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映画「ラブアクチュアリー」の基本情報
映画「ラブアクチュアリー」は、2003年に公開されたイギリス・アメリカ・フランス合作のロマンティック・コメディ映画です。脚本・監督はイギリスの名匠リチャード・カーティスが務め、彼にとって初の監督作品でもあります。
本作は、クリスマスを舞台に、ロンドンを中心とした9組の男女の恋模様を描いています。個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、笑いと涙、そして感動に満ちています。
豪華キャストも魅力の一つで、ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、ローラ・リニー、エマ・トンプソンといった実力派俳優が勢揃い。さらに、当時新人だったキーラ・ナイトレイやマルティン・マカッチョンも出演し、後に大きな飛躍を遂げることになります。
全世界で2億4600万ドルを超える興行収入を記録し、日本でも15.5億円を稼ぎ出すヒットとなりました。愛とクリスマスをテーマにした珠玉の恋愛映画として、今なお多くの人に愛され続けています。
あらすじ
クリスマスを1か月後に控えたロンドンを舞台に、9組の男女の恋愛模様が繰り広げられます。新任の英国首相、未亡人の作家、片思いに悩む事務員、恋多き中年男性など、様々な立場の登場人物たちが、恋に喜び、恋に悩み、時には心が痛むような経験をしながらも、最後は愛する人とのハッピーエンドを迎えます。
キャスト
- ヒュー・グラント: デイヴィッド(イギリス首相)役
- リーアム・ニーソン: ダニエル(サムの継父)役
- コリン・ファース: ジェイミー(作家)役
- ローラ・リニー: サラ(デザイン会社勤務)役
- エマ・トンプソン: カレン(ハリーの妻、デイヴィッドの妹)役
- アラン・リックマン: ハリー(デザイン会社社長)役
- キーラ・ナイトレイ: ジュリエット(ピーターの新妻)役
- マルティン・マカッチョン: ナタリー(首相官邸スタッフ)役
- ビル・ナイ: ビリー・マック(ロック・スター)役
- ローワン・アトキンソン: ルーファス(宝飾店員)役
製作背景
「ラブアクチュアリー」は、「ノッティングヒルの恋人」や「フォー・ウェディング」の脚本を手がけたリチャード・カーティスにとって、映画監督デビュー作となる作品です。カーティスは本作について、「ラブストーリーを書き続けると人生が終わってしまう。だから複数の物語を同時に書き進めようと思った」と語っています。
当初の構想では14の恋物語が交錯する予定でしたが、最終的には9つの物語に絞られました。撮影の大半はロンドンで行われ、ダウニング街10番地(首相官邸)のシーンはスタジオセットで撮影されました。
オリジナル脚本ながら、実在の人物をモデルにしたキャラクターも存在します。例えば、ヒュー・グラント演じる独身の英国首相は、終生独身を貫いたエドワード・ヒースから着想を得ています。
本作の大きな特徴の一つが、印象的な挿入歌の数々。物語と歌詞の意味が重なり合うような名曲が、映画の感動をさらに盛り上げています。
9つの恋愛物語
「ラブアクチュアリー」の魅力は、9組の登場人物たちが繰り広げる個性豊かな恋愛模様にあります。それぞれの物語は一見独立しているように見えますが、実は巧妙に絡み合っており、最後には大きな感動を生み出します。ここでは、9つの恋愛物語を順番に詳しく見ていきましょう。
ビリー・マックとジョーの物語
落ちぶれたロック歌手のビリー・マック(演:ビル・ナイ)は、マネージャーのジョー(演:グレゴール・フィッシャー)と共に、再起をかけて古いヒット曲のリメイクに挑みます。クリスマスソングにアレンジした「クリスマスがやってくる(Christmas Is All Around)」は、思いがけないヒットを記録。トップスターの座に返り咲いたビリーでしたが、最後はジョーとの長年の絆に気づかされるのでした。
ジュリエット、ピーター、マークの物語
ジュリエット(演:キーラ・ナイトレイ)とピーター(演:キウェテル・イジョフォー)は、クリスマスを目前に控えた12月に結婚式を挙げます。ピーターの親友マーク(演:アンドリュー・リンカーン)は、ベストマンを務めますが、実はジュリエットに密かな想いを寄せていました。マークの思いに気づいたジュリエットは、彼の気持ちを受け止めつつも、夫ピーターへの愛を再確認するのです。
ジェイミーとオーレリアの物語
小説家のジェイミー(演:コリン・ファース)は、南フランスの別荘で執筆に励むうち、ポルトガル人家政婦のオーレリア(演:ルシア・モニス)と出会います。言葉は通じませんが、二人の間には次第に特別な感情が芽生えていきます。やがて、言葉の壁を越えた真摯な思いが通じ合い、クリスマスの日、二人は運命の再会を果たすのでした。
ハリー、カレン、ミアの物語
デザイン会社社長のハリー(演:アラン・リックマン)は、妻カレン(演:エマ・トンプソン)と子供たちと幸せな家庭生活を送っていました。しかし、彼は秘書のミア(演:ハイケ・マカチュ)に惹かれ、不適切な関係に陥ってしまいます。真実を知ったカレンは深く傷つきますが、夫婦の絆を信じ、ハリーを許すのでした。
デイヴィッドとナタリーの物語
新任の英国首相デイヴィッド(演:ヒュー・グラント)は、官邸スタッフのナタリー(演:マルティン・マカッチョン)に一目惚れします。身分違いの恋に戸惑いながらも、二人は惹かれ合っていきます。やがて、デイヴィッドは自分の感情に正直になることを決意。クリスマスの夜、ナタリーの家に駆けつけ、彼女への思いを告白するのでした。
ダニエル、サム、ジョアンナの物語
妻を亡くしたダニエル(演:リーアム・ニーソン)は、息子サム(演:トーマス・サングスター)の子育てに奮闘します。サムは、クラスメイトのジョアンナ(演:オリヴィア・オルソン)に恋心を抱きますが、彼女はアメリカに引っ越してしまいます。失意のサムでしたが、ダニエルの後押しを受け、空港でジョアンナに思いを伝えることに成功。二人の純粋な恋が実を結ぶのでした。
サラ、カール、マイケルの物語
デザイン会社で働くサラ(演:ローラ・リニー)は、同僚のカール(演:ロドリゴ・サントロ)に密かな恋心を抱いていました。しかし、彼女には精神疾患を抱える弟マイケル(演:マイケル・フィッツジェラルド)の存在があります。サラはマイケルを優先するあまり、カールとの関係を進展させることができません。最後は、マイケルとの絆を大切にする道を選ぶのでした。
コリンとアメリカ人女性たちの物語
イギリスでモテないコリン(演:クリス・マーシャル)は、「アメリカなら自分でもモテるはず」と考え、渡米を決意します。現地で出会ったアメリカ人女性たちは、コリンのイギリス訛りに夢中になり、彼は次々と女性たちを虜にしていきます。自信を取り戻したコリンは、最終的に愛する女性と結ばれるのでした。
ジョン、ジュディ、トニーの物語
ジョン(演:マーティン・フリーマン)とジュディ(演:ジョアンナ・ペイジ)は、映画撮影のスタンドインとして雇われた俳優たちです。常にベッドシーンの撮影に駆り出される二人でしたが、多くの時間を共有するうちに、お互いに特別な感情を抱くようになります。奥手なジョンでしたが、ジュディから思いがけないクリスマスの告白を受け、幸せいっぱいになるのでした。
映画「ラブアクチュアリー」の見どころ4選
「ラブアクチュアリー」は、単なるロマンティック・コメディにとどまらない、多くの魅力を持った作品です。ここでは、本作の見どころを詳しく解説していきましょう。
クリスマスを舞台にした9つの恋愛物語
本作最大の特徴は、クリスマスシーズンのロンドンを舞台に、9組の男女の恋模様が繰り広げられることです。イルミネーションに彩られた街並みや、雪景色など、美しいクリスマスの風景が物語を彩ります。それぞれの恋愛模様は、現実的でありながらもロマンチックで心温まるものばかり。しかも、9つの物語が巧みに絡み合い、最後には大きな感動を生み出すのです。
キャラクターたちの魅力
「ラブアクチュアリー」には、個性豊かな登場人物たちが勢揃いしています。新任の英国首相、落ちぶれたロックスター、小説家、デザイン会社社長など、様々な立場や職業の人々が登場します。それぞれのキャラクターを演じるのは、ヒュー・グラント、ビル・ナイ、コリン・ファース、アラン・リックマンといった実力派俳優たち。彼らの熱演により、キャラクターたちは魅力的に描かれ、観る者の心を捉えて離しません。また、物語の中で成長や変化を遂げるキャラクターもおり、感情移入しやすいのも特徴です。
感動的なエンディング
本作のクライマックスは、まさに感動の嵐と言えるでしょう。9つの物語が一つに収束し、愛の力とクリスマスの奇跡が全ての登場人物たちを幸せへと導きます。空港で繰り広げられる感動的な再会シーン、夫婦の絆を再確認するシーン、身分を超えた愛の勝利など、観客の心に深く刻まれる名場面が続きます。ラストシーンでは、愛する人との絆の大切さ、そしてクリスマスの持つ特別な意味が改めて浮き彫りにされるのです。
印象的な挿入歌
「ラブアクチュアリー」の魅力の一つに、印象的な挿入歌の数々が挙げられます。エヴァ・カサヴェテスの「Songbird」、ノラ・ジョーンズの「Turn Me On」など、物語と歌詞が見事にマッチした名曲が随所で使用されています。これらの曲は、シーンの感動を盛り上げるだけでなく、クリスマスの雰囲気を醸し出すのにも一役買っています。ビリー・マックが歌う「Christmas Is All Around」のように、作品のオリジナル曲も存在し、ストーリーに深みを与えています。
以上のような魅力が詰まった「ラブアクチュアリー」は、まさに現代のクリスマス映画の傑作と言えるでしょう。リチャード・カーティス監督の手腕により、笑いと涙、感動のバランスが絶妙に保たれた本作は、何度観ても新たな発見があり、心を温めてくれる作品なのです。
続編「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」について紹介
「ラブアクチュアリー」は、2003年の公開から大きな人気を博しましたが、実はその14年後の2017年に、嬉しい続編が製作されています。ここでは、その続編である「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」について詳しく紹介しましょう。
「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」は、チャリティ番組「レッド・ノーズ・デイ」のために製作された、約10分間の短編映画です。「レッド・ノーズ・デイ」は、イギリスのコメディアンたちが中心となって行う大規模なチャリティイベントで、貧困や飢餓に苦しむ子供たちを支援することを目的としています。
この短編映画では、「ラブアクチュアリー」から14年後の登場人物たちの姿が描かれています。ヒュー・グラント、コリン・ファース、リーアム・ニーソン、キーラ・ナイトレイ、マルティン・マカッチョンなど、オリジナル版のキャストが再集結し、それぞれのキャラクターの”その後”が明らかになります。
例えば、ヒュー・グラント演じる元首相デイヴィッドは、ナタリーと結婚し、幸せな家庭を築いています。コリン・ファース演じるジェイミーとルシア・モニス演じるオーレリアの間には、可愛らしい子供が誕生していました。トーマス・サングスター演じるサムは立派な青年に成長し、オリヴィア・オルソン演じるジョアンナとの再会を果たします。
一方で、アラン・リックマン演じるハリーが2016年に他界したため、妻のカレン役を演じたエマ・トンプソンは本作への出演を辞退しています。そのため、ハリーとカレンの物語については言及されていません。これは、現実世界での悲しい出来事が作品にも影響を与えた例と言えるでしょう。
「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」は、「ラブアクチュアリー」の世界が14年の時を経てどのように変化したのかを知る貴重な機会となりました。キャラクターたちの成長や変化を目の当たりにできるだけでなく、チャリティ番組という性質上、善意の寄付を呼びかける内容にもなっています。
この短編映画は、「ラブアクチュアリー」ファンにとって嬉しいサプライズであり、また新たな感動を与えてくれる作品です。オリジナル版から14年という歳月を経ても、変わらぬキャラクターたちの魅力と、愛の力を信じるメッセージは、多くの人々の心を温めたのではないでしょうか。
「ラブアクチュアリー」の視聴方法
「ラブアクチュアリー」は、公開から20年以上が経過した今でも、多くの人々に愛され続けている作品です。ここでは、この名作を視聴するための様々な方法を紹介します。
動画配信サービス
近年、動画配信サービスの普及により、自宅にいながら手軽に映画を楽しめるようになりました。「ラブアクチュアリー」も、いくつかの主要な配信サービスで視聴可能です。
- Amazon Prime Video: レンタルまたは購入が可能
- Google Play: レンタルまたは購入が可能
- YouTube: レンタルまたは購入が可能
- iTunes: レンタルまたは購入が可能
Netflixでは現在、本作の配信は行われていません。配信状況は変更される可能性があるため、最新の情報は各サービスのウェブサイトやアプリで確認することをおすすめします。
DVD・ブルーレイ
「ラブアクチュアリー」は、DVDとブルーレイで発売されており、多くのショップで取り扱いがあります。DVD版は2004年に発売され、ブルーレイ版は2010年に発売されました。
DVD・ブルーレイ版の魅力は、特典映像の存在です。未公開シーンやメイキング映像など、本編では見られない貴重な映像が収録されています。これらの特典映像を通じて、作品の世界観をより深く味わうことができるでしょう。
また、DVD・ブルーレイ版は、英語字幕と日本語吹替音声に対応しています。オリジナルの英語音声で鑑賞したい人も、日本語吹替で楽しみたい人も、自分の好みに合わせて選択可能です。
テレビ放送
「ラブアクチュアリー」は、地上波、BS、CSなどのテレビ局で不定期に放送されています。放送日時は各局の番組表で確認する必要がありますが、無料で視聴できるのが大きな魅力です。
ただし、放送版では、CMの挿入や編集による尺の都合で、一部のシーンがカットされている可能性があります。完全版を楽しみたい人は、動画配信サービスやDVD・ブルーレイ版の利用をおすすめします。
以上のように、「ラブアクチュアリー」は様々な方法で視聴可能です。映画公開から年月が経過し、映画館での上映は現在行われていませんが、動画配信サービスやDVD・ブルーレイ、テレビ放送など、複数の選択肢があります。自分のライフスタイルや好みに合わせて、最適な方法を選んで、この素晴らしい作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
「ラブアクチュアリー」は、クリスマスシーズンのロンドンを舞台に、9組の男女の恋模様を描いたロマンティック・コメディです。ヒュー・グラント、エマ・トンプソン、アラン・リックマンなど豪華キャストが集結し、個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、笑いと涙、そして感動に満ちています。
本作の大きな魅力は、現実的でありながらもロマンチックな恋愛模様が、美しいクリスマスの風景や印象的な挿入歌とともに描かれることです。一見すると独立した9つの物語が、巧みに絡み合い、最終的には感動的な結末を迎えます。どのキャラクターも等身大の人間らしさを持ち、観る者は自然と感情移入してしまうでしょう。
2003年の公開から20年以上が経った今も、「ラブアクチュアリー」が多くの人々に愛され続けているのは、その普遍的なメッセージ性によるものかもしれません。年齢、立場、国籍を超えて、誰もが恋をし、愛する人との絆を大切にしたいと願うもの。本作は、そんな誰もが持つ”愛への憧れ”を、温かく優しく描いています。
また、約10分間の短編続編「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」では、14年後のキャラクターたちの姿が明らかになります。オリジナル版を観た人にとって、これは嬉しいサプライズであり、キャラクターへの愛着をさらに深める機会となるでしょう。
「ラブアクチュアリー」は、動画配信サービス、DVD・ブルーレイ、テレビ放送など、様々な方法で視聴可能です。まだ観たことがない人は、ぜひこの機会に鑑賞してみてください。そして、すでに観たことがある人は、再度作品を楽しんでみるのもおすすめです。何度観ても、新たな発見があり、心を温めてくれる素晴らしい作品であることは間違いありません。
「ラブアクチュアリー」は、私たちに”愛の力”の偉大さを教えてくれます。クリスマスの奇跡を信じ、大切な人との絆を深める–。そんな気持ちにさせてくれる本作は、まさに現代のクリスマス映画の傑作と言えるでしょう。