『トイ・ストーリー2』徹底解説!あらすじから見どころまで完全網羅

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ストーリー概要

(C)Pixar Animation Studios(C)Walt Disney Pictures

前作から1年後、再び巻き起こるおもちゃたちの大冒険

トイストーリー2は、初代トイストーリーから1年後の世界が舞台です。主人公のカウボーイ人形ウッディと、彼の親友となったスペースレンジャー人形バズ・ライトイヤーは、持ち主のアンディ少年に大切にされながら、仲間のおもちゃたちと楽しい毎日を過ごしていました。ある日、アンディがウッディを連れてカウボーイキャンプに出かけようとしたところ、ウッディの腕が破れてしまいます。アンディは残念がりながらもウッディを置いていくことを決め、一人でキャンプに旅立ちました。傷心のウッディでしたが、棚の上で埃をかぶっていた仲間のペンギン人形ウィージーがガレージセールに出される危機に陥ったため、彼を助けるためにもアクションを起こさねばならない状況になったのです。

誘拐されたウッディと仲間たちの救出劇

ガレージセールからウィージーを無事に助け出したウッディでしたが、そこでトイ・コレクターのアルに目を付けられ、誘拐されてしまいます。アンディのおもちゃ仲間たちは、大切な友達を助け出すため、バズの指揮のもと救出計画を立てるのでした。行方不明になったウッディを捜索する中、バズたちはアルの経営するおもちゃ屋へとたどり着きます。そこでバズは別のバズ人形と遭遇し、入れ替わってしまう珍事件が発生。本物のバズを取り戻す必要にも迫られる中、ウッディ奪還のため、おもちゃたちの大冒険が始まったのです。はたしてウッディは無事に救出され、アンディの元に戻ることが出来るのでしょうか。そして、人さらいにあったウッディが足止めされている間に明らかになるウッディの知られざる過去とは? 次々と騒動が巻き起こるドタバタ劇の結末やいかに!

ウッディを待ち受ける新たな運命

自身のルーツが明らかに

(C)Pixar Animation Studios(C)Walt Disney Pictures

アルの家で、ウッディは自分にまつわる驚きの事実を知ることになります。彼は50年代に全米で人気を博したテレビ番組「ウッディのラウンドアップ」の主役だったのです。そして、かつての共演者であるジェシーやスティンキー・ピートとの再会も果たします。長年人に愛されることなく倉庫で眠っていた彼らは、日本のおもちゃ博物館行きを心待ちにしていました。往年の名声を取り戻せるチャンスに心踊らせる仲間たちと、アンディへの愛着から迷うウッディ。ここでの選択が、物語の山場を作り出します。

博物館行きか、アンディの元に戻るか

(C)Pixar Animation Studios(C)Walt Disney Pictures

自分のルーツを知り、再会を果たした古い仲間たちとの時間は、ウッディにとって喜ばしいものでした。しかし同時に、大きな葛藤も生まれます。ジェシーたちは長年人に愛されることなく、倉庫で忘れ去られた寂しい経験から、二度と持ち主に飽きられることのない博物館行きを望んでいたのです。一方でウッディの中には、自分を大切にしてくれるアンディへの愛着もありました。彼を置いていくことなど、想像もつきません。

悩めるウッディ。テレビスターとしての永遠の名声か、アンディのおもちゃとしての絆か。自分は一体何者なのか。ウッディは自問自答を繰り返します。

やがて彼は、「ウッディのラウンドアップ」の主演俳優ではなく、アンディに愛される一体のおもちゃであることこそが、自分の存在意義なのだと気づきます。たとえ別れが訪れる日が来ようとも、いまはアンディと共にある喜びを生きるのだと。ジェシーとブルズアイを説得し、ウッディはアンディの元に帰ると決意するのでした。

運命の分かれ道に立たされたウッディ。自らのアイデンティティを探求する、まさに彼の成長物語とも言えるでしょう。ウッディの導き出した答えは、観る者の心を打つに違いありません。

登場人物紹介

ウッディ(声:トム・ハンクス)

(C)Pixar Animation Studios(C)Walt Disney Pictures

牛の斑点模様が特徴的なカウボーイ人形の主人公ウッディ。前作での騒動を乗り越え、持ち主のアンディとの絆を深めた彼は、おもちゃ箱の中でもリーダー的存在となりました。仲間思いで優しい性格のウッディですが、自身の知られざる過去が明らかになり、戸惑いを隠せません。自分は一体何者なのか、運命の選択を迫られる彼の姿は、本作の見どころの一つと言えるでしょう。

バズ・ライトイヤー(声:ティム・アレン)

(C)Pixar Animation Studios(C)Walt Disney Pictures

ウッディの親友となったスペースレンジャー人形バズ。自らを本物の宇宙飛行士と信じて疑わない天然ボケなところはありますが、仲間のピンチには真っ先に立ち上がる頼れる存在です。ウッディ救出の中心人物として、おもちゃたちをまとめ上げ、アルの店で出会った偽バズとの戦いも勇敢に乗り越えていきます。アンディへの忠誠心と揺るぎない友情から生まれる熱い男気は、観る者の胸を打つこと間違いなしです。

ジェシー(声:ジョーン・キューザック)

(C)Pixar Animation Studios(C)Walt Disney Pictures

ウッディと同じ番組で共演していたカウガール人形ジェシー。元気いっぱいの明るいキャラクターですが、心の奥には持ち主に捨てられたトラウマを抱えています。そのため、二度と人に愛されなくなる運命を恐れ、博物館行きを望んでいました。しかしウッディとの冒険の中で、新しい居場所と自信を取り戻していくジェシー。最後にはアンディの新しい仲間となり、おもちゃ箱一の姉御肌として活躍します。

ブルズアイ(声:フランク・ウェルカー)

(C)Pixar Animation Studios(C)Walt Disney Pictures

ウッディとジェシーの頼れる相棒、愛馬のブルズアイ。ウッディたちが危機に陥った時は、機転を利かせて助けてくれる心強い存在です。

ミスター・ポテトヘッド(声:ドン・リックルズ)

(C)Pixar Animation Studios(C)Walt Disney Pictures


目や口などのパーツを自在に付け替えられる個性的なおもちゃ、ミスター・ポテトヘッド。ちょっぴりいじわるで皮肉屋ですが、仲間思いな一面も。アルのおもちゃ屋での偵察活動など、ウッディ奪還作戦に欠かせない働きを見せてくれます。

スリンキー・ドッグ(声:ジム・ヴァーニー)

(C)Pixar Animation Studios(C)Walt Disney Pictures

バネでできた体が特徴の愛犬系おもちゃ、スリンキー・ドッグ。とても穏やかで優しい性格をしており、ウッディの良き理解者でもあります。ウッディ救出劇では、器用な体を活かして仲間の行動を可能にするなど、なくてはならない存在となりました。

以上が本作の主要キャラクターたちです。トイストーリー2は、前作から引き続き登場するキャラクターたちの成長と、新たな仲間との出会いが織りなす、笑いと感動のストーリーです。それぞれの個性が輝くおもちゃたちの活躍から、目が離せなくなること間違いなしでしょう。

印象的な名シーン

ウッディの誘拐シーン

ガレージセールの最中、ウッディは人知れず長年放置されていたペンギン人形ウィージーを救出しようとします。バスターを操って華麗にウィージーをゲットするも、皮肉にもウッディ自身がその直後にコレクター・アルの魔の手に落ちてしまうのです。映画の序盤を飾るこのシーンは、まるでウッディを主人公にしたアクション番組のオープニングのような、目が離せないスリリングな展開。ウッディが自らの知られざる過去に直面する運命の分岐点として、重要な伏線も張られています。

アルの家での再会

アルの家で、ウッディは自分にまつわる驚きの事実を知ることになります。彼は50年代に全米で人気を博したテレビ番組「ウッディのラウンドアップ」の主役だったのです。そして、かつての共演者であるジェシーやスティンキー・ピートとの再会も果たします。長年人に愛されることなく倉庫で眠っていた彼らは、日本のおもちゃ博物館行きを心待ちにしていました。往年の名声を取り戻せるチャンスに心踊らせる仲間たちと、アンディへの愛着から迷うウッディ。ここでの選択が、物語の山場を作り出します。

ジェシーの歌のシーン

ウッディを説得しようと、ジェシーは自らの過去を歌にして語り始めます。幸せだった日々、エミリーという少女に愛されていた時のこと。しかしいつしか大人になったエミリーに見捨てられ、廃棄された悲しみ。ジェシーの胸の内を代弁するように、サラ・マクラクランの歌声が響きわたります。人形の表情と巧みなカメラワークが生み出すこの映像詩は、第42回グラミー賞歌曲賞にノミネートされるなど高い評価を受けました。持ち主への愛情と別れの哀しみ。おもちゃにとって避けがたいテーマを、美しくも切なく描き出した感動のシーンです。

空港での追跡劇

決死の覚悟で脱出を図るウッディたち。しかしアルに阻まれ、再びケースに押し込められてしまいます。ウッディを詰めたケースを持ち、アルが空港に向かうのを、バズたちが必死に追いかけます。まるでアクション映画のようなカーチェイスが繰り広げられる中、おもちゃたちはピザ配達トラックを乗りこなし、滑走路上のアルの車に肉薄。ウッディとバズはお互いを信じ合い、決死の覚悟で立ち向かっていきます。

ウッディを詰めたケースを開けようと奮闘するバズでしたが、アルに気付かれ、間一髪のところでケースは飛行機に積み込まれてしまいます。絶体絶命のピンチに、バズとウッディの友情が炸裂。協力して危機を脱出し、遂には空を飛ぶウッディの姿が。トイストーリー3でも再現される、スリルとユーモアに満ちた追跡シーンは、最後まで目が離せません。

以上、トイストーリー2を彩る名シーンの数々を紹介しました。見事なストーリーテリングと映像美、キャラクターたちの織りなす友情と感動。その全てが凝縮された、忘れがたい印象的な場面ばかりです。ぜひ劇中でもご注目ください。

トイ・ストーリー2の魅力

前作から進化したアニメーション

トイストーリー2の大きな魅力の一つが、前作から大幅に進化したアニメーション技術にあります。服の質感や毛並み、人形の繊細な表情など、よりリアルで精緻な描写が可能になりました。表情豊かに描かれるキャラクターたちに、思わず感情移入してしまうほど。アル役のおもちゃ店のシーンなど、

まるで実写映画のようなリアリティ溢れるビジュアルは必見です。1999年当時の最先端CGアニメーションの粋を集めた、スクリーンいっぱいに広がる映像美をぜひ劇場でご堪能ください。

ストーリーの奥深さと感動

もう一つ見逃せないのが、トイストーリー2の持つストーリーの深み。遊び心満載のユーモアや、キャラクター同士の軽妙な掛け合いなど、子供から大人まで思わず引き込まれるエンターテインメント性は健在。しかしその一方で、「大切な者との別れ」「自分のアイデンティティとは何か」など、誰もが一度は向き合う普遍的なテーマが、物語の随所に散りばめられているのです。

前作の世界観を継承しつつ、ウッディたちの新たな一面や成長物語が加わることで、より多面的で感動的なドラマが生まれました。型破りなおもちゃたちの織りなす友情や、愛する者を想う切ない心情。そのどれもが私たちの心の琴線に触れずにはいられません。子供の頃に感じた純粋な気持ちを思い出させてくれる、まさに”大人のためのアニメーション”の名作と言えるでしょう。

ウッディのアイデンティティ探求

トイストーリー2の物語の核となっているのが、主人公ウッディの葛藤と成長です。突如明らかになった”自分はテレビスターだった”という事実に動揺し、運命の岐路に立たされる彼の姿は、私たちの人生そのもののようでもあります。アンディとの絆を選ぶべきか。はたまた永遠に愛される存在になれるチャンスを掴むべきか。理想と現実の狭間で揺れ動くウッディの心情は、観る者の胸に迫ります。

時に傷つき、悩み葛藤しながらも、最後はアンディのおもちゃでいることこそが自分のアイデンティティだと気付くウッディ。人形の枠を超え、一人の人格を持った存在へと成長していく姿は、私たち自身の生き方を映し出しているかのようです。自分は何者で、何を大切にすべきなのか。ウッディが導き出した答えは、人生の指針となるメッセージを投げかけてくれることでしょう。

トイストーリーシリーズの生みの親にして、ピクサー・アニメーションの象徴とも言えるジョン・ラセター監督。その渾身の傑作が、この「トイストーリー2」です。冒険とユーモア、感動が詰まった本作は、子供から大人まで存分に楽しめる現代アニメーションの金字塔と言えるでしょう。大切な何かを思い出させてくれる、そんな特別な1本として長く語り継がれていくに違いありません。

トイ・ストーリー3へのつながり

アンディとの絆を再確認し、新たな仲間にも出会ったウッディとバズ。トイストーリー2で紡がれたおもちゃたちの友情は、11年後に公開されたトイストーリー3へと引き継がれていきます。成長したアンディが大学に旅立とうとする中で、さらなる別れと旅立ちが彼らを待ち受けているのです。大切な持ち主との絆。かけがえのない仲間たち。それらを失う恐怖に向き合い、新たな居場所を探し求める姿は、今作のテーマをより深く昇華した形で描かれています。最後の最後までおもちゃ箱を離れられなかったウッディが下した、ある決断とは。ウッディの成長とアンディとの絆の集大成とも言える感動の物語が、あなたを待っています。

以上、ピクサー不朽の名作『トイ・ストーリー2』のあらすじから見どころまでを詳しく解説してきました。ウッディが直面するアイデンティティの危機や、仲間との絆の物語は、子供から大人まで心を揺さぶる感動に満ちています。今も色あせることのない魅力を放ち続ける本作。ぜひ劇場の大スクリーンで、おもちゃたちの大冒険をご堪能ください。トイストーリーはこれからも、長く愛され続ける不朽の名作であり続けるでしょう。