『マイ・フェア・レディ』あらすじを結末まで!名作ミュージカルと映画の違いも

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『マイ・フェア・レディ』とは?

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の概要

『マイ・フェア・レディ』は、1913年に発表されたジョージ・バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』を原作とするミュージカル作品です。イギリスの上流階級の話し方を身につけさせることで、下町育ちの花売り娘を貴婦人に仕立て上げるという物語が基になっています。
1956年にブロードウェイで初演され、レックス・ハリソンとジュリー・アンドリュースが主演して大ヒットしました。トニー賞の主要部門を総なめにするなど高い評価を得て、その後も長く上演され続けています。

映画版『マイ・フェア・レディ』について

1964年には映画化され、オードリー・ヘプバーン主演、レックス・ハリソンも続投して、アカデミー作品賞をはじめ数多くの賞を受賞しました。映画版の大成功により、本作の名声はさらに高まったと言えるでしょう。

『マイ・フェア・レディ』のあらすじ【ネタバレあり】

ヒギンズ教授とイライザの出会い

20世紀初頭のロンドン。音声学者のヒギンズ教授は、コヴェント・ガーデンで折からの花売り娘イライザと出会います。イライザは訛りの強いしゃべり方をしていましたが、ヒギンズ教授はそんな彼女でも発音矯正をすれば立派な淑女に育て上げられると豪語します。

イライザ、レディへの変身

ヒギンズ教授に「レディにしてほしい」と志願してきたイライザは、教授の自宅に住み込みで徹底した矯正を受けることに。話し方だけでなく所作までレディとしてのマナーを叩き込まれます。訓練の成果を発揮すべく、アスコット競馬やトランシルヴァニア大使館の舞踏会に連れて行かれ、みごと貴婦人としての貫禄を見せつけます。

ヒギンズとイライザの関係

ヒギンズ教授もイライザの見事な変貌に舞い上がりますが、実験道具のように扱うばかりで、一人の女性として尊重しようとはしません。イライザは次第に反発を募らせ、ついには家出をしてしまいます。

『マイ・フェア・レディ』の結末

一方、イライザ不在の寂しさを感じ始めたヒギンズ教授。彼女を取り戻そうと必死になります。ミュージカル版では、この先2人がどうなるのかを想像させる曖昧な結末となっています。一方、映画版ではイライザが教授のもとに戻り、2人は結ばれることが示唆されるラストシーンが付け加えられました。

ミュージカル版と映画版の違い

ミュージカル版で主人公イライザを好演したジュリー・アンドリュースは、製作陣が「無名に近い」という理由で映画版での起用を見送られました。代わりにオードリー・ヘプバーンが大抜擢されます。アンドリュースは翌年『メリー・ポピンズ』で映画デビューを果たし、アカデミー主演女優賞を獲得しています。
また、ミュージカル版のあいまいな結末に対し、映画版ではヒギンズとイライザが結ばれることを思わせるシーンが付け加えられました。I Could Have Danced All Nightのリプライズが最後に流れることで、ロマンチックなムードを盛り上げています。

まとめ

『マイ・フェア・レディ』は、個性的なキャラクターたちが織りなす痛快な物語と、美しく印象的な音楽の数々で、今なお色褪せない魅力を放ち続けています。ミュージカルと映画、それぞれの媒体の特性を生かした名作として、広く親しまれている不朽の名作と言えるでしょう。