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「ナイル殺人事件」ストーリーのあらすじ
事件の発端 – 船上パーティーでの不穏な空気
新婚カップルのリネットとサイモンが、豪華客船カルナック号でエジプト旅行を楽しんでいた。ところが、船上パーティーの最中、サイモンの元恋人ジャクリーンが現れ、2人に言い寄り始める。様子のおかしなジャクリーンを警戒しつつ、一同は巡航を続行するが、不穏な空気が漂っていた。
名探偵エルキュール・ポアロもまた、偶然にも同じ船に乗り合わせていた。パーティーでのジャクリーンの異常な態度に、ポアロは事件の予感を感じ取っていた。
殺人事件発生 – リネット射殺の第一発見者は?
翌朝、リネットの部屋で彼女の遺体が発見される。頭部を銃で撃たれており、一見すると自殺に見えた。しかしポアロは、現場の状況からすぐに他殺の線で考え始める。
第一発見者は、リネットのメイドのルイーズ。ショックを受けて泣き崩れるルイーズだったが、取り乱しぶりには不自然さも感じられた。乗客たちも次々と死体を目にし、動揺が広がっていく。
容疑者の絞り込み – 探偵ポアロの推理が始まる
ポアロは乗客たちへの聞き込みを開始。まずは前日の船上パーティーのやり取りから、人間関係を洗い出していく。ジャクリーンとサイモンの過去、リネットの義母エウフェミア夫人との軋轢など、リネットを巡る対立構造が浮かび上がる。
一方、遺体の状況から、犯人は乗客の中にいると断定されるが、動機を持つ人物が多すぎて絞り込めない。ポアロは乗客一人一人への尋問を続け、事件の核心に迫ろうとするが、真相は深く、複雑に絡み合っていた。
ポアロが暴く10の重要ポイント
名探偵ポアロは、独自の視点で事件を読み解いていく。彼が注目した以下の10のポイントが、真犯人に迫る鍵となる。
ポイント1: サイモンとジャクリーンの怪しい関係
元恋人同士とはいえ、2人の関係はどこか不自然。ジャクリーンの執着ぶりと、サイモンの彼女への態度の変化に、ポアロは違和感を覚える。単なる元カップルの嫉妬なのか、それとも何か裏があるのか。
ポイント2: 遺産相続をめぐる対立
リネットは裕福な令嬢で、サイモンとの結婚で遺産を相続する立場にあった。しかし義母のエウフェミア夫人は、リネットとの仲が悪く、遺産を巡って対立していた。果たして、それが殺人の動機につながるのか。
ポイント3: メイドのルイーズが握る秘密
第一発見者のルイーズは、リネット付きのメイドを長年務めてきた。彼女はリネットの秘密を知る立場にあり、殺害現場についても何か知っているはず。取り乱しつつも、不自然な態度から、隠し事をしている可能性が高い。
ポイント4: ブークが見たリネット殺害の瞬間
リネットの親友でもあるブークは、事件当夜、リネットの部屋を訪れた際、彼女が殺される瞬間を目撃したと証言する。ブークの目撃談は真実なのか、それともブーク自身が何か企んでいるのか、判断が難しい状況だった。
ポイント5: エウフェミアに隠された過去
リネットの義母エウフェミアは、ミステリアスな雰囲気を漂わせる女性。ポアロの調査で、エウフェミアの過去に一家の悲劇があったことが判明する。娘を亡くした悲しみが、今回の事件に何らかの影響を与えているのだろうか。
ポイント6: 船医の不審な行動
遺体の検死を担当したカルナック号の船医ベセニーは、医師としての行動に不可解な点が多かった。検死の手順を誤るなど、まるで殺人の痕跡を消すかのような不審な行動が目立った。ベセニーには何か隠し事があるようだ。
ポイント7: トレントナムの弁護士としての裏の顔
リネットの叔父でもあるトレントナムは、表向きは良識的な弁護士だが、ポアロの調査で別の顔が明らかになる。リネットの親族の中で、遺産相続に関わる重要人物の一人であり、殺害動機も十分にありえた。
ポイント8: 銃声の謎 – 二発の意味するもの
事件当夜、ジャクリーンがサイモンを撃ったとされる銃声が、2発聞こえたという証言があった。しかし実際に撃たれたのはサイモンのみで、銃弾は1発のみが発見された。では、もう1発の銃声の正体は何だったのか。
ポイント9: サイモンの怪我の真相
ジャクリーンに撃たれ、足に怪我を負ったサイモン。しかし、彼の怪我の状況には不自然な点が多かった。医学的に見て、銃創の位置と深さが釣り合わないのだ。サイモンがわざと撃たせたのではないかという疑惑が浮上する。
ポイント10: 凶器の入手経路
リネット射殺に使われた銃は、どこで入手されたのか。カルナック号内で厳重に保管されていた武器だが、犯人はいかにしてそれを入手したのか。船内の誰かが協力者となった可能性が高い。
ジャクリーンとサイモンの巧妙な共謀
計画殺人の動機と経緯
事件の全貌が明らかになるにつれ、ジャクリーンとサイモンの怪しい関係の真相が浮かび上がる。2人は当初から巧妙な計画殺人を企てていたのだ。
豪華客船という密室の空間。多数の容疑者が入り乱れる状況。サイモンを装った犯行により、完全犯罪をたくらんだジャクリーン。全ては、リネットの遺産を手に入れるための周到な準備だったのだ。
犯行時のアリバイトリック
ジャクリーンがサイモンを撃った場面は、全て周到に用意されたアリバイ工作だった。ジャクリーンは空砲を撃ち、同時にサイモンが自分の足を撃つ。自ら負傷することで、容疑者から外れるトリックだ。
そして、2人はリネットの部屋へ。サイモンがリネットを射殺し、船医ベセニーに口裏を合わせて死亡時刻をずらす。ジャクリーンは、部屋に入ってきたブークを脅し、口封じのために彼女も射殺する。アリバイを作りつつ、リネット殺害を完遂したのだった。
事件の全貌 – ポアロの推理ショー
乗客全員が一堂に会する中、ポアロは事件の真相を語り始める。
「本事件の黒幕は、サイモン・ドイルとジャクリーン・ド・ベリフォートの2人です」
怪我をしながらも颯爽と現れたサイモンを指し、ポアロは告発する。一部始終を聞かされたサイモンは観念し、ジャクリーンもまた詳細な犯行内容を自供した。
完全犯罪を目論んだ2人だったが、ポアロの鋭い観察眼が全ての謎を解き明かした。ジャクリーンの異常なまでの執着心、サイモンのたくらみ、2人の周到に計算された行動の数々。
「愛とはかくも恐ろしきものなのです」感慨深げにポアロは言葉を結ぶ。カルナック号に巻き起こった陰惨な愛憎劇は、名探偵の手によって見事に解決されたのだった。
ネタバレまとめ – 意外な真犯人と衝撃の結末
今回は、映画「ナイル殺人事件」の徹底ネタバレ解説をお送りしました。
本作は、アガサ・クリスティ原作の同名小説が原案となっています。密室のような豪華客船を舞台に、名探偵エルキュール・ポアロが難事件に挑む、古典的ミステリー作品の王道と言えるでしょう。
ストーリー序盤から張り巡らされた伏線と、有力容疑者たちによるアリバイ工作の応酬。一筋縄ではいかない事件の真相も、ポアロの鮮やかな推理で次々と暴かれていきます。
そして明らかになる真犯人の意外性と、愛ゆえの狂気に駆られた犯行動機。ラストの衝撃の結末は、ミステリーファンにも大きなインパクトを与えたことでしょう。
今回ご紹介した10のポイントを押さえつつ、再度映画を見返してみるのもおすすめです。事件の全貌を知った上で見返せば、また違った面白さを感じられるはずです。
分かりやすいストーリー展開と、濃密な人間ドラマが絶妙にミックスされた「ナイル殺人事件」。スタイリッシュな映像美もあいまって、エンターテインメント作品としての完成度は非常に高いと言えます。ぜひ、劇場でその魅力を堪能してみてください。