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『ドラゴンボール』とは?作品の概要と大ヒットの秘密
鳥山明の原点、『週刊少年ジャンプ』で連載スタート
『ドラゴンボール』は、鳥山明による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』にて1984年から1995年まで連載された。鳥山は前作『Dr.スランプ』で一定の人気を得ていたものの、『ドラゴンボール』は連載開始当初、打ち切りの危機に直面していた。
少年漫画の常識を変えた衝撃のバトル展開
しかし、「強さを追い求める主人公」という新しい物語の方向性を打ち出したことで人気が急上昇。「天下一武道会」編では読者アンケート1位を獲得し、その後は同誌の看板作品となった。『ドラゴンボール』は、「冒険」「夢」「バトル」「友情」をテーマにした長編漫画で、主人公・孫悟空の戦いと成長、仲間との絆を描いている。
アニメ化でさらなる人気に、社会現象にまで発展
1986年にはテレビアニメ化され、最高視聴率29.5%を記録。社会現象となるほどの大ブームを巻き起こし、日本のみならず世界80か国以上で放送され、空前の人気を博した。その後も『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』などのシリーズ作品が製作され、現在に至るまで高い人気を維持し続けている。
孫悟空の成長物語!原作漫画を全編ダイジェスト
悟空少年編〜ピッコロ大魔王編:旅立ちと戦いの日々
物語の主人公は、孫悟空という尻尾の生えた少年。彼は7つ集めると願いを叶えてくれる「ドラゴンボール」を巡る冒険に出る。旅の途中、悟空は武術の達人・亀仙人の下で修行を積み、天下一武道会で活躍するが、ピッコロ大魔王の野望を阻止するために仲間たちが次々に命を落とす。悟空は潜在能力を引き出す超神水を飲み、ピッコロ大魔王を倒す。
サイヤ人編〜フリーザ編:地球の危機、そして伝説へ
外宇宙から来襲したサイヤ人との戦いでは、悟空自身もサイヤ人の生き残りだったことが判明。フリーザ率いる悪の組織と対決した悟空は、親友クリリンの死をきっかけに伝説の「超サイヤ人」へと覚醒する。
人造人間・セル編:最強の敵との死闘、そして父から子へ
Dr.ゲロによって生み出された人造人間たちとの戦いでは、悟空の息子・悟飯が大活躍。セルゲームでは悟空が命を落とすが、悟飯がその意志を継ぎ、セルを撃破する。
魔人ブウ編:世界の命運を賭けた最終決戦
魔導師ビビディによって復活した魔人ブウとの戦いでは、悟空の次男・悟天とベジータの息子・トランクスが融合戦士ゴテンクスとなって立ち向かう。最終的に、みんなの元気玉によってブウは浄化され、平和が訪れる。エピローグでは、悟空がブウの生まれ変わりのウーブと出会い、彼と共に修行の旅に出るのだった。
伝説のキャラクターたち!名場面&名セリフ厳選
「オラ、ごくう!」不屈の戦士・孫悟空
悟空は「オラ、ごくう!」の決め台詞で知られ、伝説の「かめはめ波」を武器に戦う。純粋で正義感が強いヒーロー像は、子供から大人まで幅広い層に支持されている。
宿命のライバル・ベジータとの戦い
ベジータは当初は地球征服を企む悟空の宿敵だったが、ナメック星でのフリーザとの戦いを経て、次第に悟空への尊敬の念を抱くようになる。その後、ブルマと結ばれ、息子のトランクスが生まれる。ベジータは終始ライバルとして悟空に挑み続ける。
クリリン、ピッコロ、悟飯ら個性豊かな仲間たち
悟空の親友クリリンは、小さな体で大活躍。天下一武道会でも善戦し、人造人間18号と結婚する。ピッコロは最初の敵役だったが、悟飯の師匠となり、仲間として悟空らと共に戦う。悟空の長男・孫悟飯もまた、幼い頃から数々の死闘を繰り広げる。
フリーザ、セル、魔人ブウ…悪の美学を持つ強敵
宇宙帝王フリーザは、無敵を誇る最強の敵。「私の戦闘力は53万です」のセリフは有名。セルは、Dr.ゲロの究極の人造人間で、悟空のことが大嫌い。魔人ブウは、悪と善の両面を持つ最後の敵で、強敵の中でも飛びぬけた破壊力を誇る。
『ドラゴンボール』独自の世界観を解説
「ドラゴンボール」と神龍の設定
「ドラゴンボール」は、7つ集めると神龍を呼び出し、どんな願いも一つだけ叶えてくれる秘宝。物語序盤はこれを巡る冒険が主軸となっている。神龍は一度願いを叶えると散り散りになり、1年後に再び使用可能となる。
「気」と「戦闘力」から読み解く力の世界
作中、登場人物たちは「気」と呼ばれる潜在エネルギーを利用して戦う。「気」を鍛えることでパワーアップし、「戦闘力」という数値で強さが測られる。「気」を使った必殺技も多数登場し、物語を彩る。
地球と銀河を股にかけるスケールの大きさ
舞台は地球だが、宇宙を股にかけたスケールの物語である。悟空や地球人の活躍だけでなく、ナメック星やサイヤ人など、地球外の文明も重要な要素。神様の存在や、現世とあの世を行き来するストーリー展開も特徴的だ。
連載完結までの苦労と、その後の展開
10年半の連載にピリオド、鳥山明の心境とは?
鳥山明は、連載終了直前のインタビューで「最初の3年くらいは打ち切られないかとビクビクしていた」と当時を振り返っている。人造人間編以降は単行本の締め切りに追われる日々だったという。連載末期は「もうこれ以上、闘いは描けない」と感じて終了を決断。ブウ編完結後の最終回で、10年後の世界を舞台に悟空とウーブの旅立ちを描き、一連の物語に幕を下ろした。
映画、ゲームで広がる『ドラゴンボール』ワールド
連載終了後も『ドラゴンボール』の人気は衰えず、多くの劇場版アニメやゲームが制作された。1996年には完全新作ストーリーのテレビアニメ『ドラゴンボールGT』が放送。2009年からは『ドラゴンボール改』、2015年からは『ドラゴンボール超』が放送され、劇場版も数多く公開されている。ゲームは家庭用・アーケードを合わせて100作品以上が発売。現在でも新作が生み出され続けている。
『ドラゴンボール』が与えた影響と未来
『ドラゴンボール』は日本の漫画・アニメ史に大きな影響を与えた。「バトル漫画の金字塔」と評されるように、後に続く数多くの作品に影響を与えている。アニメは世界各国で放送され、日本アニメの認知度向上に貢献。漫画の発行部数は全世界で2億6000万部を突破し、名実ともに世界を代表する作品となった。2022年には新作映画が公開され、『ドラゴンボール』は今なお進化を続けている。