【ネタバレ】映画『怪物の木こり』の衝撃の結末と真犯人を徹底解説!サイコパス同士の戦いの行方は?

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『怪物の木こり』のあらすじ

(C)「怪物の木こり」製作委員会

猟奇的連続殺人事件の発生

絵本『怪物の木こり』に登場する怪物のマスクで顔を隠し、斧で頭を割って脳を持ち去るという猟奇的連続殺人事件が発生していた。被害者には、周りの人間に迷惑をかけて生きてきたことと、養護施設育ちであることという2つの共通点があった。

サイコパス弁護士 二宮彰の登場

次のターゲットに選ばれたのは、弁護士の二宮彰(演:亀梨和也)。しかし彼もまた自分の利益のためなら殺人を犯す冷血なサイコパスだった。警察より先に犯人を見つけようと躍起になる二宮だが、犯人と疑わしい相手を殺そうとしたところ、これまで感じたことのなかった罪悪感に襲われてしまう。

物語の転換点

二宮の秘められた過去

二宮は幼い頃に脳にチップを埋められ、東間事件の被害者の一人だった。連続殺人事件の被害者たちも、二宮と同じく東間事件でサイコパスにされた子供たちだったのだ。徐々に過去を思い出す二宮は、事件当時に自分を守ってくれた友達がいたことを思い出す。

事件の真相と共通点

猟奇的殺人の犯人は、二宮の幼馴染で同じ東間事件被害者の剣持武士(演:中村獅童)。彼もサイコパスとして妻を殺害していたが、ある時脳チップが壊れ罪悪感に苛まれるように。罪滅ぼしとしてサイコパスの元被害者たちを始末していたのだった。

クライマックスへの展開

洋館に集う宿命

二宮の婚約者・映美(演:吉岡里帆)を人質に取られ、東間夫妻の住んでいた洋館に呼び出された二宮。脳チップが壊れかけている二宮に、剣持はサイコパスでなくなった後の絶望を語る。実は二宮も怪物に襲われた際、既に脳チップが壊れていたのだ。

明かされる衝撃の事実

脳チップを埋められて以来、二宮は自分の利益のために平然と殺人を犯していた。映美の父親を殺したのも二宮だったのだ。揉み合いの末、二宮は映美を助け出し洋館から脱出。動けなくなった剣持は洋館に火を放ち、自ら命を絶った。

ラストの悲劇

脳チップが生んだ悲しい結末

二宮は壊れた脳チップをそのままにし、サイコパスでない人生を選ぶ。だが真実を知った映美に「自分の利益のために人を殺した相手を信用できない」と刺されてしまう。それでも二宮は変わっていた。映美を守るため、彼女の正当防衛に見せかけて死を選んだのだ。

怪物とは何だったのか?

絵本に登場する怪物の木こりは、怪物である時間の方が長い自分は本当は何者なのか分からなくなる。そして仲間を作るために他の人物を怪物に変えていく。本作で「怪物」とは一体何だったのか。凶行に至る悪意それ自体を指しているのかもしれない。誰しもが怪物になりうる恐ろしさ、そして線引きの難しさを問いかける作品だった。