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「エクソシスト信じる者」とは?
「エクソシスト信じる者」は、2023年10月6日に全米公開、12月1日に日本公開された超自然的ホラー映画だ。「エクソシスト」シリーズの第6作品であり、1973年の第1作「エクソシスト」の直接の続編にあたる。 製作はブラムハウス・プロダクションズとモーガン・クリーク・エンターテイメントが手掛け、米国では Universal Pictures、日本では東宝東和が配給する。監督はデヴィッド・ゴードン・グリーン、脚本はピーター・サットラーとグリーンが担当。原作のキャラクターはウィリアム・ピーター・ブラッティが生み出した。 1973年公開の「エクソシスト」は映画史に残る衝撃作として知られ、第46回アカデミー賞で脚色賞と録音賞を受賞。その後もシリーズ化され人気を博したが、前作「エクソシスト 孤島の悪魔」から実に49年ぶりの正統続編として製作されたのが本作だ。オリジナルでクリス・マクニール役を演じたエレン・バースティンが再登場することでも大きな注目を集めている。
「エクソシスト信じる者」のあらすじを時系列で解説
ヴィクターと妻ソレーヌ、娘アンジェラ
写真家のヴィクター(レスリー・オドム・Jr)は、妻ソレーヌ(ライン・デュプ)、一人娘アンジェラ(オリヴィア・オニール)との3人暮らし。しかしソレーヌは妊娠中にハイチ地震に遭遇して重傷を負い、その後に死亡してしまう。以来、ヴィクターは父子家庭でアンジェラを育てることになった。
アンジェラとキャサリンが行った降霊術
それから13年後、アンジェラは学校の親友キャサリン(アナ・キャリーナ・アーキニオン)を誘って、亡き母ソレーヌを呼び出す降霊術を試みる。2人は3日間行方不明になるが、結局無事に保護される。しかし2人の記憶では降霊術をしてから3時間しか経っておらず、奇妙な状況に首を傾げるのだった。
アンジェラとキャサリンに起こる異変
降霊術のあと、アンジェラとキャサリンの周囲で不可解な出来事が続発する。 アンジェラの検査を担当する看護師のポーラ(ジェニファー・ネトルズ)は、彼女からしわがれた男の声で「堕ろした子供のことを忘れたのか?」と嘲笑されて戦慄する。その様子は明らかに普通の少女のものではなく、何かに憑りつかれているようだった。
ヴィクターとクリスの出会い
事態を憂慮したヴィクターは、かつて同じような経験をしたクリス・マクニール(エレン・バースティン)の助言を求める。1973年に12歳の娘リーガンが悪魔に取り憑かれた時の体験を綴った手記を頼りに、ヴィクターはクリスを訪ねるのだった。
クリスの取り憑かれた経験
クリスは当時を振り返り、娘リーガンの異変と悪魔祓いの一部始終を語る。 ある日、リーガンは憑依され、ベッドが大きくガタガタと揺れ、体中がグロテスクなものに変貌した。司祭のカラス神父(ジェイソン・ミラー)とメリン神父(マックス・フォン・シドー)による決死の悪魔払いの儀式を経て、リーガンはようやく悪魔の手から逃れることができた。クリスはその壮絶な体験が脳裏に焼き付いて離れないと語気を強める。
悪魔払いの儀式
アンジェラとキャサリンを救うため、クリスは自ら2人に会いに行く決意をする。 教会からの許可は下りなかったものの、ヴードゥーの祈祷師ビーハイブ(リディア・ジュエット)や聖職者のレヴァンス牧師(ノーバート・レオ・バッツ)らを集めて、危険を顧みず悪魔払いの儀式に臨むのだった。 少女たちの叫び声が部屋に響き渡り、次々と不気味な現象が起こる。儀式の最中、突如としてクリスは十字架で目を突かれてしまうが、それでも諦めない。 壮絶な攻防の末、アンジェラとキャサリンはついに悪魔の呪縛から解き放たれた。クリスとヴィクターも安堵の抱擁を交わすのだった。
「エクソシスト信じる者」の見どころ4選
「エクソシスト」ブランドとしての本作の意義
「エクソシスト」の記念碑的な1作目から半世紀もの時を経て、現代によみがえった本作。オリジナル版へのリスペクトを随所に感じさせながら、2020年代の観客の感性に響くような新解釈の要素も盛り込まれている。 シリーズの原点回帰でありながら、時代に合わせたアレンジを施した意欲作と言えるだろう。80年代、90年代にもシリーズ化された「エクソシスト」だが、令和の時代にその命脈を保っているのは奇跡的とも思える快挙だ。
ブラムハウスとゴードン・グリーン監督による新解釈
近年のホラー映画界を牽引するブラムハウス・プロダクションズが製作を担当。「エクソシスト」の現代的な復活を託されたのがデヴィッド・ゴードン・グリーン監督だ。 グリーン監督はスラッシャー映画の金字塔「ハロウィン」の新3部作でも高い評価を得ており、往年の名作を現代風にアップデートさせる手腕に長けている。本作でもオリジナルへの敬意を払いつつ、ブラムハウス流のお家芸とも言えるリアリティを追求。オカルトホラーの古典を21世紀の観客にも愛される作品に仕立て上げた。
キャストの見どころ
何と言ってもクリス役のエレン・バースティンが1作目から49年ぶりに同役で登場するのは、ファンにとって堪らない見どころ。当時のリアルな恐怖を体現した名演技は、今なお色褪せていない。 主人公ヴィクター役のレスリー・オドム・Jrは、ブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」でアーロン・バー役を演じトニー賞に輝いた実力派。悪魔に立ち向かう父親として熱演を見せる。 キャサリン役のドーヴ・アンイソン、聖職者役のアン・ダウドら脇を固めるベテラン勢の好演ぶりにも注目したい。
今後のシリーズ展開への期待
本作は新3部作の第1弾という位置づけだ。次作「The Exorcist: Deceiver」は、早くも製作が進められているという。「エクソシスト」ユニバースの拡大は本格化しそうだ。 さらにNetflixでは「ホーンティング・オブ・ヒルハウス」などで知られるマイク・フラナガン監督による新作映画の企画も発表された。「エクソシスト」の「根本を覆すようなアプローチ」を取るとのことで、大きな話題となっている。 「エクソシスト」は半世紀を経た今もなお進化を続ける、まさに不朽の名作シリーズと言えるだろう。本作は今後の展開を占う意味でも重要な1本になりそうだ。
まとめ
本記事では「エクソシスト信じる者」のあらすじを時系列に添って詳しく解説した。 写真家ヴィクターの娘アンジェラが親友のキャサリンと行った降霊術がきっかけで、2人は得体の知れない存在に取り憑かれてしまう。49年前に同じ境遇に立たされたクリス・マクニールの助けを借り、ヴィクターは決死の悪魔払いに挑むのだった。 オリジナル「エクソシスト」の恐怖が現代によみがえり、新たな世代に受け継がれていく。本作は「エクソシスト」ブランドの不朽の強さと可能性を示す記念碑的な作品と言える。今後のシリーズの展開からも目が離せない。 本作を観る前に、ぜひオリジナルの「エクソシスト」3部作も併せてチェックしておきたい。「信じる者」の登場人物や物語の背景をより深く理解することができるはずだ。