【ネタバレあり】カードキャプターさくらのあらすじを完全網羅!原作漫画版とアニメ版の違いも解説

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カードキャプターさくらの基本情報

作品概要

『カードキャプターさくら』は、人気漫画家集団・CLAMPによる、日本の少女漫画です。1996年から2000年まで、講談社の少女漫画雑誌「なかよし」で連載されました。単行本は全12巻が刊行され、国内のみならず世界各国で人気を博しています。 本作は、クロウカードという魔法のカードを集める主人公・木之本桜の冒険を描いた、ファンタジー・魔法少女ストーリーです。スリリングな展開に加え、繊細で丁寧な心理描写が特徴的。CLAMPならではの美麗な絵柄も相まって、多くの読者を魅了しました。

原作漫画の出版情報

連載は「なかよし」1996年6月号から2000年8月号まで行われ、全50話が掲載されました。単行本は講談社から全12巻が刊行され、第6巻までがクロウカード編、第7巻以降がさくらカード編となっています。 2016年には、連載開始20周年を記念して新作エピソード「クリアカード編」の連載が開始。こちらは2017年8月号まで連載され、全13話をまとめた単行本全4巻が刊行されました。

テレビアニメの放送情報

原作漫画の大ヒットを受け、1998年4月から2000年3月までNHK BS2・教育テレビ系で、テレビアニメが放送されました。全70話が制作され、クロウカード編が第1期・第2期、さくらカード編が第3期として放送されました。 制作はマッドハウス、監督は浅香守生が務めました。アニメ版ではオリジナルストーリーも多数制作され、原作とはやや異なる展開も。独自のエピソードが追加されつつ、原作の魅力もしっかり踏襲した内容となっています。 2018年1月からは、原作続編「クリアカード編」のアニメ化作品が放送開始。浅香監督ら主要スタッフが再集結し、新たな冒険を映像化しました。全22話が放送されました。

原作漫画版のあらすじを解説!

クロウカード編のストーリー

物語の主人公・木之本桜は、友枝町に住む小学4年生の女の子。ある日、自宅の書庫で「クロウカード」と書かれた一冊の本を見つけます。本を開封した桜は、カードを散らしてしまい、カードの番人・ケルベロスから、カードキャプターに任命されるのでした。 クロウカードは魔法使いクロウ・リードが作り出した魔法のカード。それぞれが強大な力を秘めており、散逸したカードは災いをもたらすと言います。桜は親友の大道寺知世や、香港から転校してきたライバルの李小狼とともに、町で起こる不思議な事件の解決に乗り出します。 カードを全て集めた桜は、月を司る審判者・ユエに勝利し、カードの正当な主となります。クロウカード編は全6巻で構成されています。

さくらカード編のストーリー

クロウカードの主となった桜のクラスに、イギリスからの転校生・柊沢エリオルが現れます。彼の出現と時を同じくして、再び町では不思議な出来事が起こり始めました。 封印したはずのクロウカードの力が使えなくなった桜は、自らの魔力を用いて「さくらカード」へと変化させていきます。しかし、エリオルの仕掛けた脅威に対抗するため、桜の魔力は限界に近づいていきます。 月を司るユエ(雪兎の真の姿)の力を維持するため、桜の兄・桃矢がユエに魔力を分け与えます。事件の黒幕・エリオルの正体は、クロウ・リードその人。彼は自分の半分の魔力を桜の父・藤隆に渡すため、桜の力を試していたのでした。 最終決戦の末、事態は収束。エリオルはイギリスへ帰国し、小狼も香港へ。小狼は桜への思いを告白し、桜もまた小狼を「一番好きな人」だと伝えるのでした。

クリアカード編のストーリー

中学1年生になった桜のもとに、再び奇妙な夢が訪れるようになります。見覚えのないクリアカードの力に導かれ、桜は再びカードキャプターとしての使命を果たすことになります。 香港から戻った小狼や、新たに登場した転校生の秋穂とともに、クリアカードの謎を追います。一方、小狼の親友でイギリスの魔法使い・エリオルは、秋穂の執事・海渡の来歴に疑惑を抱きます。 カードを生み出す桜の強大すぎる魔力を抑えようと奮闘する中、海渡の目的や秋穂の正体が次第に明らかになっていきます。果たして桜たちは、新たなカードの脅威を乗り越えられるのか。クリアカード編は現在4巻まで刊行中です。

アニメ版のあらすじを解説!

クロウカード編(第1期・第2期)

原作同様、クロウカードを開放してしまった桜がカードキャプターとなるストーリー。アニメ版では、魔法のカードに力を与える「月」の存在など、独自の設定が加えられています。
桜のクラスメイト・李苺鈴など、原作には登場しないオリジナルキャラクターも活躍。桜とケルベロスのコミカルな掛け合いや、知世お手製の奇抜なコスチュームなど、アニメならではのお楽しみ要素が詰まっています。
第1期の終盤では、最終試練に挑む桜の前に月の使者・月城雪兎が現れ、壮絶な戦いを繰り広げます。桜はセーラームーンばりの変身を果たし、見事勝利。クロウカードの正当な主となりました。
第2期では、知世がカードキャプターに興味を持つ桜の父・藤隆の過去が描かれます。藤隆の学生時代を回想するエピソードは必見。才色兼備だった藤隆の意外な一面が明らかに。

さくらカード編(第3期)

原作「さくらカード編」の内容を映像化。転校生のエリオルが、鍵を握る重要人物として登場します。
彼の企みにより、桜はクロウカードの力が使えなくなってしまいます。自らの力で新たな「さくらカード」を生み出すしかありません。
エリオルに挑む桜を助けるため、ケルベロスや雪兎が桜に力を貸します。一方、小狼は単身でエリオルの屋敷に乗り込み、真実を探ります。
クライマックスでは、エリオルの真の目的が明らかに。クロウ・リードの生まれ変わりである彼は、自らの分身とも言える藤隆に魔力を授けるため、桜の力を試していたのです。
最終決戦では、エリオルの魔法でみんなが眠りにつきます。しかし小狼と桜の協力で、「光」と「闇」のカードが誕生。事態は収束し、エリオルは満足そうにイギリスへ帰国。小狼も香港へ旅立ちます。
桜への思いを伝えた小狼に、桜も「一番好き」と告白。ふたりの恋の行方にも注目が集まりました。70話に及ぶ長編となったアニメ版クロウカード編・さくらカード編は、ここに幕を閉じました。

クリアカード編

2018年に放送されたアニメ『カードキャプターさくら クリアカード編』は、原作の続編を映像化した作品です。
中学生になった桜のもとに、不思議な夢とともにクリアカードが現れます。小狼の帰国や、新たな転校生・秋穂の登場など、新展開が続々と描かれました。
小狼のライバル的存在となる秋穂の執事・海渡の正体や、桜の過剰な魔力の謎。ストーリーは大きく動いていきます。
アクションシーンの迫力や、SD(デフォルメ)キャラを使ったコミカルな演出も特徴的。新OPテーマ「CLEAR」や、EDテーマ「Jewelry」など、主題歌の出来も上々です。
全22話でアニメ化された『クリアカード編』。原作の絶妙なストーリー展開を、見事なアニメーションで表現していました。今後の展開から目が離せません。

原作とアニメの違いを徹底比較!

ストーリーの展開の違い

『カードキャプターさくら』のアニメ版は、基本的に原作の流れに沿ってストーリーが進みます。しかし細部では、アニメオリジナルの要素が多数盛り込まれています。 例えば、桜たちの学校生活を描いた日常回。友枝町のお祭りに参加する話や、修学旅行のエピソードなど、原作にはないシーンが登場します。アニメ版ならではの、キャラクターの魅力を堪能できるでしょう。 ストーリー後半では、原作よりもさらに詳細に、エリオルの目的や桜の力の秘密が語られるシーンも。原作ファンも楽しめる、スリリングな展開が盛りだくさんです。

オリジナルキャラクターや設定

アニメには、原作に登場しないオリジナルキャラクターが多数登場します。 桜のクラスメイト・李苺鈴はアニメだけの人気キャラ。中国拳法が得意な活発な少女で、小狼のいとこという設定です。桜に想いを寄せる苺鈴と、クールな小狼の恋のバトルにも注目。 設定面では、クロウカードの封印方法などが原作と異なります。

描かれなかったエピソード

一方、原作で人気のエピソードが、アニメでは描かれていないケースもあります。 例えば、桜と苺鈴が初対面するシーン。原作では、香港へ旅行に行った桜が、苺鈴と出会うのですが、アニメではいきなり転校生として登場します。 また、桜の親友・知世の過去を描いたエピソードも、アニメでは大幅にカットされています。 ただし、これらの描写をカットしたことで、アニメ版はよりテンポの良い展開になったと言えるでしょう。あえて原作と違う構成を取ることで、アニメならではの面白さを生み出しているのです。

まとめ:カードキャプターさくらの魅力

『カードキャプターさくら』は、連載開始から20年以上たった今なお、多くのファンに愛され続けている不朽の名作です。その魅力は一体どこにあるのでしょうか。
まず挙げられるのが、CLAMPによる美麗な絵柄と、繊細な心理描写でしょう。絵本のように美しい色使いと、キャラクターの表情や仕草まで丁寧に描き込まれた原画は、見ているだけで癒されます。
そして、アニメ版では、丹下桜や岩男潤子ら人気声優陣による名演技が光ります。コミカルなシーンでは思わず吹き出してしまうアドリブも。魔法少女ものの王道を行くストーリーでありながら、恋愛や友情、家族愛なども丁寧に描かれているのも特徴です。
主人公の木之本桜は、明るくて優しい、ごく普通の小学生。そんな等身大の少女が繰り広げる冒険に、老若男女問わず感情移入できるでしょう。クールでミステリアスな小狼、おっとりとした雪兎など、脇を固めるキャラクターたちも魅力的です。
音楽の評価も非常に高く、オープニング曲「Catch You Catch Me」をはじめ、主題歌の完成度は抜群。綾香による劇場版主題歌「プラチナ」も大ヒットを記録しました。BGMの使い方も絶妙で、名シーンの数々を彩っています。
原作とアニメでは設定に若干の違いがあるものの、どちらも練り込まれた世界観とファンタジー設定が秀逸。学校生活や恋愛模様などの日常パートと、クロウカード対決のバトルパートのメリハリも絶妙です。
ファッション面でも注目を集めており、原作者によるコスチュームデザインは必見。アニメでも、知世が仕立てる衣装のクオリティの高さは一級品。今なお、多くのコスプレイヤーを魅了し続けています。
今回、原作とアニメ両方のストーリーを紹介しましたが、どちらもそれぞれの魅力があります。ぜひ両方を視聴して、『カードキャプターさくら』の奥深い世界観を堪能してみてはいかがでしょうか。