夢への挑戦と兄弟の絆。大ヒット作「宇宙兄弟」壮大なストーリーのあらすじを全網羅!

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「宇宙兄弟」ストーリーの始まり!南波兄弟の夢と現実

幼き日の約束 – 一緒に宇宙飛行士になる

南波六太と南波日々人の物語は、二人が幼い頃に交わした「一緒に宇宙飛行士になる」との約束から始まる。ある夏の夜、六太と日々人は広大な星空を見上げながら不思議な光を目撃し、それがUFOだと信じて兄弟で宇宙飛行士を目指すことを誓い合った。あどけない表情で固く握手を交わす二人の姿は、六太と日々人の絆の深さと夢への強い思いを象徴するシーンだ。

兄ムッタの挫折と弟ヒビトの快進撃

しかし現実は甘くない。歳月が流れ、兄の六太は就職浪人を経て自動車メーカーに就職するが、上司への頭突きが原因で解雇されてしまう。一方、弟の日々人は着実にパイロットへの道を歩み、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙飛行士候補にまで上り詰める。幼き日の約束とは裏腹の二人の境遇は対照的だ。互いを思いやる気持ちはあっても、すれ違いが生じ、ぎくしゃくとした関係が続く。

弟ヒビトの活躍 – 宇宙飛行士への道のり

ヒビト、最年少で月面探査クルーに選出!

弟の日々人は、宇宙飛行士としての才能を開花させ、ついに日本人最年少の28歳で月面探査クルーに選出される。日本中から祝福の声が寄せられる中、自分の夢が現実のものとなった喜びを噛みしめつつも、兄との約束を思い出し複雑な心境に陥る日々人。家族の期待、社会の注目を一身に背負いながら過酷な訓練に励む日々人の姿は、若き宇宙飛行士の葛藤と覚悟をリアルに描き出している。

ムッタの後押しを受け、日本人初の月面到達へ

選抜試験を控えたある日、日々人はヒューストンへ向かう途中の六太の家に立ち寄る。そこで日々人は、冷めきっていた兄が密かに燃え盛るロケットの切り絵を作っているのを目撃。兄の夢を諦めきれない想いに気付かされ、再び強い絆で結ばれる二人。月面探査に向けての過酷な訓練を乗り越えていく日々人の背中を、六太は陰ながら力強く押し続ける。ついに日々人は、日本人宇宙飛行士として初めて月面に立つという快挙を成し遂げる。

挫折からの復活 – 兄ムッタ、宇宙を目指して

JAXAからの手紙 – もう一度夢に挑戦

失意の底にあった六太の前に、JAXAから一通の封筒が届く。差出人は意外にも、月面から帰還して間もない弟の日々人だった。封筒の中には、六太の履歴書と「一緒に宇宙に行こう」という日々人のメッセージ。兄は弟の熱い想いに心を揺さぶられ、自分は本当は何を望んでいたのかと自問する。宇宙飛行士の夢を諦めきれずにいた六太は、日々人からの手紙をきっかけに、もう一度挑戦する決意を固める。

宇宙飛行士選抜試験の戦い

六太は再び宇宙飛行士を目指し、選抜試験に挑む。体力、適性、知識、全てにおいて他の受験者に後れを取る六太。特に問題となったのが閉鎖環境適応テストだ。5人1組で2週間、外界から隔絶された環境で共同生活をしながらミッションをこなすという試練に、六太は思わぬ壁にぶつかる。しかし持ち前の観察眼と洞察力、そして諦めない心で困難を乗り越えていく。仲間との信頼関係を築き上げ、見事にチームでの課題をクリアしていく六太の姿は、読む者の心を熱くさせずにはおかない。

見事合格!兄ムッタ、宇宙飛行士候補生に

幾多の選抜試験を勝ち抜いた六太は、見事JAXAの宇宙飛行士候補生としての席を勝ち取った。最終関門の面接で六太は、将来月面で日々人とともに望遠鏡を作るという夢を熱く語る。その夢を叶えるため、そして日々人との約束を果たすため、自分は宇宙飛行士にならなければならないのだと。合格発表の瞬間、歓喜に涙する六太の横で日々人も目を潤ませる。兄弟の夢が、新たな一歩を踏み出した瞬間だった。

兄弟それぞれの戦い – ヒビトは月で、ムッタはNASAで

ムッタ、NASAでの厳しい訓練に挑む

JAXAの宇宙飛行士候補生となった六太は、本格的な訓練のためNASAへ飛ぶ。英語での会話や文化の違い、そして何より自分より遥かに若くて優秀な仲間たちに囲まれ、焦りと不安で押しつぶされそうになる。しかし仲間との切磋琢磨の中で、六太は驚くほどのスピードで成長していく。水中での無重力訓練や、専門知識の習得にも真剣に取り組む六太。時折弟への対抗心から無理をして失敗することもあるが、教官や仲間に支えられ、前を向いて進み続ける。

ヒビト、月面での危機を乗り越える

一方、月面探査を続ける日々人も、様々な困難に直面していた。ある日のEVA(船外活動)中、日々人は装備の不具合で酸素漏れが発生、管制室との交信も途絶し孤立してしまう。限られた酸素でどう生還するか。冷静に状況を分析し、機転を利かせて危機を脱出する日々人。一方、地球では兄の六太がヒューストンの管制室で通信の回復に奮闘。兄弟が互いを想い、信じ合う心が奇跡を呼び込む。日々人は見事生還を果たし、ミッションを完遂。兄弟のチームワークが、困難を跳ね返す原動力となったのだ。

「宇宙兄弟」の世界はまだまだ広がる!アニメ、映画、舞台も

大ヒットアニメ版「宇宙兄弟」の魅力

六太と日々人の夢の物語は、テレビアニメでも大きな感動を呼んだ。そのリアルな人間ドラマと美しい宇宙の描写は、原作の魅力を余すことなく映像化されている。南波兄弟を演じた俳優陣の熱演にも注目だ。平田広明、KENNはまさに六太と日々人のために生まれてきたかのよう。宇宙を目指す男たちの友情や、宇宙飛行士たちの仕事ぶりを丁寧に描いたエピソードからは、アニメならではのキャラクターの魅力が存分に発揮されている。

実写映画版「宇宙兄弟」 – リアルな宇宙を再現

宇宙飛行士を目指す兄弟の姿は、実写映画でもスクリーンで輝きを放った。主演の小栗旬と岡田将生が演じる南波兄弟は、原作さながらのコミカルなやり取りと、本気でぶつかり合う男同士の友情を見事に体現。JAXAの全面協力のもと、徹底的にリアルさを追求した宇宙シーンは圧巻だ。ロケットの打ち上げシーンでは、スクリーン狭しと響き渡る轟音と揺れが、まるで自分が宇宙飛行士になったかのような没入感を演出。細部にまでこだわった映画は、原作ファンのみならず多くの観客を魅了した。

舞台、ゲームにも!「宇宙兄弟」メディアミックスの展開

「宇宙兄弟」の世界は、舞台にもゲームにも飛び火している。人気声優を迎えて上演された舞台版は、独自の解釈と演出で観る者の想像力を刺激。キャラクターたちのぶつかり合いと友情が、生身の役者の熱演によって引き立てられる。一方、ゲームではプレイヤー自らが南波兄弟となって宇宙飛行士を目指す体験ができる。宇宙服を身にまとい、ロケットに乗り込むまでのドキドキ感が存分に味わえる。様々なメディアを通して「宇宙兄弟」の世界観が広がっていく。それはつまり、六太と日々人の夢が、今も多くの人の心の中で生き続けているということだろう。