映画「マイフレンドフォーエバー」の基本情報
原作・監督・制作
映画「マイフレンドフォーエバー」は、ピーター・ホルトン監督によるオリジナル作品です。脚本は「マイガール２」のロバート・クーンが手掛けました。製作はアイランド・ピクチャーズが担当し、トム・バーグとエリック・アイスナーがプロデューサーを務めました。
キャスト・音楽・撮影
主人公のエリック役を演じたのは「ザ・クライアント」のブラッド・レンフロ、エリックの親友デクスター役はジョゼフ・マゼロが好演しました。デクスターの母親リンダ役にアナベラ・シオラ、エリックの母親ゲイル役にダイアナ・スカーウィッドと実力派キャストが集結。音楽は「タッチ・オブ・クラス」のデイヴ・グルーシンが担当し、美しい旋律で物語を彩ります。撮影監督はアンドリュー・ディンテンファズ。
あらすじ：感動の友情物語
少年エリックとデクスターの出会い
11歳の少年エリックの隣家に、同い年の少年デクスターが引っ越してきます。初めは警戒していたエリックでしたが、徐々に心を開き、二人は親友となります。
病気を抱えるデクスターとの交流
しかしデクスターはHIVに感染していることが判明。真実を知ったエリックは、デクスターのために特効薬を探すことを決意します。
奇跡の治療薬を求める冒険の旅
ある日、二人はゴシップ雑誌で「エイズの特効薬がニューオーリンズで見つかった」という記事を目にします。デクスターを救うため、エリックは川を下りニューオーリンズへ向かう危険な旅に出ます。道中、多くの困難が二人を待ち受けていました。
旅の終着点と別れ
ニューオーリンズに辿り着く寸前、デクスターは病状が悪化し入院。エリックは必死に付き添いますが、デクスターは息を引き取ってしまいます。最後まで親友を想い続けたエリックは深い悲しみに暮れるのでした。
エリックの成長と再生
デクスターの死から立ち直ったエリックは、彼の分まで生きようと心に誓います。告別式では二人の靴を交換し、デクスターの靴をニューオーリンズへ繋がる川に流しました。親友との思い出を胸に、エリックは新たな一歩を踏み出すのです。
「マイフレンドフォーエバー」の主要登場人物
エリック（演:ブラッド・レンフロ）
本作の主人公エリックを演じたのは、「ミステリー・トレイン」などで知られるブラッド・レンフロ。当時11歳ながら、繊細な演技で親友を思う気持ちや別れの悲しみを見事に表現しました。日本語吹き替えは滝沢秀明（少年期）、藤田大助（ソフト版）が担当。
デクスター（演:ジョゼフ・マゼロ）
エリックの親友デクスターを好演したのは「危険な情事」のジョゼフ・マゼロ。HIV感染という難しい役どころに真摯に向き合い、生への強い意志を感じさせる名演技を披露しました。日本語吹き替えは今井翼（少年期）、折笠愛（ソフト版）。
ゲイル（演:ダイアナ・スカーウィッド）
エリックの母親ゲイル役を演じたのは「許されざる者」などのダイアナ・スカーウィッド。息子を思う母の愛情を丁寧に描きました。日本語吹き替えは吉田理保子（ソフト版）、弥永和子（フジテレビ版）。
リンダ（演:アナベラ・シオラ）
デクスターの母親リンダ役には「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」のアナベラ・シオラ。HIV感染に苦しむ息子を支える母親像を好演しました。日本語吹き替えは弥永和子（ソフト版）、塩田朋子（フジテレビ版）。
「マイフレンドフォーエバー」の見どころ・テーマ
少年二人の絆の深まり
本作最大の見どころは、エリックとデクスターの固い絆です。二人は身分や病気の垣根を越えて心を通わせ合います。共に過ごした日々や冒険は、かけがえのない思い出となって彼らを結びつけました。離れ難い友情の美しさに心打たれること間違いなしです。
困難に立ち向かう勇気
病と闘うデクスター、親友を救おうとするエリック。二人は数々の危険や試練に立ち向かっていきます。特にニューオーリンズへの旅は命がけの冒険でした。少年たちは大人顔負けの勇敢さで難局に挑み、友情の強さを示します。
別れと再生のメッセージ
デクスターの死は、本作に大きな転機をもたらします。最愛の友を失ったエリックの痛みは、視聴者の胸を強く打つはず。しかしラストでは、別れを乗り越えて前を向くエリックの姿に「死は終わりではない」というメッセージが込められています。悲しみからの再生を描いた本作は、深い感動をもたらしてくれるでしょう。
子供の視点で描かれる大人の世界
登場人物の多くが子供であるからこそ、本作は無垢で純粋な目線で物語が進みます。大人の事情とは無縁に生きる少年たちと、複雑な現実世界とのギャップも興味深いポイント。子供ならではの柔軟な発想が、時に大人の価値観に一石を投じる場面にも注目です。
「マイフレンドフォーエバー」の関連作品・シリーズ
「マイ〜」シリーズの一作品
「マイフレンドフォーエバー」は、「マイライフ」「マイルーム」「マイフレンドメモリー」などの「マイ〜」シリーズの一作品としても知られています。しかし、これらはタイトルが似ているだけで、各作品の関連性はありません。
同シリーズ作品の紹介
「マイライフ」（1993年）はマイケル・キートン主演の感動ドラマ、「マイルーム」（2015年）はブリー・ラーソン主演の衝撃作として話題となりました。「マイフレンドメモリー」は、日本未公開。いずれも「マイフレンドフォーエバー」とはテーマの異なる別作品です。
「マイフレンドフォーエバー」の視聴方法
ビデオ販売・レンタル
ビデオ版のソフト化はVHS、DVDともに販売・レンタルともに現在は入手が困難な状況です。お近くの図書館などに問い合わせてみるのがよいでしょう。
テレビ放送
本作は地上波、BS、CS含めて近年の放送実績は確認できませんでした。過去にはフジテレビ「ゴールデン洋画劇場」枠で放送されたことがあります。
動画配信サービス
現在、国内の主要動画配信サービスでの配信は確認できませんでした。海外の一部サービスでは字幕版がラインナップに含まれているようです。
「マイフレンドフォーエバー」は涙なくしては語れない感動作です。小さな体で必死に友を想うヒロインの姿は、きっと多くの人の心に深く刻まれることでしょう。ぜひ作品に込められたメッセージを味わってみてください。
