしょう。

仲間の裏切りに戦慄、104期生の絆が試される

親友と信じ、共に戦ってきた仲間たちの裏切り。進撃の巨人では、幾度となくそのシーンに胸を締め付けられます。
「お前が鎧の巨人で、ベルトルトが超大型巨人だったんだな」。ライナーとベルトルトの正体が暴かれたとき、エレンの絶望と怒りの形相が忘れられません。信頼していた友への裏切りは、エレンに大きな心の傷を残しました
さらに、仲間であるアニやユミルの秘密も次々と明らかに。104期生の絆は幾度となく試練に晒されますが、それでも彼らは手を携えて戦い続けます。仲間を信じ抜く姿は、進撃の巨人の大きなテーマの一つと言えるでしょう。

「人類最強」の活躍、リヴァイ兵長の圧倒的な強さ

調査兵団のエースにして、人類最強の兵士リヴァイ。立体機動装置を自在に操り、1人で数多の巨人を討伐する姿は圧巻の一言です。
女型の巨人との決戦では、部下を失いながらも最後まで諦めず戦い続けるリヴァイの姿が印象的でした。寡黙な性格ですが、仲間を想う強い信念を感じずにはいられません
獣の巨人との対決では、負傷しながらも一歩も引かないリヴァイの勇姿が描かれます。圧倒的な力の差がありながら、人類最強の名に恥じぬ活躍を見せつけました。どんな絶望的な状況でも、リヴァイの戦いぶりは人々に希望を与え続けるのです。


他にも、エレンの母の最期、ハンネスの死、エルヴィン団長の決死の覚悟など、涙なくしては見られない名シーンが目白押しです。巨人の脅威に立ち向かう調査兵団の勇姿、謎の真相に迫るワクワク感。進撃の巨人は、私たちを物語の渦に引きずり込んで離しません。

進撃の巨人が愛される理由を考察!


進撃の巨人が多くの人を魅了し続ける理由、それは作品が持つ奥深さと魅力にあると言えるでしょう。ここでは、進撃の巨人が愛され続ける理由を考察してみたいと思います。

魅力的なキャラクターたちの心の機微を丁寧に描写

進撃の巨人の大きな魅力の1つは、登場人物1人1人に深みがあるところ。主人公のエレンをはじめ、ミカサ、アルミン、リヴァイ兵長など、キャラクター1人1人に感情移入できる丁寧な描写があります。
巨人との戦いに臨む兵士たちは、ただ強いだけではありません。仲間を想う気持ち、人類の未来への想い、家族を失った悲しみなど、それぞれが抱える感情が丁寧に描かれているのです。だからこそ読者は彼らに感情移入し、その生き様に心を打たれるのでしょう。

先の読めない展開と驚愕の伏線回収が面白さの秘訣

進撃の巨人は、予想の斜め上をいく展開と衝撃の真実の連続で、最後まで目が離せない物語になっています。
巨人の正体、壁の秘密、巨人化の謎など、物語の核心に迫る驚愕の事実が次々と暴かれていきます。一見脈絡のないエピソードも、後々重大な意味を持つ伏線だったと明かされる手腕は見事の一言。読者を飽きさせない面白さに、作者の才能を感じずにはいられません。

アクション、ダーク、ミステリーが絶妙に融合した物語

進撃の巨人は、シンプルなバトル漫画ではありません。スリリングなアクション、重厚なダークファンタジー、ミステリアスな世界観が絶妙に組み合わさっているのです。
人智を超えた巨人と戦う兵士たちの活躍はスリリングで、迫力のあるバトルシーンは見る者を圧倒します。一方で、残酷な現実や非情な運命など、物語の随所に漂うダークな空気も印象的。そしてストーリーの根底には、世界の真実をめぐる壮大なミステリーが散りばめられています。
様々な要素がバランスよく組み合わさった奥深い物語だからこそ、多くの人を惹きつけて離さないのだと思います。
巨人と人間、自由と隷属、希望と絶望。相反する様々なモチーフが織り交ぜられた進撃の巨人は、最終回を迎えた今なお、私たちに問いかけ続けています。自分の信念を貫き通すことの難しさ、仲間を想う気持ちの強さ。物語から学ぶことは尽きません。
その普遍的なテーマ性と、決して諦めない登場人物たちの生き様が、私たち読者の心を揺さぶり続けるのです。だからこそ進撃の巨人は、これからも多くの人に愛され続けるのだと思います。