【あらすじ簡潔解説】モンスターズインクの物語を10分で理解!登場人物や見所を丸ごと網羅

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モンスターズインク基本情報

モンスターズ・インクは、2001年のアメリカと2002年の日本で公開されたピクサー作品です。上映時間は94分。全世界での興行収入は5億ドルを超え、日本でも93億円以上を記録しました。

監督はピート・ドクター、共同監督にデヴィッド・シルヴァーマンとリー・アンクリッチを迎えています。日本語吹替版では、ジョン・グッドマン(石塚英彦)、ビリー・クリスタル(田中裕二)らが声優を務めました。

モンスターズインク物語のあらすじを時系列で解説!

怖がらせ屋の日常 – 物語の始まり

(C)ピクサー・アニメーション・スタジオ(C)ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

モンスターたちが暮らすモンスターワールド。大企業モンスターズインク(MI)は子供の悲鳴をエネルギーに変える会社で、人間界とつながるドアから怖がらせ屋を送り込むのが仕事でした。主人公サリーはMIのエース的存在で、相棒のマイクと共に、ライバルのランドールと日々競い合っています。しかし、最近の子供は怖がりにくくなり、エネルギー不足が深刻になっていました。

人間の女の子ブーが迷い込む

(C)ピクサー・アニメーション・スタジオ(C)ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

ある日、サリーが会社に戻ると、人間の子供の部屋につながるドアが開いたまま。中を見ると、女の子のブーがモンスターの世界に迷い込んでいました。あわてたサリーは、ブーをカバンに押し込み、マイクのもとへ。しかし、ブーが逃げ出してしまい、街は大混乱に。なんとか捕まえたサリーとマイクは、ブーを家に隠すことにしました。

ブーとの交流で変化するサリー

(C)ピクサー・アニメーション・スタジオ(C)ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

当初、サリーはブーを怖れていました。人間の子は危険な病原菌をもつと信じられていたからです。でも、一緒に過ごすうちに、ブーに危険がないことがわかります。ブーを人間界に返そうと、変装させて会社に連れていくサリーとマイク。しかし、その途中でブーが迷子に。必死で探すサリーでしたが、ブーへの愛着から、早く返したいマイクとの間にズレが生まれはじめます。

ランドールの陰謀が明らかに

実は、ブーを迷い込ませたのはランドールの仕業でした。極秘に開発中の「悲鳴吸引器」の実験台にするためです。この装置は子供から直接悲鳴を吸い取れますが、ショック死の恐れもある危険なもの。ランドールの企みを知ったサリーは、社長のウォーターヌースに訴え出ます。

ウォーターヌースの裏切りと追放

ところが、ウォーターヌースこそが悲鳴吸引器開発の黒幕だったのです。ブーを返すといいながら、用意したドアの先は豪雪のヒマラヤ。真相を知るサリーとマイクを追放するためでした。雪山でサリーはマイクと言い争いになります。味方になってくれないマイクに、サリーは深く失望。そこへ現れたイエティは、凍えた2人を住処に招き入れてくれました。

サリー再び!窮地からの救出劇

イエティの家にあったソリを使い、1人で村へ向かうサリー。ちょうどその頃、MIの怖がらせ屋の仕事が行われていたのです。そこから人間界のドアを使ってモンスターの世界へ戻ったサリーは、ブーを助けようと単身で実験室へ乗り込みました。

ギリギリのところでブーを助け出しますが、ランドールの執拗な追撃を受けます。ピンチのサリーの前に、マイクが現れ、ランドールに雪玉を投げつけて撃退。最後はマイクの活躍で窮地を脱したのでした。

人間とモンスターの絆 – 物語の結末

ウォーターヌースの企みはすべて筒抜けとなり、逮捕されてしまいます。ブーは、サリーとの別れを惜しみつつ、無事に元の世界へと帰っていったのでした。

事件後、MIは倒産してしまいます。再建を任されたサリーは、子供の笑い声が悲鳴の10倍ものエネルギーになることに気づきました。こうして、「笑わせる」ことを指針とする新生モンスターズインクが誕生。モンスターと子供、両者にとって良い結果をもたらす道を選んだのです。

モンスターズインクの重要キャラクターを紹介

主人公サリー – 超一流の怖がらせ屋

(C)ピクサー・アニメーション・スタジオ(C)ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

主人公のジェームズ・P・サリバン(通称サリー)は、モンスターズインク随一の怖がらせ屋。毛むくじゃらの巨体と雄たけびで子供たちを威圧するのが持ち味です。明るく気さくな性格で、周囲からの信頼も厚い、頼れるリーダー的存在。ブーとの出会いで、人間観が一変します。

相棒マイク – サリーを支える良き理解者

(C)ピクサー・アニメーション・スタジオ(C)ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

緑色のひとつ目モンスター、マイク・ワゾウスキはサリーの親友にして相棒。怖がらせのアシスタント的な立ち位置ですが、持ち前の明るさと機転でサリーを支えます。言葉巧みにピンチを切り抜ける頭の回転の速さが持ち味。サリーを常に心配しています。

ブー – モンスターを変えた特別な女の子

(C)ピクサー・アニメーション・スタジオ(C)ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

ブーは物語のキーパーソンとなる人間の女の子。モンスターの世界に迷い込んでしまいますが、恐れるどころか彼らに懐いてしまう無邪気さが特徴。ブーとの交流を通して、サリーは人間児への考えを根底から変えていきます。サリーにとって特別な存在になります。

ランドール – 邪悪な野望を持つライバル

(C)ピクサー・アニメーション・スタジオ(C)ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

ランドール・ボッグスは、サリーのライバルであり、物語の黒幕。変装の名人で、狡猾な性格の持ち主です。トップの座を狙い、子供から直接悲鳴を吸い取る装置を極秘に開発するなど、非道な野望を抱く危険人物。最終的にはサリーの活躍で阻止されます。

モンスターズインクの見所や注目ポイント

モンスターズインクは、ピクサーの高い技術力が存分に発揮された作品です。緻密に描かれたキャラクターと背景、美しい色使いと照明効果など、映像面での完成度は見事。ファンタジックな世界観を作り上げながら、所々に散りばめられたユーモアが物語を彩ります。

何より注目したいのは、サリーとブーの心温まる交流です。当初は人間を怖れていたサリーが、無邪気なブーと接するうちに心を開いていく姿は感動的。モンスターと人間という垣根を越えた、相手を思いやる気持ちの大切さを描いています。

キャラクターたちの魅力も見逃せません。サリーとマイクの固い友情、変装の達人ランドールの悪役ぶりなど、個性的なキャラが物語を盛り上げます。アクの強いキャラたちが繰り広げるドタバタ劇は、子供だけでなく大人も楽しめるはず。

ラストで描かれる「笑いのチカラ」も印象的。悲鳴ではなく笑顔を、恐怖より歓びを大切にしようというメッセージ性は、作品世界だけでなく現実社会にも通じる普遍的なテーマだといえるでしょう。

ドアでつながる人間界、個性的なモンスターたちの暮らしぶり。ファンタジーでありながらどこか身近さも感じる世界観も、本作の大きな魅力です。細部まで丁寧に作り込まれた背景にも注目。ストーリー以外の部分にもピクサーのこだわりが感じられます。