【ネタバレなし】映画「フロッグ」徹底解説!あらすじ・キャスト・見所を一挙紹介

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はじめに

映画「フロッグ」の概要

「フロッグ」は2019年に公開されたアメリカのクライム・ホラー映画です。アダム・ランドール監督が、デヴォン・グレイ脚本を基に撮り上げた作品で、子供の誘拐事件を捜査する刑事とその家族を襲う恐怖を描いたミステリアスなストーリーが魅力です。

本作は北米では2019年12月6日に、日本では2021年3月19日に公開されました。上映時間は109分。制作費は500万ドルで、全世界での興行収入は約120万ドルとなっています。

サスペンス・スリラー作品としての特徴

「フロッグ」はミステリー性の高いサスペンススリラーに分類される作品です。次々と起こる不可解な現象、複雑に絡み合う人間関係、そして驚愕の真相という緊張感あふれる展開が持ち味となっています。

一方で、主人公一家を巻き込んだ事件の背景に潜む人間ドラマ的な側面もあり、単なる謎解きだけでない深みのある物語が描かれています。ラストの衝撃的な展開は、スリラー作品の醍醐味と言えるでしょう。

キャスト

主要キャストのプロフィール

本作には実力派俳優陣が出演しています。主人公のグレッグ刑事役をジョン・テニーが、その妻ジャッキー役をヘレン・ハントが演じました。

ジョン・テニーはドラマ『ER緊急救命室』のカーター医師役で知られ、近年は『トゥームレイダー ファースト・ミッション』などの大作映画にも出演。ヘレン・ハントは『ツイスター』や『as good as it gets』などで主演を務めたベテラン女優です。

主人公夫婦の息子コナー役は、若手俳優のジュダ・ルイスが好演。『アイ・トーニャ 史上最大のスキャンダル』などに出演し注目を集めています。

出演者の演技力について

本作では登場人物それぞれの内面の機微や葛藤が丁寧に描かれており、出演者の演技力が存分に発揮されています。

特にジョン・テニー演じるグレッグ刑事は、事件捜査に奔走しながらも家庭の危機に直面する男性の苦悩を熱演。妻のジャッキー役のヘレン・ハントは、夫の不倫に傷つきながらも強さを失わない女性を好演しました。

事件の背景に潜む登場人物たちの心理が巧みに表現されており、キャスト陣の演技によってキャラクターに奥行きが与えられています。

あらすじ

(C)ゾディアック・フィーチャーズ

前半部分の大まかな流れ

グレッグ刑事は、10歳の男児誘拐事件の捜査を担当することになります。その最中、妻ジャッキーの不倫が発覚し、息子のコナーとの関係もぎくしゃくしてしまいます。

一方、誘拐事件の証拠品から、過去に似たような事件があったことが判明。しかし、その事件の犯人はすでに逮捕されていたのです。捜査が難航する中、グレッグの家で不可解な出来事が次々と起こり始めます。

※ここから先はネタバレ注意※

実は、一連の事件の背後には、過去の誘拐事件で息子を失ったある男の影がありました。その男はグレッグ刑事に復讐するため、周到に計画を練っていたのです。

そしてその計画の最終目標は、グレッグとジャッキーの息子コナーの誘拐でした。一家は男の策略に翻弄されながらも、必死に息子を取り戻そうとします。

ラストには衝撃の真相が明かされ、過去と現在が繋がる予想外の展開を迎えます。復讐に囚われた男の心の闇と、引き裂かれた家族の絆が印象的なエンディングとなっています。

映画の見所と注目ポイント

複雑に絡み合う人間関係

本作では、主人公家族のもつれた関係性が物語の鍵を握っています。夫婦の不和、父と息子の確執、そして事件の容疑者との関わりなど、登場人物たちの人間模様が絶妙に絡み合っています。

特に、グレッグとジャッキーの夫婦関係は見応えがあります。互いに求めながらもすれ違う2人の姿は、現代の家族の普遍的な問題を浮き彫りにしているようです。

緊張感のある展開と予測不能な展開

本作は「家族を狙う脅威」という王道のサスペンス展開でありながら、決して予想通りには進みません。不可解な現象や不審な人物の登場によって、一気に事態が動き出す瞬間は見逃せません。

また、グレッグ刑事の捜査の進展とともに、一家を取り巻く状況がさらに複雑になっていくさまは、スリリングな緊張感を演出しています。最後まで目が離せないストーリー展開が、本作最大の魅力と言えるでしょう。

ラストの衝撃的などんでん返し

本作のクライマックスには、驚愕の真相が明かされます。事件の黒幕とその動機、そして隠された過去の因縁が次々と暴かれていきます。

ラストの展開は、これまでの伏線を巧みに回収しつつ、新たな解釈を提示する衝撃的なものとなっています。単なるどんでん返しではなく、人間ドラマとしての深みを感じさせる結末は必見です。

評価と感想

映画批評サイトでの評価

本作は批評家からも高く評価されています。映画レビュー集積サイトRotten Tomatoesでは批評家支持率78%、平均点6.4/10を獲得。Metacriticでも8件のレビューで加重平均値65/100となっています。

批評家からは「サスペンスとヒューマンドラマが絶妙に融合している」「ストーリーの仕掛けが秀逸」「キャストの演技が素晴らしい」など、脚本と演技を中心に絶賛する声が多数上がっています。

一方で「伏線の回収がやや不十分」「設定に若干の無理がある」といった辛口の指摘もありますが、全体としては高い評価を得ている作品だと言えます。

ユーザーレビューの傾向

本作に対する一般視聴者の評価も上々で、多くの感想が寄せられています。IMDbでは10点満点で6.3点、12,000件以上のレビューが投稿されています。

ユーザーレビューでは「最後まで飽きさせない展開」「ミステリアスな雰囲気がたまらない」「役者の演技に引き込まれた」など、物語の面白さと俳優陣の熱演を絶賛する声が目立ちます。

製作の舞台裏

脚本とストーリー原案について


本作の脚本は、デヴォン・グレイによって書かれました。彼は本作が初の長編脚本となります。

脚本のベースとなったストーリーは、もともとはアダム・ランドール監督のアイデアだったそうです。ランドール監督はサスペンス作品を得意とし、本作以前にも『The Vault』などのスリラー映画を手掛けています。

グレイはランドール監督の原案を基に、登場人物の心理描写や事件のトリックをより緻密に設計。ランドール監督との綿密な打ち合わせを重ねて、完成した脚本は両者の強みが活きた秀作となりました。

撮影地や撮影秘話

本作の撮影は、オハイオ州クリーブランドとその郊外で行われました。撮影期間は2018年5月からの約1ヶ月間だったそうです。

クリーブランドは、映画の舞台となるアメリカの典型的な郊外の街並みを再現するのにうってつけのロケーションだったと言います。特に、グレッグ刑事の自宅として使われた民家は、周囲の景色も含めて物語の雰囲気にマッチしていました。

また、本作にはグレッグの息子・コナー役の子役オーウェン・ティーグくんの体当たりの演技が光っていますが、撮影現場では彼の演技力に皆が驚かされたそうです。年齢の割に難しい役どころを見事に演じ切ったティーグくんの将来性にも注目が集まっています。

まとめ

「フロッグ」の魅力と評価のまとめ


本作「フロッグ」の最大の魅力は、家族を襲う不可解な出来事を通して人間ドラマを描き出すサスペンスストーリーにあります。謎が謎を呼ぶ展開、人物たちの心理の機微、衝撃の真相と、見応え十分な内容となっています。

出演者たちの熱演も大きな見所の1つ。ベテランから子役まで実力派キャストが集結し、登場人物たちに深みを与えています。

批評家からの評価も一般の視聴者からの評判も良好で、一定の完成度を誇る作品だと言えるでしょう。サスペンス映画ファンのみならず、人間ドラマが好きな人にもおすすめできる秀作です。

鑑賞のポイントと注意点

本作を楽しむためには、ストーリーの核心に迫る伏線を見逃さないことが重要です。不可解な現象や行動の背景には、必ず意味があります。細部に注意を払いながら鑑賞することで、ラストまで楽しむことができるでしょう。

ただし、途中から大きな展開が待ち受けているので、ネタバレには十分注意が必要です。未見の人は、他人の感想などを見聞きしないよう気をつけましょう。

また、本作にはグロテスクな表現や子供に対する残虐な描写が含まれています。苦手な人は視聴の際に注意が必要かもしれません。

とはいえ、単なる残酷描写ではなく、物語の伏線として丁寧に組み込まれたシーンばかり。臆することなく最後まで映画に付き合えば、あなたもきっと「フロッグ」の魅力にハマることでしょう。