『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじと見どころ【ネタバレあり】奇才デル・トロ監督の傑作ファンタジー恋愛映画!

『シェイプ・オブ・ウォーター』とは?

作品の基本情報

『シェイプ・オブ・ウォーター』は、2017年公開のアメリカ合衆国の恋愛ドラマ映画です。監督・脚本はギレルモ・デル・トロ、出演はサリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、オクタヴィア・スペンサーらが務めています。上映時間は123分です。

受賞歴

本作は第74回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞の4部門を制しました。その他、第75回ゴールデングローブ賞でも監督賞と作曲賞を獲得するなど、多くの映画賞に輝いています。

監督の他作品

ギレルモ・デル・トロ監督の代表作には、『パンズ・ラビリンス』『ヘルボーイ』シリーズ、『パシフィック・リム』などがあります。ダークでありつつも美しいビジュアルと、緻密に構築された物語が特徴で、本作にもデル・トロ節が存分に発揮されています。

『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじ【ネタバレあり】

前半パート

1962年の冷戦下のアメリカ。発話障害のある孤独な女性イライザは、政府の極秘研究所で清掃員として働いています。ある日、南米から連れてこられた半魚人のような不思議な生物と出会います。イライザは手話で生物と意思疎通を図り、次第に心を通わせていきます。

後半パート

生物の秘密を解明するため生体解剖を主張する上官や、ソ連のスパイなど、生物を狙う者たちの脅威が迫ります。イライザは同僚や隣人の助けを借りて、生物を研究所から救出し、安全な場所へと逃がそうと決意します。
追手から逃れ、運河から海へと脱出を図る最中、イライザは命の危機に陥りますが、生物の治癒能力によって一命を取り留めます。最後は、生物と共に海の中で暮らしていくことになります。

『シェイプ・オブ・ウォーター』の魅力と見どころ

独特の世界観

本作最大の魅力は、まるでおとぎ話のような幻想的な世界観でしょう。冷戦という緊迫した時代設定でありながら、水の表現を中心に神秘的で美しい映像が展開されます。ダークファンタジーとロマンスが絶妙に融合した、デル・トロ監督ならではの作品となっています。

メインキャストの熱演

イライザ役のサリー・ホーキンスは、セリフなしで感情を表現するという難しい演技を見事に演じ切りました。相手役の半魚人役を務めたダグ・ジョーンズとの息の合ったかけ合いも印象的です。マイケル・シャノンが演じる敵役の存在感も光ります。

ファンタジーと恋愛の絶妙なバランス

ファンタジー要素と恋愛要素のバランスが絶妙なのも本作の特徴です。非現実的な世界観でありながら、イライザと生物の間に芽生える愛情は人間味があり、リアリティを感じさせます。純粋で美しい恋愛模様が、ダークな世界観に温かみを与えています。

まとめ:『シェイプ・オブ・ウォーター』は現代の名作!

『シェイプ・オブ・ウォーター』は、類い稀な才能を持つギレルモ・デル・トロ監督が生み出した傑作と言えるでしょう。独創的な世界観、俳優陣の熱演、美しい映像と音楽が相まって、現代の名作ファンタジー恋愛映画の一つとなっています。
映画ファンならずとも、一度は劇場で堪能したい作品です。このあらすじを参考に、ぜひ本編をご覧ください。デル・トロ監督の創造力に圧倒され、珠玉の物語に酔いしれること間違いなしです。