【ネタバレあり】美女と野獣のあらすじを結末までわかりやすく解説!名シーン&見どころも紹介

美女と野獣の作品情報

制作背景

「美女と野獣」は、ディズニーのアニメーション黄金期を代表する作品の一つです。制作を指揮したのは、「リトル・マーメイド」や「アラジン」なども手がけたジョン・マスカー、ゲーリー・トゥルースデイル、カーク・ワイズの3人。美女と野獣の物語をディズニーらしい音楽とロマンスで彩った、ファンタジーアニメーションの最高傑作のひとつに数えられています。

興行収入と評価

「美女と野獣」は世界中で大ヒットし、全世界興行収入は4億2500万ドル以上を記録。日本でも約115万本のビデオが売れるなど、社会現象となりました。アカデミー賞では作曲賞と主題歌賞を受賞。アニメーション作品が作品賞にノミネートされるのは、「美女と野獣」が史上初となった記念碑的な出来事でした。

美女と野獣のあらすじ【物語前半】

野獣の城での出来事

物語は、ある城に住む若くて傲慢な王子の姿から始まります。ある夜、醜い老婆が城を訪れ、一輪のバラと引き換えに宿を貸してほしいと頼みますが、王子は彼女の見た目で判断し、追い返してしまいます。実は老婆は美しい魔女の変装で、王子の心にある優しさのなさを見抜き、呪いをかけます。王子は野獣の姿に変えられ、城に仕える者たちは家具に姿を変えられてしまうのでした。呪いを解く方法は、野獣が自分の内面の美しさに気づき、誰かを心から愛し、その人からも愛されること。魔女はバラを残していきますが、野獣が21歳になるまでに呪いを解けなければ、永遠に元の姿に戻れなくなってしまうのでした。

ベルと野獣の出会い

村に住む美しく聡明な娘ベルは、村人からは変わり者扱いされていました。ある日、父親のモーリスが発明品を売りに市へ向かう途中で道に迷い、野獣の住む城に迷い込んでしまいます。そこで野獣に捕らえられてしまったモーリスを助けるため、ベルは身代わりになることを申し出ます。自由の身となったモーリスを見送り、ベルの野獣の城での生活が始まるのでした。

美女と野獣のあらすじ【物語後半】

ベルと野獣の心の交流

はじめのうちこそベルを閉じ込めた張本人である野獣に反発するベルでしたが、城の召使いたち(家具に姿を変えられてしまった)の心遣いもあり、野獣との交流を重ねるうちに、徐々に打ち解けていきます。野獣の下品な食事マナーを注意したり、読書の楽しさを教えたりするベルに、野獣も少しずつ心を開いていきます。やがて、ベルの優しさと美しさに心を打たれた野獣は、彼女への愛を自覚するようになるのです。

ガストンの企み

そんな中、ベルに思いを寄せる村一のハンサム男ガストンは、彼女が野獣に捕らわれていると知り、野獣を倒して英雄になろうと村人を扇動します。純粋にベルのことを案じたモーリスを「妄想に取りつかれている」と精神病院に入れる手筈まで整えてしまいます。一方、ベルは魔法の鏡で村の様子や捕らわれたモーリスの姿を見てしまい、心配するあまり野獣の元を去ることに。傷心の野獣はそれを受け入れるしかありませんでした。

感動の結末

ベルの説得むなしく、ガストンに率いられた村人たちが野獣の城に押し寄せます。ガストンと野獣の一騎打ちの末、野獣はガストンに射抜かれ、力尽きかけていました。駆けつけたベルは野獣を抱きしめ、自分の愛を告白します。その瞬間、野獣の姿はハンサムな王子へと戻り、城や召使いたちも元通りに。本当の愛に気づいたふたりは、めでたく結ばれるのでした。

美女と野獣の登場人物紹介

ベル

ヒロインのベル(声優:ペイジ・オハラ)は、村一番の美女ながら読書好きの変わり者。ベルの歌声を担当したのは、ブロードウェイ女優のスーザン・エガンです。内面の美しさを愛するベルの姿は、まさにディズニープリンセスの理想像といえるでしょう。

野獣

野獣(声優:ロビー・ベンソン)は、呪いをかけられる前は傲慢な王子でした。怒りっぽく粗野な性格ですが、ベルとの交流を通して徐々に心を開いていきます。心優しき王子の面影をベルに見出されるシーンは、本作の見どころの一つです。

ガストン

ガストン(声優:リチャード・ホワイト)は、村一番のハンサム男にして、狩りの名人。ベルへの執着心から野獣を倒そうと画策する、本作の悪役です。見た目はいいのですが、自信過剰で身勝手な性格ゆえ、最後は野獣に敗れ去ります。

脇を彩るキャラクターたち

城の召使いたちが、物語の重要な脇役を務めています。燭台のリュミエール(声優:ジェリー・オーバック)、置時計のコグズワース(声優:デヴィッド・オグデン・スティアーズ)、ティーポットのポット夫人(声優:アンジェラ・ランズベリー)など、個性豊かなキャラクターたちが、ベルと野獣の心の交流を後押ししていきます。

美女と野獣の見どころ3選

「美女と野獣」の歌

本作の主題歌「美女と野獣」は、作曲家のアラン・メンケンと作詞家のハワード・アシュマンによる名曲で、アカデミー賞主題歌賞を受賞しました。ベルと野獣が舞踏会で踊る感動的なシーンで流れるこの楽曲は、本作を象徴する存在といえるでしょう。

ロマンティックなダンスシーン

舞踏会でベルの美しいドレス姿と、タキシードに身を包んだ野獣が踊るシーンは、本作を代表する名シーンの一つです。輝くシャンデリアの下、大理石の階段を舞台に、ふたりは優雅なワルツを踊ります。野獣の心の変化とふたりの絆の深まりを感じさせる、ロマンティックな一幕です。

印象的な名セリフ

本作には印象的な名セリフが数多く登場します。呪いをかけられ絶望する野獣に対し、ベルが放つ「あなたは自分で自分の姿を気にしすぎているのよ」というセリフは、内面の美しさの大切さを説いた、まさに本作のテーマを象徴する一言です。

美女と野獣のテーマと学べるメッセージ

「美女と野獣」の大きなテーマは、”真実の愛”の力です。見た目ではなく内面の美しさを愛することの尊さを、ベルと野獣の物語は教えてくれます。また、愛によって人は変われるというメッセージも込められています。野獣はベルとの交流を通して、傲慢で残忍な性格から、思いやりのある心優しい人物へと変容を遂げるのです。

また、”自由”や”自立”のテーマも垣間見えます。ベルは、村人から変わり者扱いされ、ガストンからは自分のものにしようと執拗に言い寄られますが、彼女は自分の意志を貫き通します。時代に先駆けた、まさに自由を体現する新しいプリンセスの姿を、ベルは見事に示してくれているのです。

美女と野獣の動画配信情報

「美女と野獣」はDisney+で配信中です。絶妙なタッチで描かれたアニメーション、心に響く音楽、そして美女と野獣の感動的な物語を、ぜひご自宅でご堪能ください。また、ディズニーデラックスでは、主人公の設定などが一部変更された実写版「美女と野獣」も配信されています。エマ・ワトソン演じるベルの活躍にも注目です。

ディズニーアニメーションの金字塔「美女と野獣」。その感動のストーリーとメッセージを、ぜひあなたの目で確かめてみてください。真実の愛が織りなす美しい魔法に、きっと心を奪われることでしょう。